境界の旅人 39 [境界の旅人]

第11章 跳躍



 常盤井は由利がタイムスリップしたのを見届けたあと、コンビニから外へ出てそのまま一条戻り橋へと北上していた。だが途中で、ポツポツと雨が降り出した。

「ん? 雨? ……雨なんか降るなんて、天気予報で言ってなかったんじゃねぇの?」

 常盤井は不審げに天を振り仰いだ。今日は新月だから月が出ていないのはもちろんだが、空は厚い雲に覆われているらしく、星すら見えない。街のネオンは灯るには灯っていたが、どことなく不気味さを感じさせる。

「雷か?」

 突然稲妻が四方八方に走って、漆黒の夜空を青白く照らした。ドォオオンと雷鳴がする。

「光ったのと音が同時だ。結構、近いな」

 そう思ったのと同時に、地も裂けよとばかりにすさまじい轟音が、あたり一面に鳴り響いた。

 川通り沿いに植えられた背の高いニセアカシアの木に雷が落ちた。天から火を噴いた斧で叩き割られたかのように、一瞬にして太い幹がいくつにも裂かれ、バリバリと火の粉を散らしながら崩れ落ちた。

「えっ? 目の前で落雷? マジやばくね?」

 常盤井はしばらくあっけに取られて、倒れた木を眺めていた。ふと目を逸らすと、そこには由利を抱きかかえた三郎が立っていた。

「お…おまえ……!」

 常盤井は相手を見て、一瞬ことばを詰まらせた。だが三郎はそんなことなど物ともせず、超然としていた。

「こいつ! まだ性懲りなく由利に付きまとっているのか? なぜ由利を抱えている? 何かちょっかいでも出したのか?」

 常盤井は由利を取り返そうとしたが、三郎はそれを瞬間的に察知して、さっと身をかわした。

「相変わらずだな、常盤井」

「由利をオレに返せ!」

「返せだと? なぜだ? 由利はおまえのものではあるまい?」

「何だと?」

「ふ、われはおまえなんぞに、何のかんのと文句を言われる筋合いにはない」

 三郎は片方の口角だけを上げ、薄く嗤った。

 だが急にそれまで何事もなかった堀川通が、ゴゴゴゴゴという地鳴りの音と共に、北から南へと地面が波打った。まるでゴツゴツとした巨大な背骨のひとつひとつがうねりながら突然地表に突き出るかのように。

「うわっ、何だ、今のは!」

 三郎もそれを見て青ざめた。

「龍道が動いた……!」

 堀川通のアスファルトが隆起したかと思うとそれを突き破って、それまで這いつくばるように伏していた龍が、ゆっくりと地表に頭をもたげた。

 大きな双眸は、水晶がはめ込まれたかのごとく炯々(けいけい)と輝き、口辺に長髯をたくわえ、前足と後足には三本の鋭い爪があった。

 その姿は紛れもなく龍の姿だ。そしてそれは決して侵されることのない神威というものを、見る者に深く感じさせた。

 龍は宙に向けて一度大きく咆哮すると、その猛々しい声はあまねく地に轟き、周囲の山々を震撼させた。

 そして鱗を銀色に光らせながら、龍は巡察するかのように京の町の上空を低く飛行した。だがしばらくそれを続けていたかと思うと、雷雲を身にまとわせながら、とぐろを巻くように大きく上昇し旋回させた。やがて天高く舞い上がると、東の空へと飛んで行ってしまった。




 それまで三郎の腕の中で眠っていた由利が、突然目を開いた。しかも驚いたことに由利は、常盤井がこれまで一度として耳にしたことのない口調でしゃべり出した。

「やれやれ、この娘が時と時との間を、こう何度も行ったり来たりを繰り返さば、地に眠る臥龍が目覚めるのも必然……。忠義ものの龍はすわ一大事と、華頂山へご注進に参ってしもうたわ。いったんこうなってしまったからには、将軍殿が黙ってはおるまい。のう、経若(つねわか)?」

