BO-SAN [ひとつの考察]

ここ、ニ三日、本当に4月のようにあったかい日が続きましたね。
日の光の明るさが違います。

こういう明るい日差しを見ただけで人間って心が晴れ渡っていくもんですね。

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さて、わたしもここしばらく編み物疲れっていうんでしょうか…。
多少、うんざりしてきたんですよ。マンネリのような気がして。

こういう時は別のことをするべきなんです。

そ、こ、で!

文芸のほうにとりかかろうかなぁ~という気持ちになってきました。

で、今回はプロットがすでに決まっておりまして、室町時代にしようかと。
能のような、あるいは上田秋成の『雨月物語』のような、ああいう雰囲気いいなぁと
思って、資料を集めております。


で、能にはかならず諸国一見の僧っていうのがでてくるんですよ。
冒頭に「これなるは~、旅のひじりなり~」って、その一言だけなのですが
わたしはどうも、細かいこと調べて自分がその世界をある程度頭の中で構築しないと
書けないタイプなんですよ。

で、意外と日本のしつらいとか風俗とか装束って書けそうで書けない。

第二次世界大戦後の日本ってそれまでの日本の世界とかなりかけ離れているんですねぇ。

室町時代は今の日本文化の直接的な祖先ってことらしいです。
室町時代になってはじめ畳を部屋に敷き詰めたらしいです。
そしてこの時代に完成した『書院づくり』っていうのが、今の日本間の基本のような気がします。

そして、知っているようで知らないこと。
それは『お坊さんの生態』じゃないですか?

わたしの住んでいる京都なんて、それこそ犬も歩けば、棒じゃなくて、寺に行きついてしまうくらい
そこたらへんにうじゃうじゃうじゃとお寺があるというのに、わたしときたら

うちの身内が亡くなったとき、どんなお経を読まれていたのかとか
宗派によって坊さんの格好が違うのかとか
なんだかいろいろとあるだろうに、知らない…。


昔、雪が降ったら今みたいにダウンがないんだし、どうやって凌いでいたのだろう?

夫に「ね~、昔の人がさ、雪のときに着る、ほら~、日本海味噌のゆきちゃんが被っている、合掌造りの屋根みたいなん、頭にのせとるやん、アレ、なんていうん?」と訊きました。

「合掌造りの屋根…。いや、あれは簑(みの)というものじゃないの?」

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あまりに、お坊さんに対して無知すぎるので
この本を読むことにしました。



室町お坊さん物語 (講談社現代新書)

室町お坊さん物語 (講談社現代新書)

  • 作者: 田中 貴子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/06
  • メディア: 新書



1999年に出版されたもので、ちょっと古いのですが、とても参考になりました。
この本は南北朝時代の天台宗の鎮増というお坊さんの手記なんですが、結構面白い。

わたしは天台宗といったら天台宗、顕密であってありとあらゆる仏教の経典に精通しているお勉強系に強い宗教なのだと思っていました。

ただそれは天台宗のある一面であって、中をのぞいてみるといろいろな決まりを奉じる、いろんな流派が比叡山の中に混在しているということを知りました。

幕末で有名な『金戒光明寺』は俗に京都の人間は「黒谷さん」と呼びますが、実はあれは比叡山にある黒谷を本拠地にしていた『黒谷流』というのが、比叡山の闘争に敗れて、この地で旗揚げしたのですね。
あと三井寺も有名なお寺です。そういったお寺と比叡山は仲が良いのだと思っていましたが、実は仲たがいした結果なのだと知りました。

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面白いのは、比叡山にはいろんな厳しい修行があることです。

『千日回峰』というのはわりと世の中に知られている荒行だと思います。
そのほかにも実は、比叡山にはもっと過酷な行でしられている『十二年籠山』というのがあるのです。

そして天台宗で修行しているお坊さんのブログを読んでいますと、やはり今でもこの『十二年籠山』行っていうのはあるらしいです。

どんな行かというと、めんどくさいので、これを読んで。
http://ssk.doorblog.jp/archives/16881512.html


だいたいこの行にパスするためのテストが本当に鬼畜ですよねぇ。
ほとんど眠らせないで、瞑想していると仏が見えて来る…。

それって脳が睡眠とらないことによって疲弊してバグって見えるのでは…?な~んていうと
殺されそうですが、昔のお坊さんってこういう観想みたいな行をよくやられたようです。

