自己認証欲求とパワハラ ④ [ひとつの考察]

みなさん、こんにちは~。

考えてみれば、昨日が冬至だったんですね、一年で一番日が短い日。
イエス・キリストが生まれたのは12月25日ってことになっていますが、
それはね、キリスト教が広まる前、ヨーロッパで信じられていたドルイド教の影響なんです。

本当はキリストの誕生日は今のクリスマスの、12月25日じゃない。

ただ、一年で一番闇が深い日、その日に神さまは人知れず地上に
自らの分身でもある彼を贈った。

そういう一縷の希望を見出す日なのです。

あ、ついでにいうと巷ではよくX'mas って表記があるの見かけるけどアレ、間違いだから。

本当はXmasです。

Xっていうのはたぶんギリシャ語の「ハリストス」の頭文字だと思う。

クリスマスはChristmasなんであって、そこには省略形のアポストロフィは入らないんです。

よろしい?

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さてと、前回は上司からの故のない叱責はどう起こるかってことをお話ししました。
多分に自己を正当化して、自己認証欲求に駆られた叱責と言うのは
とどまることを知らない。

そしてそれは単に、その人を満座の前で恥をかかせた、という以上に
眼には見えない深い深い、心の傷をその人に負わせてしまうことになるのです。

厄介なのは、この叱責から逃れようととうとう会社を辞めたとしても、
なにかの拍子にこのぬぐいがたい、無力感とか罪悪感がむくむくともたげて来て
本来ならうまくいくはずのことも、うまくいかなくなる、
っていう悪循環に陥ることが多々あるということです。


職場のいじめがエスカレートして、誰も自分の見方をしてくれないとき、
そんなときは本当につらい。

ですが、勇気を出して言って欲しいときもあります。
「やめてください!」と。

そうじゃないと、いじめはさらにエスカレートしていくことにもなります。


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さて、ちょっと話はそれるのですが、ここでちょっと「メタ認知」ってことも
考えて欲しいと思うのです。

叱責というのは、ミスを犯した人自身に問題があるはずのものなのですが、
ここでお話ししましたように、
ミスをした以上の度の過ぎた叱責、あるいはいじめに対しては
決してあなたの資質が問題なのではありません。


私も実を言えば、学生から社会人になって3年間、
パワハラに会っていました。


だから常に「自分のどこが悪いんだろう。自分のどこを改めたらなら、上司がにっこり笑ってうんといってもらえるのだろう」という今から思えば、自分を抱きしめてやりたいくらい、そのころの私は健気に悩んでいました。

ですが、今だから言えますが、いじめを受けている人間というのは、
単に力が弱くていじめても誰にも文句も言われず存分に痛めつけられることができる実に都合のよい存在だから、いじめているにすぎないことがほとんどです。
そして、周囲の人間もあなたを庇って、上司を諫めることができません。自分が巻き添えを喰らって、新たなターゲットにされてはかなわないからですね。

そういうふうに周囲がこういう図式に対して無関心になると、ますます上司は増長しますね。



それはともかく、
本当は、いじめている側の内面にはもっと大きな問題があって
それでイライラしているのに過ぎないんですよ。

だから、今ここで起こっているいじめの相関図をもっと高い位置で俯瞰してみる、
そういう「メタ認知」ってことに思いを馳せて欲しいのですね。


今、クドクドと怒っているあなたの上司は
実は奥さんとうまくいってなくて離婚の危機にさらされているのかもしれないし、

あるいは独身で、仕事するしか自分に選択がなく、休日なんかはひとりで惨めにごはんをたべなきゃならない、で泣いているかもしれませんしね。

まあ、いろいろと問題があるのですよね。
要するに八つ当たりをしているのです。
しかし、あなたがこの人の生きたサンドバッグになる必要なんて全然ないのです。

「やめてくれ!」とはっきり言いましょう。まずはそこからなんです。

「どうせ、そんなこと言っても無駄」と思っている人も多いと思います。
確かにそういう人には言っても無駄なことがほとんどだとは思いますが、
まずは「やめてください」といいましょう。


「お叱りは受けますが、そんな暴力的なことばを使わないでください」と
勇気を出して、まずは言ってみること。自分の決心を表明すること。
これだけでもあなたの上司は「?」と思うはずです。

そう声に出すことで、あなたの上司は「こいつのために叱ってやっているんだ」
という都合のよい自己陶酔から覚めることができるのです。


そして脳の監視機能が遅ればせながら働き出し、「うしろめたさ」という
いやな気持に襲われるはずです。


それがパワハラから逃れる第一歩なのです。
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