イイオトコの系譜⑤ [イイオトコの系譜]

前回までは理代子先生だったので、今回はなんにしよう。



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そうですね~、さいとうちほ先生の中の登場人物で行きましょうかね。


今回は三神弦です。



さいとうちほ先生との出会いは、わたしが30代になってからです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
わたしの漫画人生を振り返ると、漫画に目覚めたのって結構遅くて、高学年ぐらいからなんですよ~。


「ベルばら」を真面目に読むことができるようになったのは小学六年生の秋で、そのときのことはよく覚えている。自分があるとき、目覚めたのね。ぱぁあ~っと世の中が開けたというか、大人になったって気がした。


一番最初に「ベルばら」を知ったのはたしか、小学四年生のころかなぁ。
週刊マーガレットに連載中で、オスカルがブイエ将軍に罵倒されたシーンを初めてみたのよ。
そのときはね、「なんだ、この人?」だったのです。
わからなかったのね、オスカルさまの事情が。


でも、小学六年生ごろになるとちょっと大人になってやっと、オスカルさまが実は女性っていうこともうけいれられるようになり、そして先生の大人っぽい絵柄と結構理屈っぽい世界観が好きで、憧れていたっていうのが、好きだった理由かな。




一方ちほ先生の漫画との出会いは、前述したように、わたしの息子が幼稚園のとき
ママ友さんが「これ、面白いよ」って『花冠のマドンナ』ってのを貸してくれたのが始まりだったんです。

このお話は、ルネサンス期のイタリアの話でして、結構少女漫画のど真ん中を突っ走っているじゃないか~って感じではあったんですが、どういうのかな、その中心にはちほ先生の美意識というか、生きる大義というかテーマが横たわっておりまして、それが結構骨太なのね。


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まぁ、花冠のマドンナの話はまた後日ゆっくりしようと思いますが、今日はね、
『花音』の三神弦についてお話しようかなと思います。


ちほ先生の描く男の人はひとことで言うと、「みんな悪者」です(笑)
魅力的な登場人物はもれなくエキセントリックです。

そしてね、物語って「あ、これってスポコンなんだ」とか「宝探しがテーマなんだ」とか
思わせておいて、途中でガーンと全く違う展開に突入っていうのが、よくあるパターンです。

なんだったかなぁ、ちほ先生のごくごく初期の作品でたしか、「もうひとりのマリオネット」ってタイトルだったと思うんだけど、最初読んでいたら、「これは『ガラスの仮面』のさいとう版なのかしら」とフェイントをかけて置いて、実はなんか人格分裂症の男の人に狂おしく主人公が愛される、みたいな話で、さいごどうなるのかと思ってハラハラしていたら、最後統合失調症がなおって、二つの人格が統合され、マイルドで素敵な人になっていました、ちゃんちゃん!とか。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この話もね、そういうパターンなんです。
これね、タイトルが『花音』なんで一応、花音っていう女の子が主人公なんですよ。

で、導入部分がちょっと変わっていて、天童っていう新進気鋭のミュージシャンが
なんかのテレビ番組の主題曲をつくるために、モンゴルへ旅する。


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そしてそのモンゴルの地で出会ったのが花音ですよ。
モンゴルだから花音はモンゴル人なのかっていうとそうじゃなく、
花音のお母さんが世界を放浪してたどり着いて腰を落ち着けた土地がモンゴルだったというだけ。
花音は純粋な日本人だったのです。

でも、花音は父親を知らない。

まぁ、エキセントリックで魅力的な少女だったのですが、さらにびっくりしたのが、
花音は「えええ?」っていうほどヴァイオリンの名手だったのです。
ミュージシャンだった天童は花音の才能を惜しむのです。

「もっと専門教育を施せば世界に打って出ることもできるだろうに、こんなところで才能を埋もれさせるのはもったいないなぁ~」って思うのですよ。

ですが、話は半ば強引に急転直下。お母さんが急に死ぬんです。
花音に自分の父親は誰なのか教えることもなく。

でも母親は花音に常々いっているんですねぇ。
「あなたのお父さんは、あなたのヴァイオリンを聴いたら、きっとあなたのことを気づいてくれる」

天涯孤独になった花音は、天童と一緒に日本へ。
そして父親は誰なのかを探そうとします。

ただ唯一の血縁は北海道に住んでいる母親の妹に当たる人でした。
その人に連絡を取ると、彼女は非常に迷惑、といった態度で
「姉さん、つまりあなたのお母さんは本当に破天荒な人で、周囲に迷惑をまき散らす人だったわ、
もうこりごり。もうあなたたちとは付き合いたくない」と言って置いて
鞄から三枚の写真を出します。
「これは、あなたが生まれる以前に姉さんが付き合っていたといわれている男たちよ。この三人のうちのだれかがあなたの父親であるかもしれない、ってことぐらいしかわたしにはあなたに言ってあげられることはない」っていって去っていくんですよね。