こうやって人間を極言の状態においやることによって、別の次元に魂は移行してしまうという
そういうトリップをしてしまうらしい。

実際のこの行をやっておられた方は、三回ドクターストップをかけられたほどなんだとか。
そして十二年とはいうものの、後釜が決まらないうちは続けなければならないという掟により、結局二十年、行をなされたわけですよね。う~ん、人生の一番いいときをこ~んな地味で辛い行に耐え抜くその精神力っていったらないと思います。

あと、坊さんの衣装とか…。袈裟にも五条袈裟とか七条袈裟とかあるらしいです。
わたしが住んでいるのは西陣ですので、着物関係を生業としているおうちが多かった。
そこで「宗教衣裳」というおうちがあってそこの人曰く、
「坊さんの衣装ってすごくお金かかっているもんだし、なんかの法要があると、新調されて結構それで昔はもうかっていたんだけど、最近のお坊さんはそういうことはどうでもいいらしくて、衣装のことになると極端に吝い(しわい)」とボヤいておられましたっけね~。

私たちが連想するところの墨染の衣というのは、要するに作務衣よりもうちょっとマシぐらいの作業着なのだそうです。

ああいうので、法要するのはナシなんだそうです。ふうん。

知れば知るほど、興味は尽きませんね。
こうなったら、全く創作とは別なのですが、面白いです。


夫がこんなのどう?と見せてくれました。



美坊主図鑑~お寺に行こう、お坊さんを愛でよう

美坊主図鑑~お寺に行こう、お坊さんを愛でよう

  • 作者: 日本美坊主愛好会
  • 出版社/メーカー: 廣済堂出版
  • 発売日: 2012/03/01
  • メディア: 単行本



イケメンのお坊さんかぁ~。
まぁ、癒し系というのはわかるけど、「クリーミー系」とはどういう感じなのでしょうか?
クリームのように『濃い』北村一輝顔なのでしょうか?
あるいは甘~いお顔なのでしょうか?

ああ、どうしても読みたくなります。

んで、わたし、レビュー読むのも好きなんですが、
ポジティブなレビューより、ネガティブなレビューのほうが断然面白い。

>はっきり言って気持ち悪い。昔の美しい顔をされた僧侶が女難の相があるといって、自らの顔に傷をつけたりという話があるのに、この本に出てる坊さんは、俺ってかっこいいだろ的な顔で撮られている。坊さんやめてくれと思う。
こんな本を布教の一環などというのはやめていただきたい。仏教とは何の関係もない。坊さんコスプレのただのハゲたちの本。

ただのハゲたちの本…! 爆笑です。

>日蓮宗の糞坊主どもが釈尊と日蓮の遺言である戒律を破る破戒僧へと超変貌した証拠!
中尾堯が日蓮の遺文や生涯を研究しても、日蓮宗の坊主は学者任せのマニュアル坊主だ!
こうした事を俗世に顧み、出家後の妻帯を持つのも仏罰は免れない!
仏罰は生きているときに起きる現症で無く、死直後に起きる現症である!
鳩摩羅什三蔵を真似ても、鳩摩羅什三蔵のような僧侶でありながら翻訳したり、講義したり、説法できる僧侶は日蓮宗を含むすべての宗派に及び出来る僧侶は存在しない!
般若湯と遊蕩を好む日本の坊主には、糞坊主・海坊主の名が相応しい!

フフフ、激しくていいですね、こういうのも好きです。

たぶん、一回読んで「へぇ~!」でポイする本だとは思うのですが、中古で1円で売っていました。思わずぽちりそうで怖いです(笑)
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Yui

sadafusaさま、おはようございます。

うーん、私は堕落した坊主でいいです。厳しい修行を何年も一人でというところが耐えられない。たぶん仏教の盛期の時は次から次へと修行者が来て皆で叱咤激励しながらやったので耐えられたのでしょうが、一人でというのがきついです。

>美坊主図鑑
1円なのかあ。今はお寺の息子さんが多いでしょうから、こういう本もあるんですね。お寺というのはずーっと同じ宗派なのかと思ったら結構宗派を変えることもあることを知りました。
私はまず、お坊さんは妻帯しちゃだめだと思うんだよな。何か非常に強い欲望を絶ってその代わりに強い力を得ようとしているのだから、妻帯してはダメなのではないかと。あ、でも出家前に妻帯するのはありかも。
逆は厳しいですよね。例えば私が出家して尼になろうとしたら夫帯?は絶対許されない。世を捨てるには性を捨てろということですね。

by Yui (2018-03-15 09:27) 

sadafusa

Yuiさま

十二年籠山行というのは、昔は比叡山中であればどこでも籠って行をすることができたのだといわれているそうです。ですが、伝教大師の御霊を祭っていある浄土院の中だけで!という条件がつけられたとき、修行のグレードがぐんとあがったのだとか…。