「御意」

 三郎はいつもの不遜な態度とは打って変わって、いかにも身分の重々しい貴人に仕えるように、恭しく接していた。

 常盤井は由利の顔をまじまじと凝視した。たしかに身体こそ由利のものだったが、まったく別の人格が話しているのは間違いない。常盤井は由利の身体に潜む別人格に向かって尋問した。

「おまえは誰だ?」

 常盤井から乱暴におまえ呼ばわりされた別人格の女は、いささか気分を害したらしい。

「ホホホ。おやまぁ、とんだごあいさつじゃな、中将。いや、今は常盤井と言ったか? そなたと妾(わらわ)は二世を契りし仲であったと言うにのう?」

 女は呆れた顔をしながらも、辛辣な嫌味を言った。

「中将? 一体誰のことだ?」

 それを聞いた常盤井は、一瞬にして真っ青になった。

「おやおや、昔の自分のこともすっかり忘れてしもうておるのか……。まぁ、生まれ変わって前世を覚えておらぬなら、それも致し方なきことであろうか」

 由利は少し寂し気に漏らすと、三郎に命じた。

「さあ、経若。急ぎ参ろうぞ。このままでは都が大変なことになる」

「はっ」

 常盤井はふたりのやり取りに疑問を持った。そこには単なる主従という関係以上のものがあると感じたからだ。

「あなたとその男とは、どういう縁(えにし)がおありなのですか?」

 今度は態度を改め、常盤井は目の前の相手に丁重に尋ねた。

「経若か? これは妾(わらわ)の弟である」

「えっ? 弟?」

 常盤井は思いがけない答えに、目を見張った。

「中将。おまえも追って後から参れ。そしてわれらに合力いたせ。よいな」

 由利の中の女は当たり前のように常盤井を中将と呼んで命令した。そして次の瞬間、由利を抱えた三郎の姿はそこから消えた。

「ちくしょうっ! 一体どうなってるんだよっ!」

 常盤井は毒づきながらヘルメットを被ってバイクにまたがると、そのまま華頂山頂上を目指して疾走した。




「姉上、着き申した」

「降ろせ」

 由利が命令すると、三郎は腰の重心を垂直に下げて、そっと由利を地面に立たせた。

 山の頂に降り立つと、荒れ狂った風が長い髪を巻き上げ、せわしなく由利のほほを打った。山々を通り抜ける風が、地鳴りのように山の峰々に響いてくる。

「将軍殿はどこにおられる?」

 由利はあたりを見渡した。

 三郎は上空に指を指して、由利に注意を促した。

「ほれ、ご覧ください。あそこに」

 将軍塚を少しばかり行ったところに、京都の町を見渡せる崖がある。その崖の上の空間に、風が竜巻のように激しく渦巻いていた。闇の中で目をよくよく凝らすと、そこには鎧甲冑に身を包んだ巨大な人形(ひとがた)の姿が浮かんでいた。おそらく将軍である坂上田村麻呂の魂を宿した土偶が、世の不穏を感じて出現したものだろう。 

「おお、将軍殿は都の安寧を乱した者がいると、お怒りであらせられる」

「姉上、わたくしにお任せあれ。鎮めて見せまする」

 三郎は、一切の諸仏菩薩の本地である大日如来の法力を、あまねく自分自身の身体へ流入させるために、まずは右手を下に人差し指を一本立て、その上にやはり人差し指をピンと伸ばした左手を重ねた大日如来自身を表す智拳印(ちけんいん)を組んだ。

 そのあとやはり大日如来の憤怒身である不動明王を表す独股印(どっこのいん)を手で結んで、真言を唱えた。

 このように順次、それぞれ大日如来の化身仏を表すとされる印を両手でさまざまに結びながら、それぞれの仏を表す真言を唱えていった。

 すると真言が功を奏したのか、それまで宙に浮かんでいた土偶の苦しみもがくような叫喚が、あたりに響き渡った。

 だが三郎は、土偶が反撃して放った大きな力をまともに受けて、全身を強く地面に叩きつけられた。

「ぐわっ!」

 小柄な三郎はうめき声をあげて、地に突っ伏した。

「経若!」

 由利は駆け寄って三郎を介抱した。

「経若! 経若、もう止めよ。そなたのやり方は間違うておるぞ。力で無理やり押さえつけるのは、わが一族のやり方ではない。われらは、古(いにしえ)より、この世に生きとし生きるものすべてを踊りながらめでたいことば寿いで参った。すべからくこの世に生を受けたものは、寿がれるべきなのじゃ」

