境界の旅人 26 [境界の旅人]

第七章 前世



 四時を過ぎても八月の太陽は衰えることもなく地表をじりじりと焦がしている。油を溶かし入れたような川面はそんな強烈な日差しを浴びて、ギラギラと強烈な光を反射していた。対岸に植えられた並木はその照り返しを受けて琥珀色に燃え立っていた。


「ありがとう、小野さん」

 小山は頬に涙の跡をつけたままで、そう言った。

「あは、恥ずかしいな。ボクときたら人前で泣いていたんだね」

 小山は手の甲で顔を拭った。

「そんな・・・。ちっとも恥ずかしくなんかないですよ」

「そう言えば、小野さん。ほら、ボクが『革命』を弾いていたとき、キミが音楽室に来ただろう?」

「ああ、はい」

「実はあのとき、かなり悩んでいたんだ。先生に今の自分のピアノのアプローチは古すぎて、一般受けしないって。でもいくら先生に言われたからって、唯々諾々と自分が納得できない演奏をするのはたまらなく嫌だったんだ・・・。結局のところ芸術家は、最後は自分の美意識を信じるしかない。そしてキミはそんなボクのピアノを感動をしながら聞いてくれた。ボクが信じる美しさを認めてくれたんだよ。そのときひらめいたんだ。小野さんならもしかして、ボクの世界をきちんと理解してくれるんじゃないかって」

「先輩・・・」

「あのときボクは苦しくて、無性に油滴天目茶碗が見たかったんだ。もちろんひとりで行くつもりだったんだけどね。でもキミと一緒に行ってみたくなったんだよ。キミが、ボクにとって世界一美しい茶碗を見て何て言うのか、それが知りたかった」

「ああ、それであんなに唐突に誘ってくれたんですね?」
「うん。ボクが思った通り、キミはあの茶碗を見て感動してくれた、これ以上ないほど。だからなのかな。ボクは気が緩んでしまったせいか、ついこんなみっともない告白をしてしまった・・・」
「みっともないだなんて、先輩。ちっともそんなことないです。人は誰しもひとりでなんか生きていけないものですもん。孤独にさいなまれるときはきっと、誰でもそんなふうになるもんじゃないかしら? もちろんあたしだってそうです」

「うん。相手がキミで良かったと心の底から思っているよ。しかもボクのことを解ってくれて、こんなふうに力づけて励ましてくれて。ボクは救われたよ」

 由利と小山はしばらく無言でお互いを見つめ合った。
 ふと由利は思い出したように、バッグから封筒をひとつ取り出した。

「小山さん、これ。思わず忘れるところでした。この間お約束していた、手紙と写真です」
「ああ、そうそう。大事なものだよ。これがなくっちゃベルリンの先生に、キミのお父さんの話が切り出せないからね」

 小山は笑いながら、ブレザーの内ポケットに封筒を仕舞った。

「まぁ、どれだけボクがこの件に関して役に立てるかは解らないけど。でもできるだけのことはやってみるつもりだよ」
「小山さん、本当にありがとうございます。ここまで親身になってもらえるなんて、本当にうれしいです」
「いやいや、それはお互いさまさ」

 それから小山は少し改まった口調で由利に言った。

「実はね・・・、ボクはこれからこの足で関空に行って、ベルリンへと立つ予定なんだ」

 由利はそれを聞いてびっくりした。

「えっ? 本当ですか! 一体何時のフライトなんですか」

 思わずバッグからスマホを取り出して時間を確認した。

「うん。八時かな」
「えっ、とすると時間的にギリギリじゃないですか! 急がなきゃ」
「まぁ、今から大阪駅に向かって関空快速に乗れば、着くのは五時半ぐらいになるかな。六時までに着けばいいんだから、楽勝さ」
「で、でも。小山先輩、手ぶらじゃないですか! 荷物は?」
「ああ、あらかじめ関空の方へ送ってあるんだ」
「じゃあ、本当に文字通り、あのお茶碗にあいさつしてから出発するつもりだったんですね!」
「ああ。今度の旅はいつもより少し長くなりそうなんだ。向こうでコンクールを受けるつもりでいるんでね。だから帰るのは年明けになるかな」
「そんなに長い間ですか?」

