「ことばは神と共にあった」  中村うさぎ『さすらいの女王』 [読書・映画感想]

今まで、苗しかかったことがなく、種を蒔いて育てることをしてこなかったのですが、
まぁ、ものはためしっていうじゃないですか。

黒いような紫なようなバジル(食べられるのかは不明)と、青紫のサルビアと、これまた変わったマリー・ゴールドの花の種を蒔いてみました。

上手くいけば、ものすごくきれいでスノッブ(間違っても洗練ってことばが使えない)な庭花壇になるような気がするんだけど、その前に発芽して育つのかが大いに問題なような気がする。

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さて、どっぷりうさぎさんにハマっていますね。
っていうかkindleってあんまり読むものがないんだもん。

で、時代を遡ってこれはだいぶ昔の本なのかな。

タイトルは『さすらいの女王』


さすらいの女王 (文春文庫)

さすらいの女王 (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/03/10
  • メディア: Kindle版




全体的にいえば、いつものごとく、バカバカしいほどたくさんブランドものをやって、脂肪吸引して、豊胸手術をしてみました、って感じなのかな。

でそっちのほうは、実際に読んだら面白可笑しいうさぎワールドに直に触れられるから、言及しないけれど、ものすごく興味を惹かれる章があったんですよ。

それは『遺伝子、恐るべし』のところ。

あるとき、うさぎさんはある番組で自分の遺伝子をサンプルとして提出した。つまり、自分の髪の毛を二三本渡して、韓国の遺伝子研究所に送り、自分の遺伝子の情報を解読してうさぎさんの性格などを診断してもらったのですね。

で、そこにはうさぎさんが思い当たるようなことがいろいろと書かれてあるわけですよ。

「うさぎさまの中毒遺伝子はDRD2A BのA2/A2、B2/B2、です。このタイプの人は中毒遺伝子に変異のないタイプですから、麻薬、賭博などの有害環境に入ることはないと考えられます」

みたいにずらずら~っと書いてあるのです。
それをみてうさぎさんは、ほうほうと喜んだり驚いたりして、自分の日ごろの行いや性格とその遺伝子の情報を照らし合わせて考えているわけです。
ですが、それからしばらくして、薬学博士で、遺伝子や脳内物質に大変詳しい生田哲って方にみていただいたそうです。


で、うさぎさんは先生に件の診断書をお見せしたところ、「こんなごく一部の遺伝子を調べたってその人の性格や傾向が把握できるわけがない」と喝破されてしまう。
で、先生曰く、
「遺伝子は図書館なんです」とおっしゃる。
 きょとんとしているうさぎさんに先生はこう説明される。
「図書館へ行くと、本がたくさんならんでいるでしょう。その本の一冊一冊が遺伝子に書き込まれたデータだと想像してください。でもそこに並んでいるだけで引っ張り出して読まなければ、本に書き込まれた情報は活用されませんね?」
「そうですね」
「遺伝子というのは、細胞の核の中にあります。その核の中にホルモンが入って行って底にある本を活用する、つまりホルモンが図書館を訪れて本を開き、情報を取り出さない限り、そこに書かれているデータはまったく活用されないんです」
「じゃあ、一生のうちに一度も開かれない本もありますか?」
「いっぱいありますよ。」

そして先生はさらに説明を加え、
人間は必ずしも遺伝子に描かれた情報すべてを活用しているわけじゃないとおっしゃるのです。
では、とうさぎさんは先生につっこむのですよ。
「どうしたら図書館に行ってこれこれの本を出せ、脳が命令するようになるのですか」
「頭をつかえばできるね、たとえば自分の言葉とか行動で脳は左右されるから」と。
そして「とりわけ言葉は重要」

なぜなら、自分の中でもやもやと思っている気持ちがはっきりと結晶化される…、それが『言葉』です。
「だから言葉ってのは危ない。言語化するかしないかで、その人の脳の動きが変わり、行動も変わり、人格も影響するんです」と。


そこでうさぎさんは、こう書いておられます。
―女王様はかねがね『言語化→意識化」という作業には重要な意味がある、と考えた。自分の中の思いを文章にしたためることで、今までわからなかったことがふいに明確に理解できる瞬間がある」と。


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ながながと引用しまして、すみません。

そうなんですよ。わたしもそれはそうだと思っていたんです。
わたしも拙いながら、物語を書いて、なんかもやもやっとした思いを、こう人に解ってもらえるように客観的に書いてみるわけです。そういう作業をしているうちに、自分の隠された趣向っていうのか、思いってわかるもんなんですねぇ。

わたしそうと診断されたわけじゃないですけど、ちょっとメンヘラ気味だったことがあるんですね。そういう時、小説書いたんだけど、まぁ、小説自体病んでいるんだけど、それを書いたおかげで自分が癒されたっていう側面があったかな。




っていう、個人的な感動を今日はみなさまにお知らせしたかった。



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Yui

sadafusaさま
私は今日、中村うさぎさんの「聖書を語る」を読んでみました。
おもしろいですねえ。すごく難しいテーマなのに読みやすく書いてある。やっぱりうさぎさんは頭がいいんだな。知性がある。
遺伝子の話ですが、それはそうです。一卵性双生児だってどういう後天的な刺激が与えられるかによって変わってしまうもの。胎児の時でさえ、ちょっとした位置の違いによって黒子の場所が違うとかいろいろあります。

でも、本当にうさぎさんは自分探しが好きなのね。自分は自分だろうに、探してどうするとか私は思ってしまうんですが。でも、キリスト教が背景にあるうさぎさんは自分探しで放浪しても自己が崩れないけど、普通の日本人がこれをやると危険です。

意識の下にあるもろもろのものを引っ張りだして言語化するのは、作家でなくても人類の共通の仕事ですよね。子どもでも叱られた時、矛盾があるとなんとか言い返そうと苦労しているもの。

by Yui (2018-04-08 17:14) 

sadafusa

>「聖書を語る」
でしょでしょ、すごいよね。
ただの買物バカだったらこんな賢い考察できないよね。

>自分探しが好き
ただの酔狂でやっているとは思えないんですよねぇ。
遺伝子のところで、うさぎさんの遺伝子はドーパミンの出が人より悪いので、過剰な刺激を求めてしまうタイプなのだそうです。
だからか~、みたいな。

わたしなんかはやろうと思っても、その根性がないですよ。

ふ~。

kindleいよいよ、読む本がなくなってきて、レディコミ読んでいたんだけど、なんかちっとも面白くない。途中で辞めました。なんかさ、エロスを描いているようでちっとも説得力がないから、全然萌えないよね。アホみたい。(といって読んでるわたしももっとアホなんだけど…)
一応、うさぎさんのタダのやつ全部読んで、竹宮恵子の『テラへ』を読んだら退会しよっと。