そもそも僧とはどいうものなのか、ってのを考えなければならないのでしょう。

出家、聖職者というのはとどのつまり「なんとしても解脱したいわ」という人なんじゃないのかな。
もともと解脱というのはなかなか難しいことで生き代わり生まれ変わりして何度も何度も経験を積んで、ついに!なんでしょう。
それがあんた、ただの煩悩まみれの凡夫がいくら修行したって光はみえてこないっつうの。

ある意味「解脱」はインスタントではなりえないという上座部仏教のほうが、謙虚だし真摯に道を求めているようにわたしには思えるのね。そういうスケールでみれば。

はっきりいって日本の仏教は、密教の伝来をもってじょじょにグノーシス化していったように思えてならない。とどめは善導による浄土教の教えっってものを発見して、即席往生ができる!って解いたところにあるようだね。

これは本来の仏教を見事なまでに換骨堕胎したものだと思うし、しかもそこまでに至る、法然とかさ親鸞ってお坊さんが一大思索家というか、哲学者であって、その思想がすごいのね。

・・・・・というか、坊さんにはなにを求められるか。

①坊さんは真理を求道するものなので、まず勉強をしたい輩。

②真理は理屈を超えて体感するものだから、修行したい輩。

③迷える衆集になんとか希望を求めさせてやりたいから、自らが先頭を切ってリーダーになる。

①②は妻帯はもってのほかなんでしょう。でもって目的はこの人たちの場合はっきり決まっているし、妻を養っている時間も余裕もないだろうからさしあたって、女がいない!でさわぐこともなからう。

問題なのが③でしょうね。
こういうとき、やっぱりカトリックとプロテスタントの坊さんのあり方を思い出すのね。
カトリックの坊さんのヒエラルキーはある意味、軍隊と似たようなところがあるから、自分の上司に「〇〇よ、お前はいまからはポンに布教に参れ!」とかいわれたら、四の五の言わず、いかなきゃならない。

ただ、プロテスタントというのは、人間の力をそこまで過信していなくて、民衆がひつじなら牧師は羊飼いぐらいだよ~ん、(だから牧師っていうんだけどさ)ひつじのみなさん、それだからやっぱり自分でできることは自分で考えようねって感じだもんなー。

だから、日本でも「学の無い人は、朝に晩に南無阿弥陀仏だけ唱えていればいいのです」って解いたんだろうね。
「とにかく、どんなになってない人であろうと浄土へまで行けば、それからのことは阿弥陀さまが面倒をみてくださるのよ」ってさ。

ま、他力本願ってこういうことなんだろうけどね。

ただ、私に限って言えば、今の宗教っていうのは古来からの文化を継承して保存している有形・無形の文化を多くキープしているところで、真摯な信仰って現代人のみなさまは持っていないような気がするのよね。現にわたしがそうなんだけど…。

でもま、会社をリストラなんかされて、誰にも相談できない人がこういう笑顔の素敵な坊さんに「どうしたんですか?」っていわれて「実は~」って話を聞いてもらうのもアリかなと。



by sadafusa (2018-03-15 11:22) 

Yui

中野に坊主バーありますよ。
http://nakano-vowsbar.com/
私も一度行ってみたいと思っているんだけど。

なんとしても解脱という方は厳しい修行も平気なんでしょうね。むしろ厳しい方がいいとか。
宗教のヒエラルキーってどこも階段が急な気がする。宗派によって多少は違うでしょうけど。③のリーダーはいろいろ問題起こしそうだよね。
科学も芸術もある程度宗教的なものを下地にしていると思う。
禅宗なんか一つの芸術だし。科学もキリスト教がなかったら成立しなかったと思うのね。

by Yui (2018-03-15 12:06) 

sadafusa

ちょっと~。すごいじゃ~ん、
bouzじゃなくてvowsって綴りを変えている所からして
すでにイッてる感じがすんじゃん!