 由利は急に小山がいなくなることを聞いて少しショックを受けていた。

「うん。でも受験に間に合うように帰るつもりではいるんだ。ただ進路をまだはっきりと決めていない。東京の大学で音楽教育を受けるか、ヨーロッパにするか、あるいはアメリカにするかは。まぁどのみち音楽の道で生きていくつもりでいるんだけどね。でもとりあえず、選択肢はたくさんあったほうがいいと思うから」 

「加藤さんから作曲のほうへ進まれるって聞いています」

「うん。プレイヤーだけでやっていける自信がないっていうのが本音なんだ。でもまぁ、音楽を創ったりアレンジするほうが興味があるし。それに今更ピアノ科に進んでも意味がないような気がしてね」

「そうなんですね。でも・・・こんなに急にお別れになるなんて」

 由利は大きくため息をついた。

「そんな別れだなんて。大げさだな、小野さんは。単にしばらく日本を留守にするだけだよ」

 小山はそういうとまた誰に聞かせるでもなく、しゃべった。

「日本は本当に美しいもので溢れている。だけどやはり島国のせいか、排他的で同調圧力の強い国だし。自分の将来を考えると、他民族でいろんな価値観が混在している欧米みたいな多民族国家で暮らすほうが楽なんじゃないかとも思うんだけどね。だけどそれも実際に住んでみないと、自分にとって住みやすいかどうかなんて判らないことだし・・・。ハハ、変わり者だと、心配ごとが尽きなくてイヤになっちゃうよ」

 小山はまたいつもの穏やかな表情に戻っていた。

「小野さん、今日はありがとう。キミはボクに生きていく勇気を与えてくれたよ。まさにキミはボクの恩人さ。これで心置きなく出発することができる」
「こちらのほうこそ。小山先輩。本当にありがとうございました。道中お気をつけて。そして必ず元気な顔をみせてくださいね」
「うん。茶道部はボクの後任として二年生の鈴木さんにやってもらうことにした。話はすでにつけてあって、彼女のほうも部長を快く引き受けてくれた。まぁ、彼女もしっかりと手堅い人だから、安心して任せることができる。小野さん、しっかりお手前ができるように精進してね。帰って来たらボクの前でお点前をして見せてもらうよ」
「えっ、そんなぁ」
「いやいや。期待しているし。それに小野さんならできる」

 小山は励ますようににっこり笑った。

「はい、頑張ります。小山先輩」
「うん」
「行ってらっしゃい!」

 小山は由利に手を挙げて左右に振ると、くるりと回って大阪駅に向けて歩いて行った。



 出町柳駅に着くと、すでに五時を過ぎていた。由利は地下の改札から今出川通りに出る長い階段を伝って地上に出ると、アスファルトから立ち上る焼けつくような熱気にクラリとめまいがしそうだった。

「あ、暑い・・・」

 お昼に小山と一緒に紅茶を飲んで以来、由利は水分を取っていなかったことに気が付いた。
 普通なら美術館を出たあとで、付近のカフェに入ってお茶を飲むなりして、水分を補給すれば良かったのだろうが、小山の衝撃的な告白のせいでそれもままならなかった。

「あ、ヤバイ。脱水症状になっちゃう。水、水」

 地下の出口をすぐ出たところのファミマへ駆けこむようにして入ると、由利は迷うことなくいろはすのれもんスパークリングを買った。もう喉が渇いてヒリつき身体が干からびそうになっていた。お店を出るやいなやもどかし気にキャップを開け人目も気にせずぐぐぐと飲むと、ボトルの水の半分が一気に無くなっていた。

「ふぅっ。生き返った」

 思わず由利は安堵の息をついた。

「おいっ! 小野!」

 突然後ろの方で聞き覚えのある声がした。驚いて由利が振り向くと、それは常磐井だった。「桃園高等学校弓道部」と白く染め抜かれた紺色のTシャツを着、よれよれのジーンズを履いていた。先ほどの小山のファッショナブルな恰好とは真逆のベクトルを示したいでたちだった。紫の布袋を入れた弓を肩に預けながら右手に持ち、左手には旅行バッグを下げていた。