それはそうと、昨日「エクソシスト」のドラマシーズン1、全10話のうち5話まで見てしまった。実にくだらないんだけど、なんかついつい見てしまったわ~。やっぱ脚本がいいんかなぁ。
by sadafusa (2018-04-08 21:30) 

Yui

レディコミは一時期、友人が描いていたので買って読んだけどあれは飽きますね。
そんなあなたに
トンデモレディースコミックの逆襲 (幻冬舎文庫) 文庫 – 2000/2
唐沢 俊一 (著), ソルボンヌK子 (著)
が、面白いですよ。レディコミ制作の舞台裏という感じ。笑えます。

こうやって描いていたのかという。漫画家も知性がないとできない職業ですね。

>ドーパミンの出
そうなのかなぁ。ドーパミンが出ないと集中力、行動力がないような気がするんだけど。あれだけ多作で冒険に満ちていてドーパミンが出てないとは思えない。セロトニンが少なくて安心できないというんならわかるんだけど。
根性とか行動力の遺伝子もあるのかしらね。

by Yui (2018-04-08 22:20) 

にけ

sadafusa様こんばんは、Yui様お久しぶりです、こんばんは〜(^^)

ショッピングの女王 はかなり前に読んだのですが、そういう事書いてありましたね〜、思い出しました。
うさぎさんを読み始めた頃は、巧みな文章にユーモアのセンスが素晴らしく楽しんでいたのですが、うさぎさんの世界がどんどん真面目に深まって行き、それにもはまってしまいました。
彼女の自己追求等、真には理解できないと前回のコメントに書きましたが、正確には
理解はできるけど自分はしたいと思わない ということです。

うさぎさんは世間一般の人々にどう思われるかという事があまり気にならないのでしょうし、我が道を行っていて、凄いと思いますが、やはり精神的に危険領域に踏み込んでいる感はあります。

うさぎさんの週刊文春の連載も、私は愛読していたのですが、最初はショッピング女王的な話だったのがどんどん精神的な話に変わって行ってしまって打ち切られてしまいました。文春側は単に笑える話を書いて欲しかったのかな。

サンデー毎日の うさぎとマツコの往復書簡 は、多分まだ続いていると思うけど本当におもしろいです、こちらは本で読んでいます。
その中で、真の自分を探して色々とやったけど、真の自分なんて無かった、とか、
天国は自分が脱出して来た地獄の真ん中に存在していたことがわかったけど、天国に行くにはまたその地獄を通らないとたどりつけないから無理 みたいな事がかいてあり全く説得力があり、何か笑ってしまいました^^

聖書関係の本以外ではあまりクリスチャンである事を感じさせないけど 、聖書を読む などではやはり信者としての深い知識や考察が伺えました。確かに上手い本です。

ところでsadafusa様、私はもし生まれ変わるとしたら、今度はワンピースのルフィがいいな。冒険がしたいので、男に生まれて、家族は枷になるので一人で暫くは自由に生きたい。もし女性と大恋愛しちゃったら、その時は考えるけど。
今回は女性に生まれたから母親にはなってみたい、と思っていてそれは叶えられましたから。

kindle unlimited、私は無料期間が終わる少し前に辞めました、うっかり過ぎて有料になったら本当に無駄だなと思って。

テラヘ 、懐かしいです。昔、マンガ少年を買って、付録のポスターを部屋に貼っていました(^^)






by にけ (2018-04-08 22:45) 

sadafusa

Yuiさま

>友人が描いていたので
また爆笑させてもらいました。人脈が広い! レディコミ漫画家の友達がいらっしゃるんですね!!
そりゃぁ、まぁ人間が死滅することなく今日まで脈々と続いているということは、一日も怠ることなく、人間が〇〇活動を続けて来た結果でもあるのですよね~。誰しも嫌いじゃない領分でしょう。

しかし…ですね。これはなんていうかな、トイレで〇〇するのと案外おんなじものであって、一人でこそできないものの、二人っきりで(よっぽどのことがない限り)こっそりやってるコトですよねぇ。

>レディコミ制作の舞台裏
いや、想像できるわ!案外本人たちは必死でしょう!どうやって読者獲得するかが、死活問題につながるんだもん。

わたしも初めて小説書いて、それが〇〇シーンになると、じと~っと冷や汗書いてたもんだわ。今はそんなことないけど。

だけどさ、昼の光にあたりながら、小説書いていると、本当に間抜けなんだよね~。ウンウンうなりながら妄想してなきゃなんないんで。

by sadafusa (2018-04-09 07:55) 

sadafusa

にけさん おはようございます!!

>、正確には
理解はできるけど自分はしたいと思わない ということです。
…そうですよ。うさぎさんは昨日読んだエッセイでも書いていたけど自分が非常に太宰治に似ているって。わたしもそれは以前から思っていて、太宰さんって年に二億も稼いでいたらしいんです。でもこう銀座のバーかなんかでパァ~っと使ってみんなを楽しませていい気持ちになるのが好きだったんだとか。その分、家でおくさんは極貧生活をしていたんだけどね。

なんていうか、その気もちもわかるんだけど、バランスが非常に悪いんだと思う。そしてにけさまもおっしゃるように、それは「危険領域」にまで踏み込んでいるのは確かだよね。

もう、本当にあそこまで身体を改造するのは、美がどうこう言うより、身体が悲鳴上げていると思うの。だけどあえて鞭打つようにやっちゃう…。ちょっとやっぱり危ないなぁって思うわ。

>生まれ変わるとしたら、今度はワンピースのルフィ
そっかぁ~、にけさまは男でも冒険家のルフィなんだ。

なんかいろいろと別れますねぇ。
Yuiさまは超絶美女、わたしはデヴィット・ギャレット。にけさまはルフィ。

やっぱり人ってそれぞれ、腹の底で感じていることは多様なんだなぁって思いました。

ルフィかぁ、行動力抜群だもんね。そうそう冒険家は恋愛していたら、冒険に出られないので一人がいいかもね。

いや、なかなかこの質問面白いね。それぞれの願望がわかって非常に興味深いね。

kindle 本当にしょぼい。こんなしょぼいのに980円なんて払ってられませんよ。プライムは映画タダだから入ってるけど。
by sadafusa (2018-04-09 08:08) 