確かに三人とも音楽家でした…。



いたずらに日々は過ぎていき、花音は少々焦り気味です。
あるとき、花音は手持ち無沙汰になり、つい弦をとって誰に聞かせるでもなく
街角でヴァイオリンを弾くのです。ドヴォルザークの『家路』を。


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その音にふと足を止めて声を掛けて来た若い男がひとり。
「きみ、その曲、かわったアレンジだね。君って日本人? なんて名前? だれにヴァイオリンを習ったの?」
それが運命の男、三神弦だったのですわ!


三神弦はまだ若い音楽家なのですが、もともとヴァイオリン国際コンクールを総なめにした、
クラシック畑出身で、今はジャンルを問わず、いろんな音楽をクロスオーバーにアレンジして
編曲、作曲、指揮もするマルチタレントな音楽家に育っていたのです。

加えて、生来人を惹きつけてやまない容姿端麗な男だったのですね。

ですが、この男、似ても焼いても喰えぬような、ナルシストなんですよ。
花音に声を掛けてきたのは、花音の美貌・才能を素早く読み取って、自分の手ごまとして使えそうだなと感じたから。決して義侠心ではないのです。

当時、花音の世話をみていた天童にこれまた非常に残酷なことばを浴びせるのですよ。
「きみが世話をしていたからって、凡庸な君に花音が育てられるとは思わない。時間の無駄だ。それよりもぼくが君の世話をしてやる、そのほうが双方にとっていいだろ?」

そういいながら、天童が一生懸命に番組のために作った曲を「まぁ、悪くはないけど」とかいいながら、ポンポンポンとアレンジしなおして「ほら、このほうがダイナミックでいいだろう? いや、クレジットはきみの名前にしといてやるから安心しろ」


…辛辣ですねぇ。天童もそこそこ才能はあるのですが、才能の規模が違う。ひとりは秀才、ひとりは天才。これって映画の『アマデウス』のモーツァルトとサリエリのやりとりを思い出させますね。男同士のマウンティングですよ。おれの方がお前より実力が上。だから女はおれがもらう。そんな感じです。

天童も悔しいけれど、たしかに三神が主催している音楽専門のアカデミーで勉強するほうが、花音のためにはなるんですねぇ。天童は花音のことを愛していたけれど、いや、愛していたからこそこの状況は決して花音のためにはなるまいと思って花音を手放す。

まぁ、そして花音は三神の庇護のもと、自分の才能を伸ばしつつ、父親さがしをするのです。

まぁ父親と目された人に当たるのですが、中には結構危ない両刀使い男もいたりして、助けに行ったはずの三神もターゲットにされたりしてなかなか大変だったりするんですよね。

一緒に協力して危機から脱した男女って仲良くなりやすい、とは「スピード」のセリフですが、うん、三神も花音もだんだんお互いを理解していくようになるんです。

三神がなぜあんなにも、利己的なのか。
それは父親がコンツェルンを経営している大変裕福な家に生まれながら、実は三神はその家の嫡出子ではなく、美貌の愛人の間の子に過ぎず、音楽でもやらせておけば、世間に対して見栄がはれるじゃないか、という冷たい計算のもとに教育されたにすぎないのです。

三神はぜいたくは知っているけれど、人の情けっていうものを全然知らない。
愛し方を知らないから、人は愛せないのです。

ですが、そういう心の凍った部分は花音の天真爛漫さ、天衣無縫さによって、少しずつ解かされていくんですね。

そして三番目のアメリカ人の作曲家が結局、花音の本当の父親じゃないかとほぼ確定されたところで、ふたりは幸せに酔いながら、結ばれる―。

ここまで読んで、「ああ、良かったなぁ」って読者は思うのね。
だけど、ここからがちほ先生の真骨頂ですよ。

実は、実は三神は多感な14歳のとき、憧れていた女性がいたのです。音楽ジャーナリストで、ずっと年上の大人の女のひと。

まだ世間ってものを知らず、才能は美貌はあるけれど、いや、あるからこそ、孤独な少年の三神を初めて愛してくれて、男女の道を教えてくれたのがその女性だったのです。まさかそのとき、彼女が自分の子を妊娠するとは夢にも思わなかった―。