「あ、常磐井君!」

「あんたさぁ、何やってんの? 乙女がいくら何でもその飲み方はないっしょ? 腰に手を当ててラッパ飲みって、まるでオヤジじゃね?」

 常磐井は笑いながら半ば呆れたように言った。

「だって、喉がカッラカラだったんだもん」

 迂闊な姿を常磐井に見られて、由利は少しバツが悪かった。

「ん、まぁ。小野のありえないカッコの目撃者がオレだから許してやるけどぉ」
「うん。ゴメン。今のは見なかったことにして」

 傍の常磐井に構わず、また由利は相変わらずぐいぐいと残りの水を喉に流し込んだ。

「はあー、やっと身体の細胞のひとつひとつが潤いましたってカンジ!」

 それを見て常磐井は眉をひそめた。

「おい、大丈夫なのか? 京都の夏を甘く見んなよ、小野。家ン中にいてエアコン付けてたって熱中症になる人もいるんだかんな。外出するときは水を持ち歩いて、定期的に飲むのは関西の夏場の鉄則っしょ?」
「うん。今、水を飲みながら君の言う通りだなって実感してた」

 ひとごこちついた由利は、改めて常磐井のほうへ向き直った。

「あ、常磐井君ね。五日ぐらい前に行衣を返しにお家に行ったの。そしたらお母さんが出て来られて常磐井君は長野に合宿だっておっしゃってたけど?」
「ん? ああ。おふくろからLINEのメッセージがあったから知ってるよ」
「あ、じゃ、もしかして今、合宿の帰り?」
「ああ。それでやっと家の近くに着たと思ったら、小野が道の真ん中で仁王立ちで水を飲んでんのが見えて思わずびっくり」
「もう、そればっか言わないでよ!」
「いや、あんまりにもシュールな光景だったからさぁ」

 由利は文句を言ったあと、それでも合宿で世話になった礼をまだ常磐井に言ってないことに気が付いた。

「あ、でも、常磐井君。合宿のときはいろいろとありがとう。お蔭様ですっかり憑き物は落ちたんじゃないかな? あれから三郎にもまったく会わなくなったし」
「そのことでちょっとあんたに話があるんだけど・・・少し時間取れる?」
「え? うん。あんまり長くならない程度ならね」

 由利は念を押した。

「じゃさ、こんなふうにオバサンみたいに通りで立ち話っていうのもなんだし、ちょっと歩いて話さね?」

 一見冗談めかしている常磐井の顔の裏には何となく深刻そうな気配も感じられた。由利はこの話は意外と時間がかかりそうだと判断した。

「ん。じゃちょっと待ってね。おじいちゃんに電話するから。とりあえずあたしが今出町柳にいるって言っておかないと」

 由利は常磐井から少し離れて、家の黒電話に電話した。

「あ、おじいちゃん。うん。今ね、京阪に乗って出町柳に着いたところ。そうそう。すぐ帰るつもりではいるんだけど、ちょっと友達に会っちゃって、誰? ああ、この間、合宿に誘ってくれた子だけど。知ってるよね? クラスメイトの常磐井悠季君。お礼もまだ言ってなかったんで。うん。うん。あんまり遅くなるようだったらまた連絡するね」

 祖父と電話している間、常磐井は近くにあった自販機でお茶を二本かったらしく綾鷹を由利に手渡した。

「はい、これ」
「えっ? いいの? 待って待って。お金は払うから」

 由利がガサゴソと財布を取り出そうとすると、常磐井はそれを手で押しとどめた。

「いいよ、いいよ。こんなもんぐらい。それよかさ、さっきみたいに五百ミリリットルの水を急に摂取するのって、案外身体に負担掛けるかんな。これを歩きながらチビチビ飲んでおきなよ」
「あ、ありがとう!」

