自己認証欲求とパワハラ ⑤ [ひとつの考察]

今日は、ちょっとまた見方を変えて、
職場全体について考えてみたいと思います。

あなたと上司の二者間の問題でも結構辛いのですが、
それが職場の人間全員の知るところとなり、
あなたは上司に八つ当たりされ、なぶりものにされてもいい人間なんだ、
という認識が職場全体に蔓延するのも結構きついです。

どうしてそういうことになるか、というと
やはり他の人間はあなたをいじめている上司が恐いので
その巻き添えにはなりたくないし、

また、そうやってずっとあなたを上司がいじめている状態が続きますと
みんなそんなもんだ、と何も疑問に思わなくなるという環境になってしまうのです。

人間って、実は右か左かっていう、決断を目の前に突き付けられると
その右か左を選ぶことにすごく葛藤が生じるんですね。

あんまり自分でそういう葛藤が生じる責任のある決断をしたくないのです。
で、なんとなく上司があなたをいじめているのをみなが見過ごしているのなら、
それが正しいんだ、で思考停止して問題を棚上げにしてしまう傾向があるのです。

あとですね、集団の中のひとりとして存在している自分と
個人で行動している自分とは少しく、心理状態が違うのです。

自分ひとりでは絶対にやらないことでも、一つの集団になると
群れ意識ができるというか、その集団の中での結束力が強くなり、
排他的になりやすいものです。

ですから非常に仲のよい職場に新たに赴任してきた新人が
ちょっと今まで在籍した職員と毛並みの違う人だったりすると
排他的になっている人々はますます結束力が強くなり、
その人を排除しようと躍起になったりするものです。

ですが、ここはもともと仕事をするところであって、
自分と意見を異にする立場の人間であっても、ビジネス・マナーはきっちり守って
お互いにそれなりの敬意を払って仕事すべきなのです。

どうもこの群れ意識に支配されいると、本来絶対に守らなければならない
こんな大事なことをすっぽりと忘れがちになる人は案外多くいるような気がします。

また、こんな場合はパワハラをする人間は上司に限らず、
長いことそこに勤めているパートのおばさんなどが実際の影の権力者だったりすることも
よくある話です。

新しく赴任してきた上司にこのおばさんが、非常に無礼な態度をとって
職場の雰囲気が悪くなるということも多々あります。
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