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そうなんですよ、花音は三神の娘だったのです。
なぜこんなにも自分が花音に惹かれるのか。
それは、彼女が自分の面影を濃く、濃く映し出していたからなのです。
初めて会った時、弾いていたあの曲―。普段なら足を止めることもないはずなのに、
あまつさえ彼女に声を掛けたのは、自分の影をそこにみたのだと―。

う~ん、この奈落に落ちてしまうようなカタルシスはちほ先生ならではですねぇ。


禁忌を犯したふたりは、宿命に引き裂かれるのです。



ですが、それで終わらなかった。
三神は自分と花音のためにある交響曲を作曲します。

知らなかったとはいえ、花音とのことは「間違いでした」で終わらせたくない。
自分が生まれて来た意味、花音が生まれて来た意味があるはずだ。
二人の間には「男女の愛」ではなく、もっと密接に繋がれるものがあるはず。

三神のことばが読むものの心を刺します。
「また再び抱き合えば、一時は酔えるのかもしれない。歳をとって挫折を味わったおれにはおまえはなぐさめだ。だがそれだけじゃダメなんだ! お前も音楽家なら、わかるだろう? おれたちはそんなことよりもっと陶酔して没頭できるものがあるじゃないか!」と。

それが音楽。

音楽こそ、自分たちが生まれて来た理由。自分たちを繋ぐ橋。


再会したふたりは渾身の力を込めて共演するのですよ。
そのシーンは本当に圧巻です。
ふたりは苦しかった思いのたけをすべて音楽に昇華するべく、懸命に力を合わせるのです。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今の『とりかえ・ばや』の絵も端正でいいのですが、『花音』のときの絵のほうが
自分としては好きなのですね。

絵に勢いがあるの。

この頃はまだまだ、PCも今みたいではなく、せんせいは本当に努力、努力の人で
三神が指揮をしている姿をちょっとでも美しく描きたいってことで、
当時、指揮者として立ち姿が美しくてセクシーと言われていた人、うろ覚えなんで間違っているかもしれないんだけど、たしか、リッカルト・ムーティーの録画の「ここだ!」と思ったところを静止させ、それを出力させて、三神を描いたということです。

さいとう先生は常々「わたしは才能に恵まれていなくて、努力することしか能がなかったので」っておっしゃっておられますが、そういうひたむきさが、現役の最前線を今でも走っておられる第一の理由だと思いますね~。本当に尊敬いたします。







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Yui

sadafusaさま おはようございます。
んーっと、私は三上弦は苦手なタイプかなー。もう少し、欠点とか人間味がある方がいいです。花音は話としてはおもしろかったです。

「私の男」という直木賞を取った桜庭一樹の小説をご存じでしょうか。
あれも、父と実の娘の近親相姦もので、ストーリーやキャラクターのタイプは違うけれど、娘を若い男に渡してやるところは似ている感じです。

天童のような人畜無害な人が対比的にこういう話には必要ですよね。
天童の眼から見て、花音と三上ってどうなのかなあ。決して離れない絆があるわけだし、血統的にも音楽的にも。普通は天童の位置づけが家族ですよね。そこを入れ替えているところがこの漫画の面白いところかなと思うのです。
by Yui (2018-03-11 07:24) 

sadafusa

Yuiさま

>私は三上弦は苦手なタイプかなー。

うん、この話は好き嫌いがはっきりしていて、受け入れられない人には受け入れられないみたいです。三神もそうなんだけど、花音に対して嫌悪感を持つ人はいっぱいいました。

わたしはどうしてか、三神タイプみたいな人間が好きなんですよね。実際にいたら、絶対に恋人には市内とは思うけど。
なんての、こういう人、非常に強いようにみえて実は結構脆いのね。そして、恋から一見非常に縁遠いのに、こういうふうに恋に溺れてしまう。そういう恋愛模様が非常に好きでした。

逆にいつでも君がどんなふうであっても側にいるよ、みたいなタイプはあんまり魅力を感じないかなー。

それってわたしの願望だよね(笑)