ホームに描かれた結跏趺坐した仏さまがもう、煩悩まみれで悩ましいわ~。いいなぁ~。

尼僧の方、なに、この方~。ビジュアル系?(笑)
いや~、ふか~い、ふか~いお話も解ってくださいそうです。
男の方も懐深そうでいいんだろうけど、尼僧の方みたいなインパクトないな。わたしは尼僧で攻めていきたいかも(笑)

いや~、行きたいかも!
今度このバー目当てに東京行こうかな、Yuiさま、一緒にいこう!



わたしさ、子供生まれた時にシュタイナー教育っていうのに凝っていてね。シュタイナーってドイツの哲学者なんだけど、この方はもともとゲーテのお弟子さんなんだそうですよ。で、今スピリチュアルで有名な江原さんて実はこの系統の哲学を実践している方なんだよね。

で、その体系っていうのが少しく難しくて、なんていうかな~、ある意味非常に密教に似ているような気がするのよね。

わたしたちはそれぞれ肉体というものに包まれてはいるけど、もとはひとつの魂の一部なのであって、それが進化向上のために、現世という煩悩のあぶり出しをして魂を鍛えているっていう考えかな。

人間ってある意味、超能力みたいなもんがあると思うのね。わたしが常々思っているのが、ゲームね。

あれって、操作しているのが自分の超自我なんだと思うんよ。
自分のスペックをゲームするときに決めるじゃない?
今回はこういう旅にしよう、とかさ。
たくさん装備つけようとか。

で、自分がビギナーだとするじゃん?「初めからハードな設定はやめよう」とか。あるいは上級者だったら、「こんどは設定をベリーハードにして、装備はほとんどなしでコンプリートしてみせる」って決めているような気がしてならない。

物理とかさ数学とかって真理じゃない? この世は一定の法則によって動いている。そこに神の姿を見るんじゃないかな。



by sadafusa (2018-03-15 12:34) 

Yui

sadafusaさま

尼僧バーに行くのなら今月限りですよー。
なんか閉店案内が出てる。
東京へいらっしゃるならぜひお供させてくださーい。

シュタイナー教育、知ってますよー。絵とか造形に力を入れてますよね。sadafusaさまのお嬢様は絵の才がおありだから、さぞやその教育が生きたことと思います。
うちの子はねー、絵がぜんぜんダメだった。(今でも)
形を作るほうはそれほどでもないんだけど、とにかくベタベタするもの、濡れるもの、大嫌いなのよねー。
今日も図工でフォトフレームを飾るからビーズやリボンを持ってきてくれと指示があって、私は張り切って秘蔵のビーズコレクションや取っといた綺麗なリボンを出したのに全然興味なし。
こればっかりは個性だからしょうがないわね。

ロールプレイングゲームって確かに超自我ですね。普段の自分と違う者になれるのがいい。人生もいわばゲームで、今度はこういう旅で行こうと思っているのかもしれない。

by Yui (2018-03-15 13:09) 

sadafusa

ええっ!閉店なの?

なんか経営が難しいのかなぁ。
尼僧のほうは真言宗じゃん、真言宗は欲をコントロールして解脱に導くある意味アグレッシブな宗派だから私は好きなのに。




>絵がぜんぜんダメだった。
>とにかくベタベタするもの、濡れるもの、大嫌いなのよねー。

Yuiさま、チッチ、わかっていらっしゃいませんね。子供の本質を。
おぼっちゃまは、そういうのを読むと本当の芸術っていうものを知っている魂だと思うよ。

うちの子供、ふたりとも小さい頃は大変神経質な子で、芸術的才能の萌芽なんてなかった。ただ、自閉症の子みたいにものに固執するのよね。

うちの婿さんもびっくりするほどデッサン上手くて、天才や!と思うけど、お母さま曰く「小さい頃は親ガイライラするほどドンくさく子だった」っておっしゃってます。幼稚園のとき「ヤクルトの容器でおひなさまをつくりましょう」っていうのがあって、ドンくさ過ぎて容器を逆手に持つことが出来なくて、教室の中で一人だけ作れなかったとか。でも、今じゃ…ああでしょ?

