単なるBBAの暇つぶしになるか、ステキな趣味なるか、の境界 [雑文]

こんにちは、sadafusaです。

先日、大阪は梅田に行く用事があったので、
久しぶりに阪急線に乗りました。

で、昼前についたので、どっかでご飯食べようということになり
夫の趣味に従って、「昔風洋食」の店に入ったのですが、
食後のコーヒーのほうは、私の趣味に従ってもらいました。

実はね、バーンホーフってお店に行きたかったの。
ここはバッハコーヒー・グループに属しているお店で、
カフェ・バッハの創設者、田口護さんが監修しているお店らしいです。
で、先年大阪で開催されたサミットのとき、バーンホーフさんが
大阪サミット用のブレンドコーヒーも作られたそうで、
今でも大阪サミットコーヒーが飲むことができます。

夫はストレートじゃなくて、ミルクも砂糖も入れる人なので、無難に
バーンホーフ・ブレンドっていうのを頼みましたが、
私はキリマンジャロのストレートで。
普通キリマンジャロって酸味が強いので、どっちかというと
私は苦手なんだけど、ここのは特別。

まぁ、ここで他のを頼んでもいいんだけど、
(焙煎した豆をその都度、細かく砕いて、丁寧に入れてくれるので、最高なんだけど)
とにかくね、一杯1500円ぐらいするから、それはやめました。

その代わりに、とても気になっていた、ミャンマーと中国の国境あたりで栽培されたという
その名も美しい『翡翠』って銘柄の豆を200グラム買って帰りました。
(ゴールデントライアングルで栽培しているのがとても気になるね。隣の畑には大麻が植えて有りそうでこわいw)
この豆、100グラム1500円もするんだけど、家に帰って飲めば、一杯150円だから
お土産としてはそれほどコスト・パフォーマンスは悪くないと思うのよ。

ここのお店、妙に気取りすぎているわけでもなく、
さらりとした接客が気持ちいいです。

それに、食べないけど、ドイツケーキのデザートを提供しているのね。
私は個人的にドイツケーキが世界で一番、手がかかっていて美味しいと思うので、
いつか、食べてみたいなって思わせてくれました。


だけど、店員さんがくどいくらい念を押したのが、
「お席は一時間しか確保できません」ってたしか、三回ほど言われたかな。
ちょっとびっくりしたんだけど、それは逆にいえば、コーヒー一杯でず~っと
しゃべくりまくるBBA連中がたくさん来るんだろうなぁって思ったのよね。

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ここから本題。

BBAって言うけど、私だって歴としたBBAでそこは自分でもわかっています。
だけどBBAの何が怖いかって言うと、
BBAってほとんど単独行動をしないのよ。
もしくはカップルで行動することがない。

たいていBBA3人ぐらいを最小単位として行動することが多い。
するとね、群れなす効果っていうか、本当に(女三人寄れば、姦(かしま)しい」との
ことわざ通りに、傍若無人に振る舞うのよね。
話し声もめっちゃでっかくて、あられもない内容だったりするしさぁ。

こっちは、ちょっとした非日常空間というか、祝祭感を味わおうとしているのに、
こんな現実そのもの、猥雑さそのもの、みたいな空気はいらんわけよ。
…迷惑です…。
気をつけようね。

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で、そのあとバーンホーフの近くに輸入専門みたいな毛糸屋さんがあったんだよね。
しかし、飾ってあった参考商品が、実に実に、良くなかった。

見ただけで編む気も萎える、「これぞBBAの自己満の真骨頂」以外の何物でもない、っていう
セーターがありました。

だいたいにして、段染めにした糸でアラン編みにする、その魂胆がわからんわ。

アラン編みっていうのは、無地、もっといえば白っぽい糸で編まないとあんまり意味がないと
思うんだよね。だってさ、ギリシャ彫刻がなんであんなに静謐で美しいかっていうと、
白いから、その凹凸によって出る陰が美しいからだよね。
なのに、だまし絵じゃあるまいし、遠くからみたらレインボーカラーのただのセーターですが、
近くによってみれば、すごい模様がありました!
これはすごい!

ってことになるじゃん?


