プロセスに醍醐味あり [園芸]

最近、ちょっとした事件がありました。

わたしは最近はばらを育てるのに凝っていて、
朝に晩に、まるで子供のように世話をしていたのです。
今は秋バラのシーズンですから、10月に初旬に咲いたバラの二番花も
硬いつぼみがだんだんほころんで、開花するのを楽しみにしていたのですが、、、

ある朝、誰か心ない人によって、バラの鉢が全部ひっくり返されていました。
びっくりです。

一瞬、風のしわざかなぁと思ったのですが、この間のすごい台風のときでも倒れなかった
鉢も倒れているのですから、やっぱり人為的なものなのですね。
わ~、花に罪はないものを。酷いことをする人がいるものです。

もう、つぼみもぽっきり折れてしまったものもたくさんあり、結構ショックでした。

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わたしが園芸に凝るもともとのきっかけというのは、
フラワーアレンジメントからなのです。



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生け花でもフラワーアレンジメントでもどちらでもいいのですが、
たしなみがあるのとないのじゃ、全然違いまして、
花を部屋に飾りたいと思っても、なにをどうしていいのか全然わからないものなのです。

でも、この教室もこれで7、8年やっていると思うのですが、
何となく形みたいなものがわかって来たように思います。
でも、次第にこういった、ものすごく贅沢な花を使って綺麗にコーディネイトするのよりも、
バラの苗木を買って、鉢に土をやったり、水をやったり、風に当ててやったり、薬剤を散布したりして、新芽がついたり、シュートがでてきたり、そしてつぼみがついて何にちもかけて花が咲く過程を毎日観察しているのほうが、わたしにとっては、ずっとずっと大きくて深い喜びを感じることができるのですねぇ。

その花は花屋さんで買うように、花が大きくて、茎がまっすぐなものはほとんどありませんが、
それだけに味があるのです。


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ま、そんなわけで手塩にかけた花の鉢をひっくり返されて、ハートがしおれるような気持ちになり、しばらくしょぼ~んとしていたのですが、

それからニ三日後かなぁ、夕方、やっぱりバラの手入れをしていると、ある人がわたしにはなしかけてこられるのです。
「最近、この近くに引越ししてきたものなのですが、少し遠回りなりますが、必ずお宅の前を通って帰るようにしています。とにかくバラがきれいなので、心が癒されるのです」

もう、なんだかうれしくて~~。

これは神さまがわたしにがんばれと言うために、この人の身体を借りてエールを送ってくれたとしか思えない。はっきり言いまして、こんなことばがご大層に思えるほど、わたしの育てている花なんて、ささやかなものなのです。
それでも花の命に感動してくださる方もいる。

なんだかうれしくなって、春の球根をたくさん買いました。
バラの時期じゃないときは、殺風景になるので、早春に花が咲く、紫系のヒヤシンス30球と真っ白い西洋水仙を20球ほど。

2月になると、注文しているバラもやってきます。
くよくよしている場合じゃないですね。
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ぼんぼちぼちぼち

鉢をひっくりかえすなんて酷いことをする人がいるものでやすね。
でも後に声をかけてくれたかたの言葉は嬉しいでやすね。
がんばり甲斐がありやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2017-11-10 21:31) 

sadafusa

ぼんぼちさま

うちには一応柵があるので、心理的にはかなり抵抗があるはずなのですが、それでもやってしまう人はやってしまうもんなのですねぇ。「こんな思いするくらいなら花を育てるの、やめちゃおうかな」と思っているときに、絶妙なタイミングで声かけしてくださったのですねぇ。

わたしが玄関先の自分の空き地(庭などとお世辞にもいえるものではない)にチマチマとバラを世話をしていることは、飽くまでも個人的なことで、それを見ている他人がいることなど、端から考えていませんでした。というかそんなこと、他人サマは無関心だろうと思っていたのですね。

なんだかいろいろと考えさせられます。
by sadafusa (2017-11-10 21:57) 

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