芸術的な素養のある子というのは、そう簡単に世の中に迎合しようとしないよ。今、自分の中にある世界に浸りきっているから、そこから無理に人に合わせようとするとすごく嫌がるもん。それにすんごく頑固。

ある意味、小学校で求められるような優等生じゃないんだな。

子供は手ざわりとか肌ざわりにめちゃくちゃこだわりますよ。うちの娘は今でこそなんでも食べられるけど、二十歳過ぎても、舌が敏感過ぎて濃い味のものを食べられなかった。

息子にしても、レースなんかひらひらしたものは全然興味なくて、(普通の男の子ならレースなんて興味ないのが当然だと思います)戦車とか戦闘機の鉄の美しさに興味があるのね。もうね、すごくてテレビの報道で一瞬だけ映った戦闘機をみて「あ、あれはFナントカだ!」とか叫ぶの。

で、プラモを作るのが好きで、それもなんかプロ級ですよ。ペンチで切った部分をやすりできれいに平にして、それから下地を塗って乾かして、接本番の色を塗って、二度塗りして、ニスかけて、接合して最後は汚れをつけるとか、プラモの専門雑誌に自分の作った作品投稿して賞ももらっていたみたいだし。

でもね、こういうの、「やれ」って言ったわけじゃないのよ。

絶対にYuiさまの坊やには坊やオリジナルの『美しい世界』があるはずだと思います。たぶん既存の概念に擦り寄らないのよね、こういうのは、孤高の人格なんだと思います。

また、人ってもともとそういうもんなのだと思います。
おのずからそのうち、道は啓けていくもの。



人間、たぶん「なんでこんなに才能ないんだろう?」とか「なんでこんなにブスじゃないんだろう?」とか言っても、向こう側じゃ、そういうことには大して価値がないのかもしれないですよね。だけど超自我はハラハラドキドキしたいのかもしれない。
by sadafusa (2018-03-15 13:33) 

Yui

私は一応、真言宗豊山派なので、真言宗には親しみがあります。
確かにアグレッシブだよね。密教らしいしね。

そうかー、小さい時の才能ってわからないよね。よく幼稚園や保育園で驚くほど集中力があってよく書き込んであり、色彩も鮮やかという子どもがいるじゃん?ああいう子どもだったらいいなーと思ったけど、まだわからないのね。
うちの子の得意なもの、それは電車です。電車なら白黒でも中央線を見分ける。新型車両に詳しく、つい先週も新型スーパーあずさを見に行かされました。でもって神経質で頑固です。案外、芸術家気質なのかもしれないですね。
なんか、ほっとしたわ。ありがとうございます。




by Yui (2018-03-15 13:50) 

sadafusa

Yuiさま 真言宗なんだ。わたし既存の宗教の中じゃ、キリスト、イスラム、仏教を問わず、真言密教が一番好きよ。若い頃、曼荼羅の勉強もしてたし、理趣経の本もよく読んでた。

だいたいね、この世はたくさん経験を積むところなんだよね。女なら女に溺れたらいいやん。酒なら酒におぼれたらいいやん、ばくちでもいいやん。やらないよりやって失敗したほうが絶対にいいと思うんよね。

逆説的なようだけど、出家するってことはそういう煩悩から離れるってことなのかもしれないけど、その煩悩がどんなものか五臓六腑で納得するもんじゃないじゃん。

瀬戸内寂聴さんみたいに、夫や子供を捨てて、男遍歴に遍歴を重ねて、そのあげく見つけたものが「仏の慈悲」っていうなら、まぁ、良く生きた人生だと思うんだな、最近。
なんか一番赦せないのが、善人ぶっている人よ。悪いことするだけの度胸がないだけじゃ~ん、ってわたしのことかしら~(汗)

>うちの子の得意なもの、それは電車です
そうそう、うちも電車すきだったなぁ。
Nゲージとかよく買ったもんよ。三歳ぐらいのときかなぁ。パパにつれられて京都駅へ行って新幹線をず~っと見てるの。なにが面白いのかわからないけど、ず~っと見ていて5時間ぐらいみてるのよ。

パパも男の子は端くれだったので、ふたりでず~っと見ていました。私はパス。
あと、京都の北のほうに叡山電車っていうのが走っていて、途中踏切があるのよ。あれもず~っと何時間でも見てるの。

大人の判断で「それがなんになる?」なんて言っちゃいけないんだと思う。芸術家気質っていうのは、実際、芸術家になるかならないかっていうのが大事なんじゃなくて、自分の心の中に「サンクチュアリ」を持つってことなのかもしれない。それがその人を一生支えて守って行ってくれるんだろうね。

子供が小さいころは、他のお子さんと比べてとかく大人は大人の浅知恵で結果を急ぎがちだけど、子供はゆっくりと地下に根を張っているんだと思います。

by sadafusa (2018-03-15 14:15) 

