一年の総括 [雑文]

こんにちは。

京都ではここ二三日、エアコン無しでも寝ることができるようになりました。
本当にありがたいです。

エアコンつけて寝ると身体がガチガチに硬くなって、次の日、膝がめっちゃこわばって
階段をすっすと降りられないんですよ。恐怖を感じました。
あと、やっぱりいい睡眠がとれてないですね。
昼夜逆転するという困った現象もあったりと、夏に弱い私は一日を過ごすクォリティがめっちゃめっちゃ下がっていて、なかなか辛いものがありましたが、これも毎年のことですので、ある程度仕方ないです。今度エアコンを選ぶことがあったら、ダイキンのものにしようと心に決めています。



それより、今年の災害の多さといったらどうでしょう。どうも日本だけではなく、世界規模だと伺いました。





さて。

実を言えば、あと数日でわたしの誕生日が来ます。
お蔭様で本当にありがたいことなのですが、この年まで小さな不調はちょこちょこありはしても、
身体にメスをいれる大病というものをしたことがなく、本当に神様に感謝、感謝です。
あと、家族、友人の皆さまにも。
そしてこのブログを読んでくださる皆さまにも。

人間はひとりでは生きていけないものなのですねぇ。
そう思うと、どんな形であれ、繋がれる人とはご縁を感じてしまいます。ありがたいことです。

わたしの悪い癖のひとつに、物事を明るく見ることができないというのがあるんです。
まぁ、それも一概に悪いことでもなく、未来に対して慎重に構えているという意味では用心深いともいえるけど、まぁ、悲観することが多いんですよね。

で、つい「ああ、この一年もなんとな~く過ぎちゃった」と思ってくよくよするんですが。
待てよ、ってことでこの一年を振り返ってみますと…。

いやいやいや、そんなことは決してなかったですね。
この冬は狂ったようにセーターを編んでいました。まぁ、それがひとつ。
あと、夫のモラハラに対して、一緒に戦ったこと。夫婦の絆の尊さってものを学びましたかね。
夫は人を疑うことのない、天使のような心を持っているともいえますが、やはり身近にある「悪意」には敏感になって自分を守る対処法を考えてもらういい機会だったのかもしれないなと思ったものです。




あと、まぁ、オリジナルで小説一本書けたし。
二次創作も難しいところもあるのですが、(整合性と言う意味で)オリジナルはまるまる全部、自分のアイディアで勝負ですし、それも舞台は日本の中世でチャレンジした、ということに自分を評価してやりたいと思います。






あと、読書ではですね。
『平家物語』をオリジナルのまま、現代文で踏破したことがとても喜ばしいことでした。
訳した方が古川日出男さんで、この方は以前「アラビアの夜の種族」と言う本を読んで、ものすごく美しいというか、ペダンチックな文体の方だったのを知っていました。




平家物語 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09)

平家物語 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09)

  • 作者: 古川日出男(翻訳)
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2016/12/08
  • メディア: 単行本




わたしが思うに、たしかに平家が専門の文学者さんの書いたものは、専門の方なので、書かれている内容についても造形が深く、きちんと訳されているのですが、
でも実際、それを読むと生硬な印象が免れないことがほとんどだと思うのですね。

ですがやはり文章が上手い方は読ませます。

全部で13の巻があるのですね。それを順番通りに、たしかに整合性という意味では、矛盾したところがあるけれども、これはひとりの人間が作ったものではなく、琵琶法師が語り、語りしていくうちに、「実はこんな話もあった」「こういう話もあった」とどんどんとエピソードが膨らんだ形になっているのですね。文体が全く違うところを古川さんが上手に訳されておられました。ともあれ、900ページに及んでいるので、結構達成感が強かったです。
「源氏物語」にせよ「平家物語」にせよ、日本人の根底にある恋愛観、人生観、無常観などはこれらの古典に集約されているのではないかとよく考えたりします。


まぁ、これについては、語りたいことが多いので、別にトピを立てて語りたいと思います。


また、この一年もそれなりに充実したものになるよう、頑張れたらなと思っています。

nice!(5)  コメント(8) 

nice! 5

コメント 8

Yui

sadafusaさま、台風は大丈夫でしたか?関西は停電されているところも多いと聞いています。どうぞご家族ともご無事でありますように。

あらためて、お誕生日が近いとのこと、おめでとうございます。
パワフルですよー。自分の時間が持てて、やりたいことがやれるのが羨ましいです。
あっという間に9月ですね。日々が早いです。
by Yui (2018-09-05 17:49) 

sadafusa

ありがとうございます。

もう、ものすごいつむじ風で、家が壊れるかと思いました。薔薇の鉢で入れるものは全部家に入れて、大きすぎて入れないものはあらかじめ横倒しにして、固定しておきました。自転車も座るところにはビニール袋をかぶせて横倒しにしておきました。
大坂のほうは電信柱が軒並み倒れているところもあるみたいです。京都の駅ビルからガラスが三枚落ちて来てけがをした人もいたようです。渡月橋の欄干が全部倒れたとか…。