 由利は気絶している三郎の懐を探り、舞扇を取り出した。

「そうじゃ、われらはめでたいことばを連ねて舞い踊る。それこそがわれらの本領であろう」

 そして舞扇を両手に捧げ持ち、天に向かって軽く一礼してから、型を取った。
 ゆるゆると扇を広げながら、坂上田村麻呂を寿ぐ詩を歌った。




〆大将軍に参りて
参りてみよばやりや見事

十二の柱を磨きたて
黄金の垂木をかけ揃え
ひわだのせあげやりや美事

大将軍と申せしは
事のあらんな神あれば
三千世界を廻りやる

三千世界を廻りては
ぎをぎて衆生を助けやる

  (日向国宮崎郡大瀬町村に伝わる,民謡「大将軍」を参照)




 由利の中の別人格の女はよく通る、それでいてふくよかな声で、歌いながら舞い踊った。

 『三千世界』とは仏教用語で言うところの、全世界、全宇宙のことだ。もしもひとたび有事があれば、無辜の衆生(しゅじょう)を助けるために、大将軍は馳せ参じると寿いでいる。大将軍とはそのような神であらばこそ、たとえ世界の果てからだろうと駆けつけて、衆生を守ってくれると寿いでいるのだ。

 たったひとりで孤独に耐えて都を守り続けていた坂上田村麻呂の魂にとって、これほど嬉しく慰められる唄は、またとないはずだ。

 地に倒れていた経若も目覚め、由利がひとりで舞っているのに気づくと、自分も急いでその横に並んで一緒に舞い謡った。

 ふたりが一心に舞っているところへ、常盤井が将軍塚にたどり着いた。何しろ下界では、暴風暴雨が吹き荒れていたので、バイクでは前進するのがなかなか困難だったのだ。

 常盤井はこのふたりの舞を見て唖然となった。由利と三郎は一糸乱れることなく、完全に同調していた。しかもただ同調するのではなく、途中途中でシンメトリックな動きをする。ふたりの頭の傾げ方、宙にかざした手の角度など、まさに合わせ鏡を見ているようにぴったりと息が合っていた。

 由利が手に持つ舞扇の金銀や朱に塗られた色だけが、ほの暗い闇の中から鮮やかに浮かび上がった。

「これは……? 姉弟(きょうだい)だと言っていたのは、文字どおりの意味だったのか?」

 常盤井はふたりの目にも綾な舞にしばし見惚れていた。

 ふたりはめでたく舞い納める意味でさらに一番、祝言を舞ってさらに将軍を寿いだ。




〆なほ千秋や万歳と

 俵を重ねて面々に

 俵を重ねて面々に

 俵を重ねて面々に

 楽しうなるこそ目出たけれ              
                    『靱猿』より引用




 ふたりが舞い終えると、それまで空に低く立ち込めていた厚い雲も吹き払われ、星さえも瞬いた。そしてこれまで将軍の周りを囂々(ごうごう)と旋回していした竜巻もだんだんと風の渦が収まって、やがて消えた。

 宙に浮いていた将軍をかたどった土偶も、最後にはバラバラと崩れ、もとの土くれに戻って、地面へと落ちた。先ほどまで将軍と一緒についていた龍も、今は貴船神社の奥宮へと雲と共に戻っていったらしい。

 それを三郎が見て、つぶやいた。

「ああ、将軍殿は本当に神上がりして、天に昇ってしまわれたらしいな」

「とすると、どうなるのじゃ? 経若」

 由利は尋ねた。

「都を何があっても護るという堅い決意も、いわば一種の執着ですから、そこから解き放たれてしまった魂を、再び地上に呼び返すことはできますまい」

 三郎は少し考えるように言った。

「さようか……」

「でも、かようなことなぞ、今に始まったことではありませぬ、姉上。さきほどの将軍の魂魄も、真(まこと)の意味での坂上田村麻呂のものではありえませぬ。千年以上も人の魂をこの世に留まり続けさせるは、案外と難しきことゆえ。そしてまた、このような結界に使われる人間は高潔でなければ。いわばこの将軍塚は何代にもわたり、そのような徳の高き男たちに引き継がれて参ったのです」