こういうの、普通の感覚の人は絶対に着たくないよ。

あとね、アラン模様でも全面で「これでもか! これでもか!」って超絶技巧をいれまくって
いるセーターもあるよね。自分の技自慢をしたい気持ちもわかるけど、
こんなてんこもりのセーター、くどいし、重いし、だれも着たくないと思うよ。

私は、旦那が寒がりなのに、地球温暖化のせいでデパートに温かい素材で編まれたセーターが消えたから、しょうがなくてメンズセーターを自分で編もうと思ったのが、そもそも、ニットを編むきっかけだったのだけれど、

とにかく、メンズニットの本でさえ、そのまま編んだんじゃ、ロクな仕上がりにならないってことが
散々編んでみてわかったわよ。

たいていのニット作家さんが編んだものって、男の人の身体にフィットしないのよ。
ただ、インスタ映えするように、セーターだけみていればきれいだよ、たしかに。
だけど、実際、来てみると、裾や襟口はガバガバッテ物がほとんど。

男の服って、女の服のようにちょっと大きめの服を着崩すようなふんわり感は基本的に
いらんと思うのよ。
それに、変に凝っているのもダメだと思う。どこかヌケ感がほしい。

それでいて生真面目一辺倒っていうだけでもダメで、どこか遊びごころがほしい。

そういうのがsadafusaが思う、理想のセーターなんだけどね。

今までのニット人生で何が一番うれしかったかというと、
婿がロンドン芸術大学で3D学んでいた時、ファッション部門のセントラル・セント・マーティンに通っている男の子たちが、婿に向かって
「おしゃれなセーター着てるね、それ、どこで買ったの?」
って聞かれたってこと。
ものすごく名誉に思っています。

おしゃれなセントマの子たちに私のセーターが「おしゃれだ」「既製品かと思った」て言われたなんて。
まぁ、それはタマタマ上手く言った例であって、いつもいつも、ヒットを飛ばせるわけじゃないけど、
自分の頭の中では「これこれ、こういうセーターが理想だ」っていう青写真は常に持っているのよ。

最近、編み物自慢のBBAと付き合っているのが耐えられなく成ってきたのは、
そもそも、編んでる目的が違うから。

やっぱり、編む以上は他人に「さりげないけど、いいもの着てるな」って思われたいじゃない?

そこが客観的、俯瞰的視点のないBBAの単なる暇つぶしになるか、
ステキだなと思われる趣味になるかの分岐点だと思っています。
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おかもん

こんばんは。

>段染めにした糸でアラン編み

想像しただけでもう……なんでそんな発想に……ですね(;・ω・)

編み物も手芸も料理も全くダメですが、美しいものをきちんと理解出来るおばちゃんでいたいと思いました(笑)
by おかもん (2021-03-12 23:17) 

sadafusa

おはようございます。

まぁねぇ~、こういうの、編み物あるある、なんでしょうけどね、
こういう人は、編むことに興味あるけど、ファッションにさほど興味がないってことが大きいんじゃないでしょうか。



by sadafusa (2021-03-13 10:40) 

ぼんぼちぼちぼち

おお!大阪にもバッハグループの喫茶店があるのでやすね!
バッハのコーヒーは感動的に旨いでやすね。
編まれたセーターをファッションを専門とする学生さん達に誉められたなんて、素晴らしいでやすね!
やはり、編み方に凝るか多色使いに凝るか、どちらかでないと、美的に成立しないと思いやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-03-14 21:44) 

sadafusa

ぼんぼちさん

そうなんですよ~。やっぱ珈琲店の最高峰なんでしょうね。良い豆を使っていると思います。高いけど…。

そう、ロンドン芸術大学ってイギリスの東京芸大みたいなもの。
そこのファッション科の男の子に褒められたのは、本当に嬉しかったです。イギリスにおいて編み物は、単なるホビーではなく、芸術の一部だそうで、男のニットデザイナーもたくさんいます。

私もイギリスの編み物雑誌はよく読むんだけど、向こうのメンズセーターって身長180センチぐらいの人を標準にしているから、小柄で華奢な日本人にはそのまま着せられないの。
小さくすれば問題解決かっていうとそうでもなく、やっぱ向こうのセーターって重たいんだよね。日本人の基礎体力に合わないっていうか。

デザインに法則はないけど、やはりおっしゃるように、形をメインにするか、多色にするか二者択一のほうが成功する確率は高いですね。
by sadafusa (2021-03-15 09:15) 

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