 常磐井のさりげない優しさが嬉しかった。歩きながら常磐井が由利に訊いた。

「ね、小野ってさ、いつもそうやってしょっちゅう連絡してんの、家の人に?」
「だっておじいちゃんが心配するもの」
「ふうん。女の子って大変なんだな」
「まぁ、最近は怖い事件が多いじゃない? うちはあたしとおじいちゃんのふたり暮らしだしさ。こんなふうにあたしが外に出れば、おじいちゃんが家にひとりで待っているでしょ、遅くなれば何かあったのかとずっと気を揉ませることになるじゃない? それって八十近くの老人には結構酷だと思うんだよね。だからやっぱりお互い、それなりに気遣いしないとね」
「ふうん。そんなもんなんかな」
「そりゃあ、そんなでっかい身体でおまけに武術の達人の常磐井君だったら、襲われるってこととはまったく無縁でしょうけど」
「ハハ。まあな」

 すぐそばの鴨川を見ると燃えるような日を浴びて水面が目が痛くなるほど鋭い光を放っていた。身体に不快な汗がまとわりついてくる。世界がじわっと湿ったオレンジ色の空気に包まれているようだった。今、このタイミングで家のある方向、すなわち西日をまともに受けて帰るのはためらわれた。

「ねぇ、常磐井君、京都の夏っていっつもこんなふうなの? まるで蒸し風呂の中にいるみたい」
「まぁ、そうだよな。そこは否定できないね」
「はぁ~あっつい! かといってお店に入るとそれはそれで凍えるほど寒いんだよね。赤道直下から北極へ急に行ったみたいで。。じゃあさ、せっかくここまで来たんだし、やっぱり下鴨神社に行こうよ。緑に包まれているからさ、ここよか少しは涼しそうじゃない?」

 由利は常磐井にも自分のお気に入りの場所へ行くことを提案した。

「ん。じゃそうするか」

 だが、夕方の下鴨神社の参道は、普段よりもなお一層ひっそりと静まり返って、より闇が濃いように感じた。林冠を通して地表に届く透明な木漏れ日も今は黄色く濁っていた。

「ねぇ、何だかいつもの清々しい雰囲気がなくなってない? どことなく不気味っていうか・・・?」
「そりゃ、神社に参拝するのは清澄なご神気が満ちている午前中って、昔から相場は決まっているんじゃね? 夜の神社は魔の領域と化すんだよ。しかも今は昼と夜の分かれ目、『たそがれどき』、『逢魔がどき』だしな。何かが出て来てもおかしかない時刻ではあるわなぁ」

 常磐井は由利が怖がっているのをどこか面白がっていた。

「何よ! 知っているならどうして、反対してくれなかったのよ」
「へぇ、お姫さまの『敢えて』の選択かと、オレは気を利かせたつもりだったんだけどな」
「何それ! 京男ってサイアクね、しんねりむっつりと意地悪でさ!」
「へへぇ、そりゃ、悪うござんした」
「悪いわよ!」

 しばらくお互いに不機嫌なのを隠そうともせずに黙り込んで歩いていたが、そのうち常磐井が半歩下がって由利をじろじろと観察しているのに気が付いた。

「あんた、今日はえらくめかしこんでんじゃね?」
「あら、ファッションとはまるきり縁のなさそうな常磐井君でも、そんなことわかるの? うん。今日はね、うんとオシャレして北浜でおデートしてたの」

 由利は少しあてつけがましく言った。

「ええっ、おデートぉ?」

 とたんに常磐井の顔色が変わった。

「由利ちゃんが他の男とおデート? 由利ちゃんがオレ以外の誰とそんなことするの? えっ、誰とよ?」

 相手がいきなり『由利ちゃん』となれなれしく呼び、尋問口調になったのが由利の癇に障った。

「何でそんな個人的なこと、常磐井君にいっちいち報告する必要があるの? あたしたち、タダのクラスメイトじゃなかったっけ?」

 由利は牽制する意味でそう言った。

「あれぇ? 由利ちゃん。オレって由利ちゃんのカレシじゃなかったのぉ?」
「あら、いつからそうことになってたの? 全然気が付かなかったわ。それにあたしのこと、『由利ちゃん』なんて気安く呼ばないでよ!」