「場を守るということは、さほどに大事なことか? 経若」

「ええ、大事です。ことに京の都におきましては。この地にかような魂が宿ることで、日の本は太平でいられるのですから。結界が崩れてしまっては、元も子もないでしょう」

「だが今、代わりとなる魂など、どこに求めればよいと言うのじゃ?」

 由利の中に潜む女は眉をひそめて、弟に尋ねた。

「いや、いるでしょう、そこに。しっかりと都を守ってくれそうな屈強な若者が」

「えっ?」

 とっさに由利は三郎が見ている先を目で追った。そこには常盤井が立っていた。

「まさか……? 経若。もしや、あの者を人柱に立てようと言うのではあるまいな」

「いえ、そのまさかです。頭もいい、力も度胸もある。それに曲がったことを嫌う真っすぐで潔癖な性分。ははは、実にいい。常盤井など二、三百年ほどは、しっかりここを護ってくれそうじゃないですか」

「やめよ、経若! かようなこと、妾は認めぬ。人の涙の上に立った安寧など」

 由利の中に宿った女は、三郎の前に身体を大の字に広げて行く手を阻もうとした。

「姉上、お退きください」

 三郎は由利の体を軽くかわして、常盤井へと近づいて行った。手には短刀を持っている。

「!」

 由利はそれを見て、とっさに背後から三郎に抱き着いて阻止しようとした。

「やめて! やめて! 三郎! 常盤井君にこれ以上近づかないで!」

「おや、今度はおまえか、由利」

 三郎は自分の身体に取りすがった由利を、乱暴に振り払った。その拍子に由利は勢いよく地面に二転、三転した。

「まぁ、たしかに可哀そうと言えば、可哀そうだ。だが運命なんてものは、いつも間尺に合わぬ理不尽なものよ」

 冷酷に嗤いながら、三郎はうそぶいた。

「いやっ! ダメっ!」

 由利は立ち上がろうとしたが、目に見えぬ力が動きを封じた。

「由利。さあ、われが常盤井を手にかけるところを、しかとその目に焼き付けるがいい!」

「この怨霊め! 何をする!」

 常盤井が歯向かおうとすると、三郎がやはり術を使ってか、身体の自由を奪った。

 これまで絶対に腕力で負けたことのない常盤井だったが、今はこの華奢で小柄な少年の術中にはまって、身動きが取れない。

「常盤井。おのれは、怨霊だの、死霊だのとやかましいわ。われはな、天に命じられ、やらねばならぬことをやっているまで!」

「そんなの、嘘よ! あなたは常盤井君が邪魔なだけなんだわ!」

「黙れ!」

 三郎は狂ったように叫んだ。

「お願い、お願い! 三郎! 常盤井君を殺さないで! 彼が死ぬところを見るくらいなら、あたしが代わりに結界になるっ! それならいいでしょ?」

「聞いたか、常盤井? 何と健気なことだ、由利が必死になっておまえの命乞いをしているぞ? ……おまえは昔から目障りなヤツだった。前世でもわれから姉上を取り上げた……。あろうことか今生でもっ……!」

「やめてぇ!」

 三郎は由利のことばを無視して淡々とさやを抜き、短刀を常盤井の右肩にぐさっと刺した。

「うわ、痛ってぇ……。てめぇ、何しやがんだよっ!」

 短刀が引き抜かれたあとは血がどくどくと流れた。

「ああ、何度生まれ変わろうが、オレたちを結ぶ絆の強さは絶対だ。おまえのつけ入る隙などないっ!」

 常盤井は三郎を睨みつけながら言い切った。

「やめて、常盤井君、三郎を挑発しないで!」

 由利は常盤井に懇願した。

「鎮護国家の礎になると誓え! でなければ、おまえの目の前で、今度は由利をめった刺しにして地獄に送ってやる」

 三郎は狂気に取り憑かれた目で凄んだ。

「三郎……おまえ、由利を愛していたんじゃないのか?」

「われは姉上だけをお慕いしている。たとえ由利が姉上の生まれ変わりであっても、しょせんは器が違う。現世(うつしよ)にあられたときのあの麗しの姉上ご自身ではないからな」