天童みたいな男は必ずさいとう漫画には出て来るの。まっすぐで優しいみたいなね。だけどあんまり魅力を感じない。さいとう漫画は悪者がかっこいいんです。

最後は花音はそういうくびきから解放されて、天童のもとへ帰っていくわけでしょうね。

さいとうさんの漫画はどこか、不健全で毒があるんですよ。それを好きととらえるかどうかが、ファンになれるかなれないかだと思います。

桜庭さんの本、読んでみます。
by sadafusa (2018-03-11 08:34) 

Yui

なんか三上のようなタイプが好きでない理由がわかりました。助手時代、そういうタイプの上の人が多かったんですよ。芸術至上主義で才能あれば全て許されるみたいな。男性でも女性でもいたなー。でもってあの学園長みたいな女性もいたのね。日陰の女でもかまわないー、みたいな。だけど現実的にはそんなこと(不倫とかね)やられると周りはたいへんですよ。密かに助手同士で「うちの犬がお世話になってすみません」「いえいえ、うちの猫こそ掟やぶりで」(人間扱いしないの、才能はあるけど)みたいな会話をしたりする。
そのへんがあるから、苦手意識があるんだわー。
by Yui (2018-03-11 09:51) 

sadafusa

>三上のようなタイプが好きでない理由
>芸術至上主義で才能あれば全て許される

ああ、なるほどね。実際に三神みたいな人間とつきあっていた経験があったら、そりゃ嫌だわ、わたしも。

あの学園長ね、実際いたら困るタイプだと思う。不倫はやってる本人同士はいいのかもしれないけど、周りの人間にものすごいトラウマを残すよね。

ま、これはあくまでフィクションと思って読んでいるから楽しいのかもしれないですね~。わたしもいたもん、親類で。美人で芸術家のおばさん。70歳すぎても「好きになってしまったら、相手が結婚しているかどうかなんて問題じゃなくなるのよ~」と。

もうすぐお迎えもこようかって人がこんなこと言っていること自体、仰天もんだったけど。いやいやいや、こういう人間、周りの人間に迷惑かけまくっていますから!

この話って花音以外、三神に感謝できる人間はいないような気がするね、よく考えてみれば。



by sadafusa (2018-03-11 11:56) 

Yui

>美人で芸術家のおばさん。70歳過ぎても

いました。フランス語の教授で最初の奥さんがフランス人で4人の子どもを設け、離婚して、帰ってきて弟子の日本人女性と結婚して、3人子どもがいて。孫はフランスに10人いて、グランパの誕生日を祝ってくれたのが自慢という。居並ぶ女性には必ず声をかけ、恋人も数知れぬという方。周りは振り回されてたいへん。特に現奥様がたいへん。助手として連絡取る時、必ず奥様を通すようにしないといろいろと疑われたりしてトラブルだったなー。
by Yui (2018-03-11 12:48) 

sadafusa

>フランス語の教授

でました!艶福家。
読みながら思わず爆笑しちゃった。
いるよね~、こういう種まくのが仕事みたいな人。
こういう人ってさ、DNAになるべくたくさんの女に自分のDNAを運んでもらわなければならないってサガをインプットされているのではないだろうか?
なんかトランプさんを思い出しました。あの人ってちょっとアレだけど、結婚した四人の奥さんってみんな金髪で美女ばっかりじゃん?だから自分の子供ってあんなにきれいなんだろうね、イヴァンカとかさ。まぁ、もしかしたらトランプ自体、昔はイイオトコだったのかもしれない。今は髪がどうなっているのかイマイチわからないヤキの入ったオヤジだけどさ。

わたしはね、不倫問題で一番困るのは、お金だと思うのよ。お金持ちだったらね、生まれて来た子供を誰が育てるかで、泥仕合しないと思うのね。
トランプほどの金持ちだったら、奥さんと別れるにせよ、恋人を養うにせよ、莫大なお金を支払ってくれるだろうから、あとは感情の問題だと思うのね。

うちおばさんが問題なのはね、現代人にとって一番必要な主体性が欠如していることかな。流されるまま生きるというか、責任とろうとしないというか。お金だってどこからか湧いてくると思ってるし。不倫相手の男の奥さんが夜中に包丁もって枕元に立っていたって人づてに聞いたら、普通はなんか反省しない?