にけ

おはようございます、にけです。

本当に人の願望もそれぞれですね。

私は本当に冒険に憧れているし、家族がいなければ、自分の利益(金銭面とか)考えないで世の役に立つ事が出来れば…とか。
世の為になっていても家族は苦労するパターンが多いから。
にけ という名前はルーブル美術館に彫刻のある勝利の女神の名前からとったのではなく、 魔法陣グルグルという漫画・アニメの主人公の勇者ニケ君が好きでちょくちょく使っているのです。勝利の女神の名前は後から知りました。冒険ものが好きなんですよね。

kindleはprimeは会員として満足しているけど、unlimitedはprimeにプラスするメリットないですよね〜(^_^)
アマゾンは日本に税金をあまり払っていないそうなので、また、近所のおが店なくなるのも困るので、便利でも最近はあまり普通の買い物はしないようにしています。

レディコミは、皆にエロは必要なので需要はあるけど確かに飽きますね。漫画家さんも自分の描きたいもの描くためにその前の手段として取りあえず描いている人も多いでしょうし。レベルの高いものも時々混じっているけど。日活ロマンポルノの秀作みたいな作品(日活ロマンポルノ見た事ないんですが、映画評とかみると。)が少しと売るためだけの作品か多数かな。
by にけ (2018-04-09 11:01) 

sadafusa

にけさま

またまたコメントありがとうございます。

そうなのかぁ、にけはてっきり「サモトラケのニケ」というか勝利の女神のナイキ~から取ったのかと思っていましたが、魔法陣ぐるぐるやったんですね!

>冒険ものが好き
そうかぁ~。なんか冒険ってことばは私の中では反応しなかったけど、めくるめく体験だよね、冒険って。にけさまはそういう体感型の好奇心を満たしたいと思うタイプなのかなぁ。
わたしはね、どうも、運動神経が鈍いのが性格に影響しているんだと思うけど、『レイダース』みたいなのは見ていて好きなんだけど、やっぱりああいうの、とっさの機転とか身体能力がものを言うと思うのね。で、わたしたとえ何度生まれ変わっても運動神経にぶいのだけは未来永劫変わりそうもないので、そういうこと考えないのかもしれない~~~。

くやしいなぁ~。

逆に言えば、音楽家に憧れるってことは少なくとも、ちょっとは楽器を扱えるから、(弾けるとはとてもとてもいえないけど)というか音楽が好きだから? なのかもしれませんねぇ。

親密度の差なのかなぁ~。

でもさ~、いくら天才で美男でも、運動神経鈍いのはないと思う。

ああ~、カミサマ、来世は身体能力高めに設定してくださぁ~い(泣)

>レディコミ
なんだっけ、大人のグリムの「人魚姫」ってのを読んだんです。他のと比べて絵がきれいかなって思って。
すると、人魚姫結構清純そうなのに、そして王子さまが一応好きなハズなのに、意外と誰にでも身を任せて、平気なんですよね~。
なんか読んでいて不愉快だったわ。
こんなふうに性を描くのってアリなんかな?とか思って。

レディコミに道徳を求めてど~するとは思うのですが、それにしてもこんなんで話がよく成立するよなぁって思うよ。そういう意味からすると、やっぱ『O嬢』とか『ファニー・ヒル』とかは、それなりに作者の意図するところがわかるもん。

>日活ロマンポルノの秀作
一度もみたことないなぁ~。
そういえば団鬼六先生は「こっちが一生懸命勉強して、色のかさねなんかを書いているのに、編集者が「あ、そんなのは省略してください」とか言われた~。頭来る!」とかなんかで読みました。

ね、物事にはそういう細々としたディティールが大事なのにね。
「神は細部に宿る」です(笑)
by sadafusa (2018-04-09 12:11) 

Yui

書き込みがいっぱいで嬉しいです。
にけさま、てっきり私もサモトラケのニケから来ているのだと信じていました。魔方陣ぐるぐるだったとは。
昨日、偶然にもマツコ・うさぎ対談集を読んでいました。すごいなーおもしろいですよー。うさぎさんは1958年生まれだそうですがこのころ女性が世界に出るのはたいへんだったんじゃないかしら。セクハラまっさかりだしね。均等法ジャストの私の時はありとあらゆること言われたけど反論してもよかった。追い風だったから。
地獄の真ん中に天国があるって本当ですね。でも天国のイメージって単一で退屈。一方、地獄のイメージは多彩です。それで、そろそろと地獄に足をつっこみたくなるのねー。

>ルフィ
いいですねえ、冒険少年。
私も30代くらいまでは少年に憧れていたなー。30過ぎて女でも冒険できるんだと気づいてからはそれほど憧れてません。
マンガ少年懐かしいです。「テラへ」 は盲目の美少女フィシスが好きだったなー。

by Yui (2018-04-09 13:48) 

Yui

>レディコミ漫画家の友人
いえいえ、彼女はもともと少女マンガ家志願であって、当時はレディコミが真っ盛りだったので描いていただけです。現在は食べ物のマンガを書いています。

この手の性的なものは少しあるからいいんであって、たくさんありすぎると食傷ものですよね。

ワンパターンになるのが何より怖いです。

>日活ロマン
18歳になったとき、女子高校生3人で行きましたよー。あと、大学の問、見たことがないという大学生とまた連れ立って、ちょっと郊外の映画館まで。(住んでるところの近くだと近所に人にばれたらイヤだから)
結構、爆笑ものでしたよ。いきなり××のシーンに持ち込むまでの展開が唐突すぎる。外国ものの方がいくらかストーリーがあるものもあったな。当時はぴあの小さい写真と映画紹介を手がかりにして、少しでも面白そうなものを探したりしました。
団鬼六先生のは見たことないなー。小説はちょっと読んだけど。
by Yui (2018-04-09 14:03) 

sadafusa

>マツコ・うさぎ対談集

そうなんだ~。うちの娘が実はマツコのファンで、なんかいろいろとマツコの本を貸してくれました。(うさぎさんとの対談集はないんですけどね)
マツコはなんていうのかな、美輪さまほど敷居が高くなくて、もっと視線がわたしたち、凡人よりってところがすごくいいんですよね。

で、五時に夢中なんかを見てると、マツコの回が一番面白いんですよね。適度に毒舌だけど、それが岡本夏生ほど強烈で顔をしかめるほどでもなく、クスっと笑えるぐらいでいいの。
制御された毒舌っていうか。

そのバランスがいいかなって思うのね。
安心して観ていられる。

あとなんていうのかな、マツコはもとコラムニストだったせいもあって、話をピシッと締める能力もあって、非常に洗練されているんだよね。

あと、娘が嫁してくれた悩み相談の本があって、読者がマツコ宛てに相談するんだけど、マツコの回答って言うのが結構常識的で謙虚なものなのよ、それでいて、やっぱりゲイという世の中のマイノリティであるわけじゃない?