 三郎は心の痛みに耐えかねたようにわめいた。 

「三郎!」

 由利は絶叫した。

「ふ、面白い。相思相愛の絆とは、このように強いものだとはな。おまえたちは止むことなく互いを求め合う。そうだ。何ならふたり仲良く一緒になって人柱に立つか? 案外それもよかろう」

 三郎は踵を返して今度は由利のほうへ向かって来た。目には邪悪な光を宿し、爛々と赤く輝いた。

「由利。さらばだ……」

 三郎が刃を持った手を高々と振り上げて、心臓めがけて一気に振り下ろそうとした、まさにその瞬間、常盤井はとっさに動いて由利を自分の身体で覆った。

「うっ!」

 常盤井は鋭いうめき声をあげた。

「常盤井君!」

「由利……、大丈夫だったか?」

 常盤井はささやくように、由利に訊いた。

「常盤井…く…ん?」

「よかった……。由利が無事なら……」

 常盤井はほっとため息をつくと、渾身の力を振り出して、ふるえる掌を由利の頬に当てた。

「ゆ…ゆ…り…。あ…、……いし…」
 常盤井はことばの終わらぬうちにがっくりと首をうなだれ、そのまま動かなくなった。

「い……や……。こんなのいやっ!」

 由利は泣きながら、頬に当てられた手を握り締めた。

「だ、だめ、だめよ! 常盤井君、お願い! 死んじゃいやっ!」

 そのとき闇に紛れて、三郎の背後に立った人物がいた。

「ねぇ、キミ。自分の失態を人のせいばかりにするのは、どんなもんなんでしょうね?」

 その人物は、もう一度短刀を振り上げようとした三郎の右手を軽々とつかみ、それをぎゅっと捻じり上げていた。あまりに強い力だったので、さすがの三郎も手に持っていた短刀を落とした。

「くそっ、何だ? きさま?」

 三郎が振り返ると、そこには意外な人物がたたずんでいた。

「あ、あなたは……!」

 その人物は常盤井の身体ごしに、由利へにっこり笑いかけた。

「やあ、小野さん、久しぶりだね」

 そこにはベルリンへ行ったはずの小山が立っていた。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

みなさま、こんばんは。

私、実はすごい不眠症でして、去年の9月ぐらいからすこしでも現状を改善したいと
頑張ってきました。

毎日一時間のウォーキング、そして食事療法、ブルーライトの制御とかほんといろいろ。
生活習慣を変えると一口で言ってもそれはそれで結構大変なんだよね。

で、ここんところ、やっぱり小説の連載のリアクションなんかを知りたくて
ついついブログとかSNSのほうを覗く回数が多くなってきてたりして。

で、やはりね、視覚から入る情報っていうのは結構刺激が強く、睡眠を妨げるものであるって
言われているのを見て、
あ、じゃ、もう9時からはスマホもパソコンも見る生活から一線を引こうとおもったわけです。
だから今回、UPするのがこんなに早いのね。

もう、残すところ、あと二回かなぁ、この小説。

長かったですね~、ホント。

今日の個所は、常盤井がなかなか決まらなくて、
何十回と書き直しした、結構辛い個所でした。

出来上がったのを見ると、かなり偉丈夫、って感じになってくれて
「常盤井、おまえ、オトコやん!」って思わず声かけてしまった…(笑)

娘が言うには(読者一号&結構強烈なアドバイザー)
「この小説は主人公の由利と常盤井が全く魅力に欠ける!」
とのことでした…。

仕方ないじゃん、そういうこともあるわwで
赦してください。

実はね、次のお話の案はすでに決まっていて、
こうこう、こういう話で、こういう設定でってノートに記してあるの。

だけど、今、アウトプットばっかりしてインプットが全くされてない状態なんだなぁ。
小説も読み、音楽も聴き、映画やドラマもたくさん見て、
自分の心を肥えさせなければならないんだなぁ。
(身体は痩せなければなりませんが…)

なにかこう、自分自身の一番神聖で清浄な部分を集めて
美しい話が書けたらなぁと思います。

ではでは、みなさま、ごきげんよう!