しかしこういう人は「だってあの人がわたしのこと、好きっていうんだもん、仕方ないじゃない」なんだよね~。

まぁさ、子供も無自覚にポンポン産んで、うちの父が保証人になっていたわw。でもさぁ、「そんなの、身内なんだもの、してくれて当然でしょ?」って感じ。

ひとこと言わせてもらえれば、そういう人の道に外れたことをするんだったら、もっと遠く親戚がいないところで、勝手に痴態を繰り広げていてください、と思うな。


>いろいろと疑われたりしてトラブルだった
そうだよね、痛くもない腹を探られてさ。触らぬ神に祟りなしですよね。必要最低限の接触しかしたくないよね~。くわばら、くわばら。
by sadafusa (2018-03-11 13:11) 

Yui

そうですねー、お金さえあれば。小室哲哉さんですかね。遺伝子バラマキタイプの方。

トランプさんもそうだけど奥さんのタイプがいつもおんなじ。大変ですよね。周りは。

その教授も奥さんにパスポートを捨てられちゃったことがあるんですよ。フランスに行くと前の奥さんや子どもや孫に会うから。
でもねー、話が上手で、当時の若い女の子(私たちの年代ね)に
NHKのベルばらでフランス革命を語れるかみたいな番組で、池田理代子さんに会ったとか言うんですよ。話題をさらうでしょ。
あと、ミスターコンテスト(ミスでなくてミスター、要はイケメンコンテスト)の審査員をしている。今年はどんな子が出てきたとかね。今で言うちょっと腐女子のハートをくすぐるのがうまい。
だから、ずーっとモテてましたよ。
「今度、一緒にワインを飲みましょう」とかよく言われたなぁ。
by Yui (2018-03-11 13:46) 

sadafusa

>奥さんのタイプがいつもおんなじ

う~ん、そうなのよね~。
たしか、イヴァンカさんのお母さんの名前はイヴァンナだったと思うんですよね。これってイワンの女性形じゃないかと思うんです。つまり東欧系なんだろうねぇ。っていか、トランプの奥さんたちってみんな東欧系の美女ばっかりのような気がする。
ロシア人じゃないのかもしれないけど、スラヴ系っていうかさ。たしかにスラヴの人はきれいな人多いような気がしてますが。

>だから、ずーっとモテてましたよ。
話術がね、上手いんだろうと思うんですよ。女の人が喜ぶ話題を知っているっていうかさ。ほかのフランス語の先生とは違ってあんまり難しいこといわなくて。
一緒にいて思いやりがあって楽しい人なんだと思うのよね。

>「今度、一緒にワインを飲みましょう」
それってそのフランス語の先生の口説きの常套文句じゃないのかな。とりあえず、どんな女もエサをばらまいておくとかさ。

とにかく女と見れば、たとえワンナイト・アフェアでも、その女をものにしたい、という欲求にとりつかれているとかさ…。

>池田理代子さん
理代子先生は正式に結婚したのは4回ぐらいらしいけど、不倫していたのを含めて7・8回くっついたり、別れたりを繰り返しておられるそうです。

まぁ、トランプの女版だよね。自分の作った登場人物は男、女に限らず貞操堅固で一途な人が多かったけど、それは真逆なんだろうな。

ねー、こんどベルばらの⑭でるでしょ?あのジェロのエピソード本当なの?

たしかね、萩尾望都先生が『王妃マルゴ』で朝日賞をお取りになったときに、理代子センセと対談していたのが、朝日新聞の文芸欄に載っていたのよ。
「わたしたち、歴史漫画を描いてますね」って。
モト先生が「池田先生がベルばらを執筆なさっているとき、わたしが将来こんな漫画を描くだろうなんて夢にも思っておりませんでした」って謙虚に仰っているのよ。
それを受けて、理代子センセが
「当時、わたくしも萩尾先生のように吸血鬼の話が描きたくって…。ちゃんと構想も練ってタイトルも決めていましたのよ」みたいなことが書いてあったのね~。

しばらくしたら、あ~じゃん?
理代子センセの才能はある時点で枯渇したんじゃないかって思った。っていうか、漫画より実生活のほうがよりリアルでヴィヴィッドなもんだから、凝った想いを自分の作品にぶつけたいっていう欲求も少ないんじゃないかなって思う~。



by sadafusa (2018-03-11 14:27) 