Yui

真言宗は夫の宗派なんですが、夫は母を早く亡くしたため、法要はすべて真言宗でした。あと、務めた学校に仏教系の学校があってそこも真言宗だったのです。密教の何がいいかというと夫の家のお墓には観音像が立ってて(偶像崇拝だから)その表情が優しくてとても良いのです。手を合わせたくなるような。この辺、マリア像とも共通すると思うのですね。務めた学校にも小さな観音像があって付属の幼稚園生とその親御さんたちが毎朝手を合わせていました。「今日も一日何事もなく無事に過ごせますように」という感じでいいなあっと思ってました。

>電車
そうそう、うちはプラレールがすごい量です。一時期、線路と電車がリビング中を走ってました。パパと電車を見にいくようになってから私は大幅にラクになったなあ。

心の「サンクリュアリ」いいですねえ!痺れるわ~。

ところで坊主バーですが
こんなのもあった。四谷だけど
http://vowz-bar.com/

密教占星術だって。占ってもらいたいなぁ。
http://www.uranai-g.com/u003.html

これはすごいです。坊さんバンドに牧師さんバンドが襲いに来るらしい。
https://vowzband.amebaownd.com/posts/3801477?categoryIds=131685
by Yui (2018-03-15 14:40) 

sadafusa

Yuiさま、以前カトリックの学校にもいってらっしゃいましたよね。仏教の学校ね。うちの娘も息子も仏教系でした。親はどちらもカトリック系の学校へ行っていたのに…。

別に宗教の教義なんてものはどうでもいいと思うのですが、「人間畏れるなにか大きなものが世の中にはある」みたいなこと小さい時に肌で知っておいた方がいいと思いますね~。


親ってね、浅はかなもので、すぐにこの世のものさしで子供を図ろうしますが所詮、そんなものはこの世のものにすぎないのよね。

あくまでも自分本位で生きるのが一番いいと思っています。

うちの近所にさぁ、苦手な親子が住んでいて、たまに会ったりするとうちの子供のことを根掘り葉掘り聞いたあげく、自分の子供の自慢を滔滔となさるんだよね。まぁ、二歳から右脳開発教室とかに通われたそうで、ご子息は現役で京大にお入りになったけどね。

あんまり興味ないんよ。「はぁはぁ、すごいですね~」ってこっちは聞いているけど、でもこっちもそれほど悟り切った仙人ってわけでもないので、聞いているうちに嫌な気分になってくるんよね。
なんせ子供ふたりとも勉強できなかったですし!
(わたしが勉強できなかったから仕方ないんだけどね)


しかしよく考えると、難関大学入学はなるほど達成感があることだろうけど、人生のほんの通過点なのであって、人生は長く続くってことよ。

でもね、どんな阿呆なわたしであろうと、お日さまは分け隔てなく照らしてくれる、水も山も自然は美しい。そう思える今の健康な自分に感謝ってところで、自分は全てを与えられているっていう自己肯定がなきゃ、人生は虚しいもんだと思うよ。自己肯定のあと、「次はなにを面白いことしようかな」が来るんだと思う。

言っちゃ悪いけど、そのお母さん、優等生でこの歳まで生きているらしいから漫画とか読まれたことないらしい。だからわたしのような腐女子っぽい楽しみを知らないわけよ。

わたしには脳内旅行ができるという強みがある!!あははは。




>密教占星術だって。
この人のプロフィールに惹かれるよね。この人自身、欲にまみれた前半生を送られたあげくの出家だったわけですね。



>坊さんバンドに牧師さんバンドが襲いに来るらしい。
あはは、これぐらいの勢いがなきゃ、現代の若者の悩みには応えられないよね。

by sadafusa (2018-03-15 16:13) 

Yui

そうカトリックの学校にもお世話になったのですよ。
sadafusaさまのご家族も聖仏混合でしたか。確かに人間は皆弱いものだから天のような大きなものが必要なのですね。

子どもの自慢をする人って、たぶん自分に自信がないんですよ。子どもの方からしたら、親に夢を託されるって迷惑。社会に出てから優等生はたいへんですよ。いろんな矛盾にちゃんと出会っておいた方がいい。

今日はこれから学生たちとコンパです。追い出しと歓迎です。1年が過ぎました。
by Yui (2018-03-15 17:09) 

sadafusa

いってらっしゃいませ!

若い人って大好きだわ。学ぶことも多いしね。
楽しんでね!
by sadafusa (2018-03-15 17:17) 

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