やっぱり世の中の無理解に苦しむところで生きてきた人だから、共感能力っていうのに長けていて、とても優しさに溢れているかな…。
オカマの人たちって男と女が同居していて、本当に優しい人が多いなって思う。


>>日活ロマン
>18歳になったとき、女子高校生3人で行きましたよー。

またもや爆笑。
女の子三人でってところが微笑ましいよね。

わたしはね、わりと学生時代も孤独なことが多かったから、なんにも予定のない日は、三軒茶屋東映の三本立てっていうのをよくひとりで見に行っていた。まぁ朝の10時ごろに入って、4時ごろ終わるから、入る前にお弁当屋さんで280円ののり弁買って、よく見ていたものよ。

その中にはエマニュエル夫人三本立てっていうのもあったし、
『アランビアンナイト』「ソドムの市』の二本立てって日もあったかな。

エマニュエル夫人は可愛くて、裸も華奢でコケティッシュで魅力的だったけど、さすがに三本も延々とやっているだけっていうのは、見てる側はしんどかった。

『アラビアンナイト』も成人向きでセクシーな映画だったけど、強烈だったのは『ソドムの市』だったかな。わたしはやっぱりSMはあかんな、って思った。気持ち悪いだけで何にも感じないもんなぁ。

>いきなり××のシーン
そう、ぜんぜん萌え~ってならないよね。それはAVアダルトとか、レディコミもそうだし、××シーンのだけなんて本当に何にも思えない。

やっぱりね、わたしにとってはそこへ至るプロセスがすべてなのであって、だから未だに少女漫画しか受け入れられないのかもしれない。


>「テラへ」
竹宮恵子先生はうちの娘が大学生のとき、そこの美大の学長もしていたし、入学式や卒業式のとき、わたしたち父母に向かってお話しもしてくださった。もう漫画家ってかんじじゃなくて、大学の先生そのもの。威厳がすごくあったです。

ですが、わたし竹宮先生の絵も綺麗だし、実力もわかっていたのだけど、なにか自分の中に受け付けられないものがあって、ほとんど読んだことがなかったの。

でも、unlimitedで竹宮先生の『アンドロメダ・ストーリー』読んで感動しました。絵が本当に綺麗ですね。迫力がある。女石森章太郎みたいなかんじ。

でも、今の自分だから感動できるんであって、昔の自分はだめだったかもしれないと思う。

「テラへ」はね、巷がフィーバーしているとき
やっぱり何となく違和感があってパスしていたんだわ。

で、二度目のアニメ化されたとき、息子が高校生だったんだけど、
妙にテラへにハマってしまっていたのね。夫も昔からテラへはすきだったらしく、土曜の夕方、図体のでかいのがふたりソファにすわって食い入るようにアニメ見ている姿は傍目からみてなんか可笑しかったわw

要するに、夫も息子もまごうことなきオタクなわけよ。

土曜日の夕食は夫と息子が延々と「テラへ」の感想を言い合っているので、わたしは疎外感を覚えていました。
by sadafusa (2018-04-09 17:02) 

Yui

>その中にはエマニュエル夫人三本立てっていうのもあったし、
『アランビアンナイト』「ソドムの市』

ちょっとちょっと、sadafusaさま。それこそ女子学生が一人で見るものではないのでは。大胆じゃないですかー
プロセス重視は、わかるな。やっぱりいきなりとか。グロいまでにそればっかりというのはシンドイですね。
今まで見た中で一番萎えたのは、新婚旅行のイタリアで夫婦で見た(若気の至り)ブルーフィルム。もうね、出したり入れたりしてるだけなの。ずーっと。局部だけ。顔さえ映らない。あれはショックだった。その日だけは新婚旅行なのに離れて寝た。



>竹宮惠子先生
徳島大学出身の人が、うちの図書館には竹宮惠子の漫画が全て揃っているって自慢してたなぁ。「え、風と木の詩も?」と聞いたら「もちろん」と言ってました。今から20数年前のことです。
私は竹宮先生の少年性にはとても共感していた時代がありました。萩尾望都先生の方が若い頃はダメだった。今は逆になりつつあります。
by Yui (2018-04-10 08:18) 

sadafusa

>女子学生が一人で見るものではないのでは

そうです、わたしは昔からオヤジギャルだったんです。いつも日曜日とか土曜日、ヒマだったら何の演目かも確かめないで行くんですよ。
友達誘ってると「いや~ん、えっちぃ~」とか、なんかめんどくさいから誘わない。(笑)

でもさ、反対に女の子三人ってかわいいじゃないですか。


>新婚旅行のイタリア
爆笑! なんでわざわざイタリアで? 
イタリア行ったら観光しろよ~。そこでブルーフィルムっていうのがYuiさまらしい。
うちもかなり変な夫婦だけど、Yuiさまのご主人もいい人なのね。
離れて寝たら、新婚旅行の意味ないじゃん!(笑)
まぁ、それでもいい思い出だよね。

昔、三鷹オスカーで『イノセント』と『夏の嵐』と『ルートヴィヒ』の三本立て見たことあったよ。
こんな重厚なもの三本も一度に!若かったんだなぁって思う。

そういえば、本当に若い頃、シネ・ヴィヴァンてアート系の映画館があって、そこでスペイン映画の『銀河』って言うのを見たことがあって、最初から最後までさっぱりわからなかったんだけど、
終わって席を立ちあがったら、天本英世がいた。彼って死神博士で有名だけど、たしか東大卒のインテリで趣味がスペイン放浪だったかなぁ~ってそんとき思い出したの。


>竹宮先生の少年性
なんだろうなぁ、女性が描くSFファンタジーってものが受け入れられなかったのかも。そういえばわたし萩尾望都先生の『スターレット』とか読んでないもん。家には漫画あるけど、それは夫が愛読しているもんであって、わたしは読まなかったかなぁ。

SFが嫌いってんじゃないのよね。
石森章太郎とかものすごく好きだったし。
平井和正とかさ、半村良とか好きだったし。

なんか女性が描くと、どこか無理して「イキがっている」ような気がしたのかなぁ。いや、実は「ガンダム」もあの気障な「セリフ」まわしが嫌いで、あんまり見てなかった。

じゃあ、どうして『風と木の詩』も読めなかったのかっていうと、BLが嫌いだったから?なのかなぁ。よくわからない。

そういえば、萩尾望都の『トーマの心臓』もあんまり好きじゃなかった。なんでここまでユリスモールが罪悪感を覚えなきゃならないのか…。

今は解りますけどね。


うさぎさんも、若い頃はだめだったかもしれないわ~。
by sadafusa (2018-04-10 09:34) 