一番問題なのは関空で、もうすぐ婿がイギリスから一時帰国するはずなのですが、復旧するまでかなり時間がかかりそうです。どうなるのかちょっと心配です。

>自分の時間が持てて、やりたいことがやれるのが羨ましい
いやいや、そういうこともないんですよ。ちょっと気持ちがウツになると、「自分て生きてる価値があるんかなぁ。くだらない人生だなぁ。いつ死んでもいいや」みたいな気分になりがちです。

でも、そうなるとやっぱり家族を悲しませることになるので、生きている限りは一生懸命生きなきゃなぁとは思っているのですが…。

仕事ではなく趣味に生きている人間は、自分を自分で律することを怠るとすぐにイージーな方向に走ってしまうので、管理が大変ですね。
by sadafusa (2018-09-05 21:38) 

Yui

関空が無事に復旧するまでたいへんですね。私も弟が大阪にいるのですが、海外出張に名古屋に振り替えてました。振替できるといいですね。

自分で自分を管理するのはたいへんですよね。ウツになった時に浮上するのに他人は必要だと思います。

旦那さまのモラハラに対して一緒に戦われたこと。凄いことだと思います。
実は私も4年前にパラハラにあって、ハラスメント委員会に訴えて相手を戒告処分にしたのですが、ずーっと何かあるとハラスメント委員会に訴える女扱いされて、距離を置かれる人には置かれていたのです。(もちろん仲間もいました。孤立していたわけではありません。)


しかし、今日明らかになったのですが、そのパワハラの相手はまたも再犯でパワハラをやって再び訴えられたのです。(私の時もそういう人だから訴えたのですが。)でも勇気を出して訴えたことで、他の人も訴え出ることができて本当によかった。正当に言えることが言えないのは本当に辛いです。弱い立場の人間が強い立場の人に物申すのも凄く勇気のいることです。


コツコツと毎日を大事に誠実に生きることが大事だなあと感じる日でした。


by Yui (2018-09-06 21:18) 

sadafusa

Yuiさま

パワハラとかモラハラというのは、結構やっている人は他の人にわからないように陰湿な手段に訴えるか、あるいはうちの夫のように、スケープゴート的に虐めて、他の人間のみせしめにするみたいな場合が多いように思います。

人を疑うのは、なにか卑しい手段だと思って、日本人はとかく耐えるほうに走りがちですが、やはり何事もすぎたる我慢は身の破滅につながることだと思います。

なんかいろいろと大変でしたが、結局去年、あれほど素早く行動できたのは、下手ながらでも毎日ブログや小説を書いていて、書くことに億劫にならず、しかも文章で相手を説得する訓練をそれとは知らずにしていたような気がするのです。

>再犯でパワハラをやって
はい、こういう人って絶対に「自分が正しい」とぶれない人なんですよ。だから再び過ちを繰り返すのでしょう。

でも、よかったですね。身の潔白が証明されて。
会社は夫が自分の身に受けたパワハラを認めたわけではないですが、しかし、夫の主張は一応は受け入れられたわけで、3月いっぱいまでは家で遊んで暮らし、4月には配置換えになって、今の職場の人間関係は良好のようです。

ですが、夫に、「安易に人を信用するのではなく、やはり人との距離は急に縮めるのは危険だ」と口がすっぱくなるほどいいました。

そしてとっさのとき、さっと行動がとれるようにYuiさまに教えていただいたようにシャーペン式の録音装置を持たせております。




今日、娘と三人で誕生日のお祝いをしたのですが、こんなふうに元気なときにこそ、大事な話をせねばならないと思い、万が一自分が死んだときのエンディングのようなことを話し合いました。

なんか人が死んでそれなりに埋葬までというと、かなりの選択肢があり、子供にしたって親の希望はわからないとしたら、本当に迷惑をかけます。ですので、やはり後に残された子供の気持ちを汲みながら、それなりのお別れの式の希望を伝え、その費用を工面するのは、親の最低限度の思いやりなのだなぁと悟りました。
死ぬのも楽じゃないですね。
by sadafusa (2018-09-06 21:38) 