Yui

そっか、東欧系ね。確かにそういう感じする。
大柄でゴージャスな美人だよね。

>トランプの女版
そうねー、失踪したりもしたし、本人はたぶん全部の恋に真剣だったのだと思うけど、はたから見たら恋多き女に思われるでしょうね。
ジェロのエピソードは本当ですよ。40数年前には26ページしか登場しない脇役だったのに大躍進ですね。
びっくりしたー。
なんか理代子先生もファンがいろいろ創作して楽しんでいるのが羨ましくなったんじゃない?日本の漫画の読者の質は高いからねえ。少し、遊んでみたくなったとか。

by Yui (2018-03-11 18:12) 

sadafusa

>40数年前には26ページしか登場しない脇役

ええっ、26ページ!
そんだけしか出てこないんだ…。ちょっとびっくり~。

理代子先生なんて、もはやどんなものを描いたって
世の中の人は読んでくれるだろうに…。なんか残念だわぁ。

あ、でも『太王四神記』の漫画をAmazonにあるのを見て
びっくりして腰を抜かしそうになったわw
理代子先生が言っていたけど、ベルばら好きな人は韓流が好きなんだって。

わたしは見たことがないんだけど、なぜかこの『太王』だけは
見てたわ。わたしってジャッキー・チェンのファンなんだよね。
格闘技の映画が大好きなの!
by sadafusa (2018-03-11 21:27) 

Yui

私もジャッキー・チェン大好きです。学生時代の友達が好きでよく見るうちに好きになりました。
太王四神記は見たことないけど。

今日は仕事に出た後、昼から確定申告に行き、4時に小学校の保護者会に出て帰ってきました。帰る時間はいつもより早いけど、疲れたぁ。
by Yui (2018-03-12 17:27) 

sadafusa

こんにちは~。

仕事行ってから、確定申告してそれから学校~?
うわ~。わたし体力落ちてるからできないわ~。
お疲れ様です。本当に働くお母さんはエライわ。頭下がります。

>ジャッキー・チェン
わたし、ほとんど見ているんじゃないかなって思うのよね、彼の作品。彼が出世してから作られた『スパルタンX』とか『キャノンボール・ラン』みたいな映画ももちろん、面白いんだけど、若い時の超低予算映画も、捨てがたい味があります。ってかむしろ今になって思い返すとこっちのほうが記憶に残っているかな。

『酔拳』「蛇鶴八拳』とかさ、違う映画だけど、み~んな偉大なるワンパで、そこが妙に好きだったな。

太王四神記はね、ヨンさまがテコンドーするその殺陣と、あと演出が結構カッコよかったんよね。話はどうでもよかったんだけど。

ヨンさまって一世を風靡したじゃない?
冬ソナなんてすごい人気だったでしょ? で、そんなに面白いんかと思ってトライしたんだけど、我慢して3話ぐらいまで見たの…。しかし、なんかもの演出とにかくくどくて、ギブアップしたなぁ。

それから、ラクロの『危険な関係』をベースにした『スキャンダル』っていう映画の主役をヨンさまがやっていて、面白そうだなって思って観てみたんよ。意外~。ヨン様って、いい人より悪者が絶対に似合うし、かっこいい…。自分では、あの映画は結構お気に入りだったな。
by sadafusa (2018-03-12 18:57) 

yui

冬ソナは全然見てないです。たいへんな人気でしたよね。
歴史ものはおもしろそうだなあと思ったこともあるのだけど、まとまってみる時間がなくてダメでした。

ジャッキー・チェンは『酔拳』「蛇鶴八拳』とかワンパターンだけどいいですよね。一時期時代劇専門チャンネルを見ていたこともありました。

>ラクロの『危険な関係』をベースにした『スキャンダル』
これはおもしろそう。心理戦ですね。
by yui (2018-03-13 09:42) 

sadafusa

『スキャンダル』はね、舞台をフランスから韓国に置き換えているの。で、美術とか衣裳がものすごく凝っていて、「うわ、韓国ってこんなに美意識の高い国だったんだなぁ」って感心するほど、美しい映画だったんです。で、ヨンさま、悪者なのよ~。

でも、なんていうのかな、悪者になりきれなくて自滅しちゃうんだよね。そういう悪人になりきれない、覚悟がイマイチ甘い、不器用な男が愛しく思えるタイプなのかもしれない、私って(笑)
by sadafusa (2018-03-13 11:51) 