Yui

いや、私も映画や美術館は一人で行っちゃう人なんだけど、この時は18歳になったらパチンコとポルノ映画に行こうねって約束してて、先に18になって行こうとしたら1人で行くなんてずるいとか言われて、最後の子の誕生日まで待ったんですよ。

イタリアはローマだったかナポリだったか。街に普通にランジェリーショップがあって、カップルで入って男性が女性に選んであげてるのを見て、私も夫に頼んでみたんだけど恥ずかしがってダメだった。それでイタリアではカップルで映画を見ていたので、前のカップルについてはいったら、そういうところだったのよ。
しかし、よくあんなもの見て萌えられるなーー。

>三鷹オスカー
って、すごく懐かしいような。昔はよく3本立てとかやってたよね。

>少年性
マツコとうさぎの対談風に言うと

BLって女性性からの逃げだよね。風木のセルジュなんて女の子でもいいもん。でも女の子にしちゃうとあまりに傷つきすぎるから少年にしてあるっていうか。この対談を読んで思ったのは、人間にとって美貌って一つの殻なのねー。美しさがあれば傷つかない。傷つけられても美しさが損なわれてなければ、傷ついてない。
そういう気がする。
うさぎさんは性の売り買いの本質的なところを試してみたかったのかなあ。性はね、どうやっても男が女を買うんですよ。ホストとかあるけどあれは酒のボトルを買って男にあげているだけ。男って女に買われたら喜んでいるもん(まして相手が美人なら)性交に対する恐怖って本質的にないしね。
ホストクラブはフランスでは2重売春を疑うんですよ。売春婦が男に貢いで性交するのを2重売春というんだそうです。


by Yui (2018-04-10 14:07) 

sadafusa

>ランジェリーショップ
だからさ、新婚さんでも他に買うものあるでしょ?普通に洋服とかさ、スカーフとかバッグとか…。なぜに最も買いにくい下着を買いに行くか?なんかTバッグとかいろいろと売っていそう。
まぁ、せっかくだからこういうところへいくのもいいか。記念にラ・ペルラの高級下着を買うのもいいか~!

で、青の洞窟ならぬ、ブルー・フィルムを見に行くのね…嗚呼



>BL
わたし実は『風と木の詩』って読んでないのよ。kindleで全巻買おうとしたら、6500円もする。高い! 本で買うとかさばるので、こういうときはしゃーない、漫画ミュージアムに行って読んできます。入館料は1000円だから一日で読破すればモトはとれるわw

だから~、その感想は少しお待ちくださいね。


なんで、この作品読んでなかったのかなぁとつらつら考えますに、わたしね、そのころのマイブームは『オルフェウスの窓』だったんですよ。わたしの青春はオスカルさまじゃなくて、ユリウスと共にあったのよ。

オスカルってさぁ、なんていうかな、『花は桜木、人は武士』みたいっていうかなぁ。あんまりにも潔すぎるというか、なんかあんまり生々しくないというか…。

で、オル窓のほうが、風より少し早いのですね。なんとなくこの頃男子校っていうのが世間で流行っていたのかなぁ?
オル窓も、実は男子校が舞台なんですよ。でもホモセクシャルじゃなくて、きちんとしたヘテロセクシャルなんだけどね。

このころ、わたしは池田先生の大人っぽい絵に心酔していたので、どうもあの、竹宮先生の絵がね、受け入れられなかったのかもしれないなぁ~。あの片目隠している金髪の子がいるじゃん?
あれがさ、なんとなく女々しくした島村ジョーにみえてしかたなかったっていうか…。


>性はね、どうやっても男が女を買う
そうだろうな、とは思う。
だって男はどうしたって能動的にしか動けないしね。
でも、女は恐怖をも自分の味方に引き入れてしまう生き物だしね。
なんか生き物とは強かなものだなぁと思いますよ。
こうやって考えてみるとね。

>ホストクラブはフランスでは2重売春を疑う
普通売る方の売春婦が男を買うということですか?

昔、吉原で春をひさいでいた女たちは自分のまぶ(間夫)と寝たりするのは基本的に禁止だったので、
というのは、女郎には私生活などなかったので、男と寝るのは常に料金と言うものが派生したので、

そのマブ相手だと、自分が結局そのお金を払うわけですね、でも女郎というのは女郎に売られた時、親に女衒からお金をもらっているわけで、初めから借金があるわけ。だから借金をさらに重ねていたという…悲しいですわね。
by sadafusa (2018-04-10 17:09) 

Yui

いやー、私ブランドものには興味ないし、宝石もイマイチな人なんだよね。あ、でもフィレンツェでは職人たちがやっている皮工芸の店とかでバックとか財布、レース編みとか買いましたよ。教会も美術館も見たし観光もちゃんとしましたよ。ただ、パック旅行とかじゃなかったのね。鉄道のフリーパスだけ買って、ホテルも予約せず、明日どこへ行くかも決めずに旅行してた。だからホテルも3流旅館みたいなところも泊まったし四つ星ミシュランのホテルも楽しんだんです。

「風と木の詩」は当時としては斬新だったけど、今はそうでもないかも。金髪で片目隠してるのがセルジュですよ〜。最後は別に死ななくてもいいのになーっとか思った。萩尾先生の「残酷な神が支配する」は明らかに「風と木の詩」を意識した作品でしょう。

オル窓はねえ、一部はいいんですよ。面白かった。
でも二部がねえ、当時、高校生だった私にはもうロベルタが父に売られるところでダメだった。イザークのピアノ演奏を賭けちゃうところも。でもって挫折しました。ごく最近になって全部読んだんですよ。大人になって読むと名作なことがよくわかります。

>2重売春
男に客を取らせ、その客の女は稼ぐためにさらに客を取ることになるので、オーナーは2重に美味しい。2重売春というわけです。
いつの時代も東西を問わず、胴元が一番得ということですね。

私は直感だけど、ホストクラブよりデリヘルの方が男を買う感じがするのね〜。ホストクラブってよく知らないけど、男の競争を金で後押ししている感じじゃない?なんか、買ってるんじゃなくて貢いでいるよ。それだったら自分を差し上げてお金を巻き上げた方が上のような気がする。どうなんだろ。

by Yui (2018-04-10 22:38) 

sadafusa

>ブランドものには興味ないし
そっか、そっかぁ。私もブランドものには興味ないです。っていうか、お金なくて買えません。買える身分でもないしな…。っていうかさ、ブランドもの似合わないんだよね! 出発点にすらつけてない女。アハ