Yui

日本は喧嘩両成敗なんで、どっちが悪いとか関係なく、問題を起こすな!という雰囲気があるんですよね。
訴え出た方にも相応の覚悟がいるというか。

旦那様も環境が変わって何よりです。
sadafusaさまのお力は大きかったと思います。
何より文章力があるし。読みやすい文は力です。



昨日がお誕生日でらしたのですね。
エンディングストーリーのお話合いですか。3年前に母が亡くなった時は突然でしたのでなんら希望を聞いてなかったです。父がいろいろと仕切ったのですが、よくわからないままに病院で業者の紹介を受けてというパターンになってしまいました。たしかに希望が通るかどうかはわからないけど、準備だけはしておいた方がいいですね。
by Yui (2018-09-07 10:00) 

sadafusa

Yuiさま

>日本は喧嘩両成敗なんで、どっちが悪いとか関係なく、問題を起こすな!という雰囲気がある

そうなんです! 上の人たちは「被害者ぶっているけど、いじめられたおまえにも問題がある」といわんばかりなんですよね。夫は上にこういわれてしまうとパニックになって思考停止なんです。

ですが、こういうとき泣き寝入りだけは絶対にしない、どんなところでも、話を聞いてアドヴァイスをくれるところなら、行きました。
あのときは、生きた心地がしませんでしが、でも50を過ぎて職場放棄という選択な絶対に避けなければならないので、必死だったです。

最終的に労働局へ行って、近畿労働局長の職場への勧告にまでこぎつけられたのですが、その間、上司とのやりとりをこっそり録音させて、当日それを全文、文書化して翌日に労働局へ持って行かせ、それなりに予想されるダイアローグを想定して夫に知恵をつけたのは、あながち間違っていなかったとも思えます。
こういうとき、夫婦って強いですね。当事者は呆然自失として何一つ考えられないのかもしれないですけど、もう一方は案外冷静で、あれこれあれこれと考えられるものなのですよ。

わたし、このとき、絶対に自分の守護天使がそばで見守って知恵を授けてくれたように確信しています。なぜといってこのとき、妙に頭が冴えて、普段なら絶対に思いつけないようなことを寝ている間とか、ごはん食べているときに瞬時に閃かせてくれたからです。


>エンディングストーリー
そうなんです。結婚式と葬式とどっちが儲かるかといえば、絶対に葬式だと思います。お葬式って急なことですし、親族は悲しみに暮れていて、葬儀屋さんのいわれるままですよ。
お通夜のときのお香だって、葬儀屋さんに「普通、だいたいはこれぐらいの格の高いものをみななさいます」なんて言われると「あ、そうなのかな…。パパ(わたしの父親)に情けない思いさせたくない(死んでいるのに)」という義務感に駆られてついつい高いものを選択しがちなんですよ。

わたしは葬儀屋さんの使いまわしの80万もする祭壇の花なんかいらないです。第一キクの花なんて嫌いだし。

この間、フラワーアレンジメント教室の(お花屋さんが経営している)先生にバラの花で「こうこうしたい」って希望を言って見積もりしてもらったら、10万ぐらいでした。わたしは棺をきれいな布で覆って、その上に紫のリボン(カトリックでは葬式の色)でかざった白薔薇のリースを置いてもらいたいと思っています。

私は家族だけの密葬を希望しているので、家族が通夜のとき、わたしのことを思い出して、「おかあさんってこんな人だったね」っていってもらえるだけでいいんです。

……。

その前に、大きな病気するとその医療費が大変ですからねぇ。葬式代にまで手を付けたくないです。健康には気を付けたいですね。そういう意味でも。(笑)


by sadafusa (2018-09-07 11:55) 

Yui

>いじめられたおまえにも問題が
そうなんですよ。この日本の耐えるのが美徳、おしんか、少年徳川家康か!と思えるような気質が、いじめを助長していると思いますね。

私も騒ぎ立てるとヒス女扱いされそうだったので、訴える時は努めて感情的にならないように気をつけていました。

旦那様、しばらくは平静心を装って仕事するのがストレスでしょうが、いつか夜は明けます。こういう時の家族のありがたさは身にしみました。


by Yui (2018-09-09 12:55) 

sadafusa

Yuiさま

例えば、殺人にしたってどうして被害者ばかり世間の風にさらされて、あんなに犯人に甘いのかっていつも思いますね。

日本は「いじめる」という行為には異様に寛容です。いじめられるということは、結構周りからは「情けない」とか「落伍者」というふうに見なされますね。

でもわたしは思いますが、仕事って結局は生きる手段のひとつにすぎないんですよ。働かないと生きていけないから働くんで、それ以上でもそれ以下でもないはずです。

たしかに自分がもらっている報酬の対価としてきっちり働かなきゃいけないんでしょうけど、それ以上を求められることはないと思います。

最近、やはり「したたかさ」というものも身に着けておくべきだと強く思います。
したたか、っていうと、よくない事だと思われるでしょうが、

「したたか」とは「強か」つまり、強いことなんですよね。


>いつか夜は明けます
ありがとうございます。その言葉は身に沁みました。

by sadafusa (2018-09-09 17:50) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。