Yui

韓国は仕事で3回ほど行ったけど王朝の美意識は高いですよね。美術や衣装が凝っているんだー。ヨンさまは全然知らないんだけど、確かに悪役だったらいいかも。


今日はもう帰って子どもの習い事を送っていく予定。4月からの学童に落ちなくてよかった。もし、学童に習い事が付いている施設があったらすごく流行ると思うんだけどなぁ。
by Yui (2018-03-13 14:28) 

sadafusa

>学童に習い事が付いている施設

もう、それ痛感していますよ。中学以上は塾で勉強するのか、学校で勉強するのかの二択性にしてほしいとずっと思っていた。中学生になると本音と建て前の二本立てになるんだよね。

もうさ、どうせ塾にいって補講するんなら、いっそのこと全部塾に行って任せて、空いた時間にスポーツさせたほうが、どれだけ効率的だろうと思ったものよ。
うちは上が中学から私立で六年間。下は中学が公立、高校からは私立だったけど、まぁ、公立の中学は親も子も悩める場だったわw

だけど、どういうわけか軋轢が少なくてお勉強がよくできるはずの娘のほうが社会へ出てから、教養というものがなくなっていったわね~。
怖ろしいくらい常識ってものがない。まぁこれはたぶん、奇人変人ばっかりの美大に行ってしまったというのが大きいのかもしれないけどね。

反対にお勉強が出来なくて、塾の先生も親も困らせていた息子のほうが社会へ出ると、なぜか教養があってシャープな人間になっているという…。

不思議なものです。
子供は親の思う通りにはならないで大きくなっていくものですw



by sadafusa (2018-03-13 15:05) 

Yui

今、子どもの習い事(プログラミング)が終わってマクドナルドでビバークしているところです。
子どもの教育ってキリがないですよね。効率を考えたら私学の方がいいでしょうか。
お嬢さまはやっぱり画家ですし、美大なところが自由人なんじゃないでしょうか。会社に入って社会人をすると驚くほど訓練されるので、きちんとするのではないかと思います。あと、男の子の方が群れの中の地位に忠実なので序列に従うんじゃないかな。
たぶん、男の子は中学くらいがたいへんなんでしょうね。
うちの子はぜんぜんお勉強はできないので、これから道を探すのがたいへんです。
by Yui (2018-03-13 18:12) 

sadafusa

マックでビバークかぁ。いいなぁ。そういう時代もあったなぁ。

<効率を考えたら私学
そうなんですけどね、まぁ大学受験を第一目標にするのなら、そういうのがいいのかもしれません。
だけど、効率よく学ぶってことはいいようで悪いようなかんじです。なんか心地よすぎて飢えるってことを知らないのね。
もっともっと知りたいとかさ、あんまりそういう欲求がないんだなぁ。


習い事ってプログラミングっていうのがあるの?

へぇ~。それすごい!

前も仰っていましたよね、ほっておいたらそういうの出来るようになったって。こういうのもホントセンスがものを言うと思うので、そういうの、伸ばしてあげたいですよね。さすが~~。

うちの息子は本当に本当に勉強できなかったけど、大学へいってから勉強するようになりましたね。
親が口うるさく「勉強しろ!」って言ってたときは全くしないで、諦めて「親がするべきことはすべてやりつくしたわ」と思い、「あ、アンタの人生だし、もう自己責任じゃね?」といったとたんに勉強するようになった。


でも最近、勉強より人間もっともっと大事なものがあると思うようになりました。それは「根拠なき自信」ってやつです。これが出来てる人は人間力があって広い世間を泳いで渡っていけるんじゃないかと思います。
by sadafusa (2018-03-13 18:40) 

Yui

確かに学校の勉強ができるのだけがいいわけではないですね。
「根拠なき自信」は重要だと思います。
習い事のプログラミングは今、ブームですよ。小学校のカリキュラムに予定されているからですけどね。
うちの息子はまだまだ遊びみたいなプログラミングなのですが、「プログラミング教室に行ってるんだ」と周りの大人に自慢しまくっています。周りの大人が「へえ、すごいね」と言ってくれるから嬉しいみたい。やってることは命令文のブロックを組み合わせているだけなんだけどねえ。
それでも幼い時の自信というのはとても重要だと思うので、まあいいかと思います。
by Yui (2018-03-13 19:47) 

sadafusa

お勉強ができて、それが利用できるのは、社会に出るまで。
今の世の中、学力ばっかりじゃないんです。

しなやかな人間力、そして自分を肯定する力(ナルシスティックなものじゃなく)がなにより必要でしょうね。
by sadafusa (2018-03-14 07:35) 

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