>オル窓
わたしはオル窓の特殊な読者でして、二部はまったく読まない。興味ない。イザークが嫌いなんだよね。
この人、自分が何者かって全然わかってないし、自己プロデュース能力もないし。
ただね、ちょっと終わり方がやっつけ仕事かなぁって思うのね。

アレクセイがネヴァ川で死んで、ユリウスもベルリンのどっかの川で死んで、「理代子先生って土左衛門にするのが好きだなぁ」って思ってたら、『天の涯まで』のユースフも死んで川に流れて行って、そこでやっぱり爆笑してしまった。

>二重売春、つまりそれって、娼館もホストクラブやってるオーナーも一緒ってことですよね。それって悪い奴だなぁ。自分の飼っている男と女に恋情が起こったらそれすらも商売にしている、ってことですよね。

>ホストクラブよりデリヘル
いや、もうここまでくるとわからん!
北村一輝が出てた『夜王』は楽しく見てたけど、女はさ、惚れたホストのために見栄はって「ドンペリ・タワー」を作ってやるじゃん?あれって貢がれた男が全部飲み干さなくちゃいけないの?
…わたしには無理だわ。そんなにアルコール強くないもん。

男で身体を女に売るヤツは「ウリセン」っていうらしいよ。うさぎさんの本で読んだけどさ。

うさぎさんはさぁ、自分が50ぐらいのときに、20代の男にもてたいって思っているらしいんだよね。それを読んで、「あ~、痛いなぁ」って思ったんだよね。

まぁさ、ユーセフとその愛人みたいな関係もあると思うよ。
またアンリ二世とディアーヌ・ポアチエみたいな関係も。
だけどさ、そういう親子ほど歳が離れた女に執着する男って、
お利口さんで出来る奴じゃん、たいてい。

それがさ、こんな頭すっからかんの身体を売るしか芸がない男が、うさぎさんの良さなんかわかるわけないじゃんねぇ。

なんかファウストを思い出すんだよね、うさぎさんの人生って。


by sadafusa (2018-04-11 08:53) 

Yui

>川流れ
爆笑しました。そういえば理代子先生は川流れだわ。三途の川なのかしらね。

>2重売春
売春が合法だったフランスでも2重売春は取り締まったそうです。
女(男)が自由意志で実を売るのは合法なのね。

>ホストはアルコール強くなきゃいけないらしいよ。皆、それで身体壊すそうだ。ふとしたことから借金作って学費が払えなくなってそういうところに勤めたヤツに聞いた。

>ユーセフとその愛人、アンリ二世とディアーヌ
さすがにねー、その年齢差は子どもいるとダメだわ。私は学生もいるし。
プラトニックなら可能かもしれないけど。


by Yui (2018-04-11 12:04) 

sadafusa

>プラトニックなら可能かもしれないけど

はぁ、なんでこの歳でまで、恋なんかしてなきゃいけないんだぁ。
恋している人って傍から見たら滑稽ですよ。

そんないい歳して妙にハイテンションになっているのなんかひとめにさらしたくない!!

まぁ、そういう意味でなら、うさぎさんが美醜にこだわるのも解るような気がしますよ。
いや、年とっても恋をしている人って生きる意欲にあふれているんだろうね~。

by sadafusa (2018-04-11 13:46) 

sadafusa

>ホスト、ウリセン

わたしね、こういう男の親が本当に気の毒だと思う。
女はさ、道閉ざされていたから、身を落とすしか道がなかったかもしれないけど、男娼ってさ~。
ホストならまだ、ちょ~っとマシかと思うんだな、接客術とかあるだろうし。



男ならダムにでもいって働け!
マグロ漁船にでも乗れ!
工事現場で働け!

逆差別?


by sadafusa (2018-04-11 16:30) 

Yui

そりゃ、間違いなく逆差別
セクハラ

私も最近よく言われるんだよねー、「Yuiさんのはセクハラ幇助ですぅ。」とか若い女の子に。
「男のくせに」とか言ったらもうセクハラよ。

それでー、ウリセンかー。
四谷荒木町の隣は新宿御苑を挟んで新宿2丁目なわけよ。
今はもうないけど私が女子高校生時代は公園があって、その公園にはなぜかシャワー(水だけ)があったのね。でもって、そこはゲイの方々の社交場でしたよ。若い男の子がそこをウロウロしてたら即、声をかけられていた。
例の18歳で日活に行った3人組の一人が、「薔薇族」という雑誌を自動販売機で買ってきてくれて。(彼女は外階段のついた3階建ての家に住んでいて要するに親の目に触れずに真夜中に外に出ることが可能だった。)それにはその公園に行く日時や援助交際希望が書いてありましたよぉ。

こうして書いてみると不良ですね。腐女子だなー。そんな言葉なかったけど。親の立場から見たら、絶対外階段のある家なんて作らなーい。男の子でセクシャルバランスが悪い場合はどうなんだろ。
マツコさんが書いていたけど、子どもの頃から親の目を盗んで化粧していたんだって。そういうのはもう変えようがないのかも。

うちの息子は1歳の頃からAKBとか女の子がいっぱい歌って踊っているのが大好きで、はるな愛さんが出てきた時も喜んでテレビの前で見ていたんだけど、一言発声したら、クルっと身を翻して返ってきた。1歳でもニューハーフってわかるんだなぁと感心した。
すごく苦しく痛い思いして身体を女性に変えているのに、声は変えられないものね。1歳児に見破られてしまうなんて気の毒だなと思う。
by Yui (2018-04-11 17:44) 

Yui

>セルジュ
sadafusaさま、間違えてた。もうボケ入ってます。お許しください。
金髪の目を隠している方がジルベールです。黒髪の方がセルジュね。
by Yui (2018-04-11 18:25) 

sadafusa

ああ、新宿二丁目の女王読んだから。
あそこはゲイのたまり場か。

いやいや、わたしはさ、ゲイだろうとレズだろうと別にいいですよ。
男であれ、女であれ、ホストしようとホステスしようといいですよ。
稼ぐってことは大変だからさ。

だけどさ、頭使うこともなく、ただただ身体売っているのが嫌だなって思うだけ。別にさ、ゲイであろうと体力は男と一緒だろうからさ、ダムの工事現場でもいって稼ぎなよってそういう話です。


>1歳でもニューハーフってわかるんだなぁ
っていうかさ、子供は女の人は声が高いのに、声だけ男っていうのが、なんか「不気味の谷」ってところなんじゃないですかね。



わたしね、昨日unlimitedで『テラへ』を読んでいたけど、
なぜに竹宮先生が苦手なのかがわかりました。

あの先生は非常に迫力のある絵でしかも華麗です。
今の目線でみると、あんなに好きだった池田先生以上に
うまいとすらいえるかもしれない!
だいたいにして、線の緩急の具合がすごいですからねぇ~。


ですが…コマ割りが小さいのに、結構小難しいことが
びっしり書いてあって、(それもなんだかわたしの不得意な領域ばっかりに、)ページがすらすらとめくれないのです。
それが苦手な理由かしら…?