 由利は媚びるような態度の常磐井を突っぱねた。

「ねぇ、今、誰か付き合っているヤツっているの? 由利ちゃん、それはねぇわ。頼む、教えてくれよぉ」

 どこか甘えてすねた口調とは裏腹に、常磐井の表情には激しい憤りが感じられた。自分の土地を不当に侵された領主のような。身体の大きな常磐井がこんなふうにいつもより間合いを狭めてくると、由利は思わず恐怖を感じた。

「あ、あたしが誰と付き合っていたって、常磐井君には関係ないでしょ?」

 由利はそれでも気丈に言い返した。だがいつもならどんなときでもヘラヘラと笑って斜に構えている常磐井の面ざしは、いつになく真剣だった。


「そいつが好きなのか?」

 常盤井の瞳は、青い炎が燃え盛っている。

「好きな人っていうか、別にそんなんじゃないし」
「じゃあ、誰なんだよ? オレの知ってるヤツ?」

 常磐井がじりじりと由利に迫ってくる。由利は思わず後ずさった。真後ろには大きな杉の木があった。

「茶道部の部長の小山さんよ。ふたりで北浜の東洋陶磁美術館へ行って、国宝って言われるお茶碗を見てきただけよ!」
「そうか・・・。小山って三年の? あいつ、男の恰好しているけど、たしか女だよな? へへっ、あいつってLGBTなの?」
「何よ、常磐井君ってそういう失礼なことしか言えないわけ? 今どきそんなこというと差別主義者になるんだからね! 小山さんはステキな人よ。センスもいいし、会話も面白いし、感性も豊かだし。誰かさんと違ってキチンと女の子をエスコートしてくれるし。そういう言い方はないんじゃないの?」
「ああ、別に相手が小山なら、あんたが何をしてようとオレは一向に構わないよ。そんなの、結局おままごとなんだし。所詮小山は女なんだから。あいつに一体何ができる? 男のオレに適うはずもねぇし」

 すると常磐井は有無を言わさないほどの強い力でゆっくりと由利の両肩を持って、傍にある太い木の幹に身体を押し付け、大きな腕を拡げて由利の全身を抱きしめた。

「由利ちゃん・・・」
「と、常磐井君! 放して!」

 力ではまったく及ばない由利は、叫ぶしかなかった。
 だがそんな懇願をまったく無視して、由利の顔に常磐井は自分の頭を近づけてきた。

 ーえっ? もしかして、これってキス?

 そう思ったのも束の間で次の瞬間には由利はどういうわけか目を閉じて、そのまま相手に身体ごとすべてを預けてしまっていた。

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おかもん

キャー!
前回と違って今回は……また違うショーゲキがっ! 前半と後半のギャップもありますが、おじいちゃんもオバチャン(私)も許しませんよっ!となりました。台風よりも私の胸中の方が暴れまくりですわ。
ああ、ますます先が気になります!

まだまだnoteの使い方がわからなくてモタモタしていますが、またよろしくお願いいたします。今回も堪能しました。ありがとうございました!
by おかもん (2019-10-12 22:56) 

sadafusa

おかもんさん

キャーでした?(笑)

それはよかった~。
本来なら由利は内向的で慎重な性格なので、
こんなふうに無防備に自分の本心を他人の常盤井に
明かすはずはないのですよ。

だけど、常盤井ってやつは人の懐にするりと入るのが
天才的にうまいやつなんですよね~

だから、出会ったときからすでに、
由利は常盤井の術中に陥っているんですよね。

しかし、常盤井はなんてか、作者の私が言うのもナンだけど
実は人間として、非常に全うで健康的なので
あんまり書いていて面白い人間…ではないんですよね。

とはいえ、魅力的な三郎や小山に匹敵するほど魅力的に
書かなければならないので、こう、肉体的にセクシーって
ことを強調しなくちゃいけなくなる…
なかなか難しいですw

今はちょうど折り返し地点です。
これからますます目が離せなくなるので、
応援よろしくお願いします!!
by sadafusa (2019-10-13 07:24) 

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