アニメの『banana fish』 [読書・映画感想]
バナナフィッシュがアニメ化されていて、
毎週視聴している。
感想は、まあまあ良くできているけど、
それ以上でもそれ以下でもない。
アッシュや英二のイメージが原作どおりだとか、そうじゃないだとか
たしかにそういうことも大事だろうけど、
この作品はデティールがよくかけてないし、
全体的にどんなイメージにしたいかという俯瞰的に見た
コンセプトってもんがあんまり感じられないんだよ。
ベトナム戦争をイラクに変えて、アッシュの生きた時代を2018年現在にもってきた
意味ってどこにあるんだろうとか思うんだよね。
ベトナム戦争とイラク戦争の起こったバックグランドは違う。
そして、貧しい環境の中で、美少年でかつ、天才として生まれて死んでいった
アッシュの悲しみっていうのも、それによって意味がずいぶんと違ってきてしまうと思う。
日本のマンガは基本白黒だ。
絵は見る人の心を反映してどんな色にでも変幻自在だ。
そして、色がついていない分、動きがシャープにみえるはずだ。
そこに色がついて動きがつくとどうなるのか。
ただ、原作を動く電動紙芝居にしてはならない。
原作に忠実になるあまりに、ちんまりまとまってはならないと思う。
アニメにはアニメなりの世界観や表現方法があるのだから。
2018-08-16 20:18
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