そこへ行くと池田先生は偉大だ。
コマがでかい! 
別にポエム系のことを書いてあっても
なんとな~くBGM的に読み流していけばいいので楽です!

その違いなのかしら…?
by sadafusa (2018-04-11 19:45) 

Yui

ああ、コマ割りが小さいと読みにくいですよね。
風木はそうでもないと思うんですが。
萩尾先生の王妃マルゴもどんどんコマが小さくなって、細かい事件が書き込まれているので最近は読むのがしんどいですわ。

マンガはコマ割り重要ですよー。文字が説明になってしまってはいけない。

>身売り
なんかで読んだけど、そういう仕事って行為が4分の1で残りは話術なんだそうです。身体だけ売るのって難しいらしいよ。楽な仕事ってないのね。

by Yui (2018-04-12 09:20) 

sadafusa

>マンガはコマ割り重要ですよー。文字が説明になってしまってはいけない

竹宮先生はね、やはりめっちゃ賢いのよね。だから~というわけでもないんだろうけど、理屈っぽいのかなぁ。
人によってはそういう理屈っぽいところがたまらなく好きなんだろうけど、わたしは基本的にノータリン女だからなぁ。

まぁ、でもやっぱり、だからといって池田先生の漫画が理屈っぽくないかというとそうでもないような気がするし…。


昨日、わたしはすごいものを発見してしまったのですよ。
youtube を探索していたら、安彦良和が監督している風と木があるということを!!

いや、知ってる方にとっては「何をいまさら」な事実なのでしょうが、あの竹宮キャラクターになぜかカイ・シデンっぽい人とか、シャアっぽい人が混在しているこの不思議さ!!


あああ~、これってテレビなのか映画なのかわかりませんが、5分ぐらいしてみるの止めました。


>身売り
いや、買うのも売るのも生理的になんかいや。
>仕事って行為が4分の1
だって~、まぁものすごいテクニックを持ってる人だったら何時間も持続するのかもしれないけど、普通15分から30分ぐらいじゃないですか?
こういうのって性欲が云々ってより、後ろに潜んでいるものは人恋しさとか寂しさだと思うんですよ。形からはいるっていうと可笑しいけど、ひとつのふとんにふたりで裸になると自然と心の垣根もひくくなって、普通誰にも人には離せないことでも、はなせたりしちゃうっていうか。


by sadafusa (2018-04-12 14:20) 

にけ

こんにちは〜、にけです。

>竹宮先生
テラヘは マンガ少年連載開始時は大好きでしたが二部の途中から脱落しました。映画化とかブームになった時はもう読んでなかった。アンドロメダ・ストーリーズ
はその頃読んで凄く良かったの覚えています。
風と木の詩 も途中で脱落、最後セルジュ死んじゃうのね、知りませんでした。子供のジルベールが男色家にレイプされるとか、完全に児童への性的虐待、今なら描けないかもしれませんね。

私は竹宮先生は ファラオの墓 と 変奏曲シリーズが一番好きかな。 イズァローン伝説も脱落した。話が進んできて、それこそ書き込みさらに多くなってきて、話の展開も気に入らなかったりするとすぐ脱落しちやうみたいです^^。
作者さんが最初からそのつもりだったのか、途中からそうしたのかわからないけど、設定や謎がどんどん細くなっていって、話も予想外の方に進んで行くと、面白いと思えなくなってきて、 進撃の巨人 なんかもそうなんだけど読まなくなってしまうのです。

sadafusa様の行かれた三軒茶屋の名画座?、私は ベニスに死す を高校生の時に友達と見ました。その頃ヴィスコンティとフェリーニにはまっていたんだけど、女子高生5人で カサノヴァ を見た時はこんなの見ていいのだろうか?とは思いました(^_^)
映画の中で、カサノヴァが一定時間に何回できるか競争するシーンがあって、ひたすら頑張っていたけど…。

Yui様、私も ウリセン って言葉はうさぎさんから知りました。ウリセンと恋愛するうさぎさんはやはり普通の感覚じゃないですよね。現代にウリセンしている男性がどんな性質なのか?ろくな人じゃない気がするんだけど。

>五時に夢中

うさぎさん見たさに見始めたけど、うさぎさんは降板しちゃいました、岡本さんも。マツコは大好きですが、私は木曜日の岩井志麻子さんと中瀬ゆかりさんの日が一番おもしろいです、下ネタ凄いけど。録画で見てます、2人とも好きだし。岩井さんは小説は何とも暗いドロドロが異彩放っていて結構おもしろいです。

>オルフェウスの窓
一部まではしっかり読んだ。最後は知っているけど、途中は読んだり読まなかったりです。私はユリウスの女性らしいというか、女々しい?ところが苦手だったのです。すぐ泣くから、 ユリウス、もっとシャキッとしろ、しっかりしろ!とか思っちゃって。池田先生の登場人物は感情豊かで何気にしょっ中涙か描かれているのが苦手で、だから池田ファンじゃないのかも。池田先生の事は凄いとは思っているのですが。


sadafusa様とYui様が魔法陣グルグルご存じで嬉しいです。わたしはリアルタイムでなくて、キッズステーションでアニメを見たのでグルグルの世間での認知度がいまいちわからなくて。
by にけ (2018-04-12 15:24) 

Yui

>youtube を探索していたら、安彦良和が監督している風と木があるということを!!