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おかもん

こんばんは。
大変な中、今週も更新ありがとうございます! もう、えっ、なに、そんな、ダメだよ、やめて、とかスマホにブツブツ呟く怪しい人間になってしまいました。三郎、お前はやっばり…(´;ω;`)となりながら、読ませていただきました。
残りが後2回!? そっ、そんな……と思いつつ、早く結末を知りたい気持ちもあって複雑です(´-ω-`)
今日は千葉でも雪が舞いました。寒さもこれからが本番ですね。どうぞお身体に気をつけて下さいませ。ありがとうございました。
by おかもん (2020-01-18 20:58) 

sadafusa

おかもんさま

小説にも書くのが楽な個所と、非常に難しい個所があり、
今回は非常に、非常に難しかったところです。
それが成功しているかどうかは、私ではなく読者さま、各々方の
判断にゆだねられますが…。

三郎なぁ、
全然精神的成長遂げておらんやんけ!
700年も何をしていたというのでしょう?
これはまさに、「可愛さ余って憎さ百倍」っていうやつじゃないでしょうか?



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



ところで、由利と橘の女御の関係ですが、
これはね、江原啓之さんがおっしゃるところの、
「グループソウルの法則」という考えを踏襲しているつもりです。

由利と女御は魂は同じところからきているのですね。
でも、由利と女御はいわば同じコップに入っている水の一滴ずつを
身体に入れているようなもので、
同じものであって、別のものというか、
そういう感じです。

だから、ある人の守護霊というのが、自分の前世だったりというのも
結構ある話らしいのです。



また、昔、オーラの泉で京本政樹の回で、
歌舞伎役者で、銭形平次で有名な故・大川橋蔵さんにものすごい
近しい・懐かしいものを感じたとおっしゃったとき、
江原さんが
「ああ、あなたと大川さんは狭義の類魂、つまり
おなじ魂ですね」と言っておられました。

その魂の進化向上が急がれるときは京本さんのように
同時代に同じ魂が生まれることもあるそうです。

私、江原さんが説くところの
「魂は進化向上のために、この世に生まれてきている」
って考えにものすごく惹かれるのです。

ってこの思想はなにも江原さんの専売特許ではなく、
ゲーテからシュタイナーなどに踏襲された哲学思想であり、
それが海を渡って英国に伝えられ、
イギリスのスピリチュアル学会における、
スピリチュアル八大要綱のひとつに数えられるものなのですね。



人間は自分の魂を鍛えるためにこの世というジムにいるのであれば、
当然、苦難というか試練が待っているわけですよ。

だから、そういう考えの真逆を行くような
「引き寄せの法則」っていう考えは
実は受け入れられないなぁと思っているのです。

人間、苦しんで自分が何が間違っているのか、努力して掴むことこそが一番大事だと思うのです。
それを安易に天がその人に与えてしまっては、生まれてくる意味がないと思うのですよね。





この世の自分はあの世の自分(マスターマインド)が見守るアバターなようなもの、と解釈しています。

または、ゲームにおけるプレイヤーがマスターマインドであり、
画面の中の主人公がこの世を生きる、自分と言えるかなとも思います。

ゲームのモードがベリィ・イージーかベリィ・ハードというのは、
その人の精神性の高さに応じて設定されているのではないかなと思います。

by sadafusa (2020-01-19 10:30) 

Yui

わあ、息をつく間もない展開ですね。タイムスリップから龍や橘の女御や目が回るようです。由利の人格は眠っていたのか、最後には出てきていますね。
sadafusaさまがいろいろ考えて(苦しんで)いるのがわかります。


魂魄のところでも感じいっちゃいました。わたしは息子がまだ1歳のころに夢で「おまえたちは同じ魂魄だよ」と観音菩薩の化身のような方に言われたんです。夢で。やっぱり同時代に2つにして魂を下ろすのは珍しいことだって言っていました。夢で。起きている時にはそんな知識はないのにね。
by Yui (2020-01-20 18:13) 

sadafusa

Yuiさま
おはようございます。

苦しかったのは、派手はアクションシーンが書けないからです。
どうしても常盤井の行動の動機が弱く、インパクトに欠けているような気がして、そこらへんはもう気が変になるくらい書き直しましたが、