そーいえば、VHSで風木のOVAが出てたなー。っと思って、さっき私、YOUTUBEで見ちゃいました。高速バスの中でイヤホンかけて。隣の人いなかったから。でもドッキドキでした。セルジュが小原乃梨子さんで、オーギュは塩沢兼人さんだったのねー。

この新学期の忙しいときに何をやっているんでしょ。


by Yui (2018-04-12 17:31) 

Yui

にけさま
ごめんなさい。死ぬのはセルジュじゃなくジルベールですぅ。セルジュは生き残っていく・・と思う。
当時、この二人はオスカルとアンドレの子ども時代の造形に似ていると友達と話してて、セルジュはあんなに献身的なのについにジルベールを救えなかったね。と言ってた。アンドレはオスカルを救える。(いやオスカルさま、虐待されてないですけど)
風木は実父による性的虐待ですからね、今なら確かに描けないかも。でも、「残酷な神」では描かれてるか~~(継父だけど)

>ファラオの墓と変奏曲
私も好きです。変奏曲はだいぶ読みました。
sadafusaさま ゲイがお嫌いでなかったらエドナンはお気に召すかもしれないです。ヴァイオリニストのち指揮者で天才で華やかで無神経な男です。

>ベニスに死す
いいですよね。ヴィスコンティ祭りみたいな特集を私も見に行ったりしました。

>5時に夢中 これ見たことないんです。一度みたいと重いながら5時って一番忙しい時間で。録画すればいいんだろうけど。

>魔方陣グルグル あんまりたくさんは見てないんです。可愛い絵柄で冒険ゲームなのかなーっと思ってました。


by Yui (2018-04-12 17:51) 

sadafusa

にけさま

テラへを読んでいると、ジョミーとキースって、なんだかガンダムのアムロとシャアみたいですね。あ、ガンダムのほうがこっちより後発なのかな…?ミュウっていうのは結局、ガンダムでいうところのニュータイプなんだろうね。人間の突然変異型とでもいうべきか。

今、②の途中まで読んでいるんだけど、イヤ、難しいわw。ガンダムもそうなんだけど、結構出て来る人物の心のひだが細かく描かれているんでそれがね、いいのかわるいのか。心のひだが細かく描かれているのは別に嫌じゃないんだけど、、、

きっとキースはジョミーに破れるんだろうなぁ(まだ読んでないの)シャアがアムロにいつまでも勝てなかったように。

>カサノヴァ
カサノヴァが主要登場人物で秀逸な映画があります。
詳しくはこれを見るべし→
http://sadafusa.blog.so-net.ne.jp/2012-02-25

ここではカサノヴァは、性の探索を通して英知を手に入れた賢者みたいなポジションです。面白い映画ですよ。

>ウリセンと恋愛するうさぎさん
そうなんですよ、どうしてうさぎさんともあろうものがとも思うんだけど、うさぎさんは自分と釣り合った人を選んで幸せになりたくないのかもしれないですね。予定調和っていうのを、深層意識の奥深いところで拒否しているのかもしれない。
神ってどんなことでも知りたがっているっていうじゃないですか。結局神の暗い部分の先端として動いているのかも…って気もする。本人はそんな気持ちは全くないと思うけど。


>>オルフェウスの窓
>一部まではしっかり読んだ

うん、一部はね、なんていうのミステリ調の面白さっていうのがあると思うんですよ。アーレンスマイヤ家に起こる殺人事件や、ドレフェス事件にまつわる裏の真相というか。
結構そういうのがドキドキで読んでいた気がするな、恋愛がどうこういうよりも。

二部になると、なんか話の感じっていうのが変わってくるのよね。
思わぬ展開っていうか。にけさまのいう、「話の展開も気に入らなかったりするとすぐ脱落しちやう」っていうやつなのかな。うん、話が全く面白くなかった。

で、わたしは3部のアレクセイの少年時代まではセブンティーンでリアルタイムで読んでいたのかな。だけど、さすがに大学受験が迫ってきて、こりゃうかうかしてられないわwってんで、勉強に集中しなきゃと思い、漫画は一切やめたのよね。それで、一時期理代子先生からは遠ざかっていたんだけど、結婚してからかなぁ、夫が愛蔵版の「オル窓」を買ってきてくれたのよね。
なんか3部のユリウス見て、可哀そうで仕方なかった。そう、泣くのよね~。池田先生の登場人物はたしかに涙腺が壊れているのではないだろうかと思う程、男も女もよく泣きますが。

ユリウスがたしか、アレクセイが生きていることを知って、嬉しくて思わず、顔に手を当てて泣くんだよね。それみてレオニードがめっちゃいじめるんだけどさ。

ユリウスの何に感動するかというとね、彼女はオスカルみたいに天晴な女じゃないのね、運命に果敢に退治するんじゃなくてもっと卑小で弱い。だけど、自分の求めているものには、実に辛抱強くあきらめない。結婚してもさ、夫はめったに帰ってこないんだよね。それがさ、ドイツ女の辛抱強さなのか実によく耐える。

結局、アレクセイを愛していたのは本当だろうけど、ユリウスの心の中に住んでいた少年の頃のアレクセイとは違うんだよね。人間どんどん変わっていきますから。本当は彼女は精神的病理みたいなものを子供が無事生まれたら、乗り越えられたかもしれないんだけど、結局乗り越えられなかった。

それがね、なんか自分の中のなにかと同調してしまうんだよね~。

>魔法陣グルグル
はね、娘が友達に借りていたのを横で読ませてもらっていました。
絵が可愛いけど、結構ギャグがきつい。

わたしはね、今まで見たアニメで、これほどみかけと中身が乖離しているものはない!と驚いたものがあるんです。それはね、
サンリオの「マイメロ」のアニメですよ!

もうすごすぎる。あれ日曜の朝やっていたんだけど、ひいらぎセンパイがどうでる?って一家四人、休日だというのに、早起きして観てましたよ!
youtubeにあるかなぁ。爆笑だから。




by sadafusa (2018-04-12 18:53) 

sadafusa

Yuiさま

う~ん、人前でアニメをみていらっしゃったんですね! わたしも今日は遠出して、iPad持って行ったけど、人目を気にして、結局カタイ本しか読まなかったです。「テラへ」すら読めなかった…。結構気が小さいのね、わたし。テヘ

>ゲイがお嫌いでなかったらエドナンはお気に召すかも
>ァイオリニストのち指揮者で天才で華やかで無神経な男

華やかで無神経な男!!!
な~んてすばらしい表現でしょ~。だから好きよ、Yuiさま。

…わたしの来世は華やかで無神経なゲイなのね。
おしっ、望むところよ!別にゲイは嫌じゃないもん。
オカマになるのは嫌だけど。

>5時に夢中
はね、youtubeでご覧くださいまし。
そんな5時とか、超忙しい時間帯にみられませんですよ。


by sadafusa (2018-04-12 19:01) 

Yui

いや、人前でアニメを見るのが問題なんじゃない、風と木の詩を見ていることが問題なのじゃ。へへ

エドナンはオカマじゃないです。バイですね。変奏曲 すごくいっぱいあって長いけど気が向いたら見てみてください。

>5時
youtubeで見ます。
by Yui (2018-04-13 13:46) 

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