まぁ、最初よりはかなりマシになりましたが、それでも完璧には程遠いです。もっとジャンプなどの少年漫画を読んで「かっこいい男子とは何か?」を勉強しなければならないと思ってます。

あと、大将軍が暴れるさまとか、龍がガガガと地上に現れるとことか、なんかこう、ゴジラ襲来!みたいに迫力ある画像を文字で表せないことに忸怩たるものがありますね。

まぁ、それも今後の課題です。


~~~~~~~~~~~~
たしか、奈良の長谷寺の観音さまにお参りしたあと、ぼくちゃんを授かったんでしょうか?

息子さんとご自身が狭義の類魂っていうのは、非常に珍しいケースなのではないかなと思います。

普通、同じ時間に狭義の類魂が生まれたとしても、普通は全く別の国に生まれて、お互いに出会ったりしないものらしいですね。

まぁ、進化向上のために、贅肉をそぎ落としてスリムアップするためには、なるべくならできるだけ違う魂と触れて、鍛えたほうがいいと思うんですよね。

ただ、何らかのプログラミングにより、狭義の類魂同士が協力して何か大きなプロジェクトをなし得るために生まれてくることはあるそうです。

例としてあげると、キュリー夫妻などは、狭義の類魂なのだそうです。

Yui様の場合は、長谷の観音さまにお参りに行くというのが、命令が作動されるトリガーになったのかもね。
観音サマ「Yuiがこちらへ参ったぞ」
マスターマインド「そうですか。じゃあ、ついにあの作戦を発動させなきゃならないかな?」
観「子供の魂はこちらがコーディネートせずともよいのか?」
マ「いえ、今回はですね。親子の愛というテーマで親、子、同時に体験させたいと思いますので、こっちのほうで用意いたします」
観「さようか。あんまり聞いたことがないが、うまくいくとよいな」
マ「そうなんですね。でもきっと深い体験、感動ができることでしょう」


って感じで決まったのでしょう。
おそらく、人間の表層意識で祈る願いとか希望って
高次の意識(スーパーエゴ)にとっては雑念にしかならならないと思います。
そういう粗い意識なんて神様には届かない。

おそらく、Yuiさまが思う以上にYuiさまの深層意識にとって、
「なかなか授からなかった子供を授かる」ということは、意味深いものなのでしょう。


by sadafusa (2020-01-21 10:18) 

Yui

私が今の職場にきて(男子9割20代)、男の子って本当に戦いが好きなんだなあと思いました。仲のいい同士でも競って争って楽しむ動物なんだなっと。かっこいいのも戦いがないとダメだと思ってる。
破壊が大好き。正義の味方うんぬんは後付の理由。

>観音さまにお祈りに行き
そうです。授かった後もお礼まいりに行きました。
sadafusaさまがそんなふうに書いてくださるとあ、そうなのかっという感じですね。10歳をすぎ最近はあんまり自分自身とクロスしなくなったかな~。こいつ、ほかにきっと別人格も入っているなと思うようになりました。


来週サンフランシスコにまた仕事で行きます。短い旅程です。
来年6月には京都に行けるといいな。
by Yui (2020-01-21 11:13) 

sadafusa

Yuiさま

同じ魂でも、いれものが違ったり、性別が違ったりすると
かなり、違うかもしれないと思いますよ。

サンフランシスコは高校に入る前に一度行ったことがあります。
もう、すご~く楽しい、楽しい思い出です。
見るもの聞くもの、全て楽しかったし、
食べるものもおいしかった。
やっぱり子供だから、順応力が高かったのかなぁ。

今はあのときより、何倍もリッチな旅をしているはずだけど、
あんなふうに楽しいとは思えなくなってきてるってことは
やっぱりトシなんですね。

京都、ぜひぜひ。
お待ちしておりますw
by sadafusa (2020-01-21 16:19) 

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