自分を大事にして生きる BUTTER [読書・映画感想]

今回もまた、すばらしい小説を紹介します。


BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)

BUTTER (新潮文庫 ゆ 14-3)

  • 作者: 柚木 麻子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/01/29
  • メディア: 文庫







柚木さんの作品は初読みでしたが、本当に素晴らしい作品です。お話自体がミルフィーユのお菓子のように何層にもわたって重層的であり、また文章もクリームのようになめらかで大変に美しい日本語を堪能しました。また大好きな作家がひとり増えました。

この作品は、タイトルの通り、全編を通していろんなバターが出てきます。まずはエシレ、そしてカルピス・バター、よつ葉バターなどなどなど。

そしてそのバターをふんだんに使った数々のお料理が登場します。ブフ・ブルギヨン。カトル・カール。白アスパラのオランデーズソースがけ。そして七面鳥の丸焼きなどなどなど…。

食べ物の描写って非常に難しいものだと思うのですが、ワインの品評会のように気どりすぎて聞いているこっちのほうがはずかしくなるような浮いた表現など一切なく、読んでいると目の前に湯気が立っているお料理が現れるかのようでした。

いや、本当に美味しそうでお腹がぐーぐーなって大変でした。こういうところはさすがだなーって唸ってしまいますね。



さて、この作品はですね、かの有名な首都圏連続不審死事件の犯人である木嶋佳苗をモデルに作られています。

この事件は2007年から2009年にかけて、木嶋が次々と婚活によって知り合った男性らを次々と死に至らしめた事件です。

で、なんでこの事件がこんなに騒がれていたかというと、こんなにもたくさんの男性を骨抜きにして死に至らしめた当の木嶋が若くもなければ、美しくもない。もっと深くいうなら、たいていの男性が「ええ?」って思うほど肥満していたことにあるんですね(ああ、耳が痛い言葉だわ~)

なんと言っても、世の中の男性は若くてすらしとした美人が好きですから。なのに、そういった世の中の趣向とは全く別のベクトル上にある木嶋になぜ、これほど男性が執着をみせたのかというのが、世間を賑わせることにもなったのですね。

しかしただ、これだけなら、そうも世間の耳目を集めたりはしなかったのでしょうが、木嶋はものすごく美味しいものが好きで、食べ歩きが趣味。そして自身も相当お料理ができる人で、ブログに日々何を食べたか、何を作ったかが克明に記してあるのですね、

ま、この作品のベースはこの木嶋佳苗を元に、作者が創造した『梶井真奈子』というのが出てきますね。



~~~~~~~~~~

本題に入りますね。

主人公は町田里佳。32歳の週刊誌記者です。彼女は身長が166センチ、体重は48キロの長身でかつスレンダーな美人。女子高時代など、彼女のボーイッシュな風貌に憧れた同級生や下級生なんかがいっぱいいました。いわゆるハンサム・ウーマンなんですね。

のめり込むように仕事をする彼女は、日々の食事はおざなり。まぁ、それでもこの業界、女ひとりがいきていくには非常に過酷なので、見てくれには人一倍気を使って、太らないようにしていました。

そんな彼女は今、世間を騒がせている『梶井真奈子』に取材を申し入れていたのです。

あるとき友人である伶子夫婦の家へ招待されました。食事の席で、梶井に面会を要望する手紙を書いているのだけど、うんとうなずいてくれないとこぼすと伶子がこうアドバイスしてくれました。

「梶井が逮捕される前に作っていたビーフ・シチューのレシピを教えて下さいって手紙に書いてごらん。きっと会ってくれる」

「なぜ?」

「料理好きな女ってレシピを聞かれると喜んでいろいろと聞かれていないことまで話してしまうものだもん。これは絶対の法則だよ」

伶子のアドバイスが功を奏して、里佳は梶井真奈子の面会にこぎつけるのです。ですが真奈子によって里佳は自分の価値観を根本から揺すぶられるのですね。

まず、世間では憧れられているスレンダーな肢体について侮蔑されるのです。小柄なのに、軽く70キロは越えていそうな真奈子は「ダイエットなんて卑しい行為だ」「もともと男というものは、ふくよかな女性が好きなものなのだ」と自信満々に放言するのですね。

すると自分にどこか自信のない里佳はだんだんと真奈子の術中にハマり、催眠術にかかったみたいに、これまで真奈子がやってきたようなグルメ・グルマンの道をひた走りに走っていくのです。

一番最初に真奈子は里佳に「あなたはマーガリンとバターの味の違いすらわからない。まずはエシレバターを買って、炊きたてのごはんに冷たいままのせて、それにちょっとお醤油をかけて食べてご覧なさい」と命令するんですよね。

里佳は、キチンと真摯に真奈子に付き合わないと到底取材に至るまでには行かないと腹をくくるのです。そしてめちゃくちゃ高カロリーな食事を夜中にとるんですよね~。

そして次はたらことバターのパスタを食べてみろ、それができたらどこそこの有名店のバターケーキを食べてみろ、ジョエル・ロブションのフルコースを食べろ、どこそこの塩バターラーメンを夜中に食べに行け、と少しずつハードルを上げていくのです。

気がつけば、里佳は5キロ太っていました。

いや、なんかすごいです。油ってものすごくカロリー高いですから。雪印の切れてるバターってあるでしょ?あれって10グラムずつ、切れ目が入っているのですが10グラム摂取するとそれだけで78カロリーです。

ですが、バターの魅力にとりつかれた里佳は気がつけば、ものすごい量の炭水化物とともにバターを食べるようになったのですね。



と、このようにマインドコントロールされていくのです。

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ま、あらすじはこれぐらいにしておいて、感想を言っていきましょう。

この作品は大きいテーマとして「自分のために人生はある」ってことなんじゃないかなって思うのですね。

犯人の真奈子はもちろんのこと、主人公の里佳、そして友人の伶子、そしてその他の人間たちの多くが、人生においてなんらかの苦い体験をしています。

里佳の父親は彼女が中学校へ上る前に母親から離婚をされています。そして自暴自棄になって、荒んだ生活をして亡くなっているのです。亡くなる直前に里佳が父親に会うのを拒んだため、それで心の傷を負ってしまうのです。

「私がお父さんを殺してしまった」と。

真奈子も才能やよいセンスはあったのでしょうが、外見の悪さゆえ、バカにされてきました。

しかし自分は人にバカなされるばかりの人間じゃないと信じていた彼女は、お金はあるけれど寂しい男たちに近づいていって、甲斐甲斐しく尽くし、胃袋でもって男たちのハートを捉えるのですね。しかし、「自分は女を超えて女神になったのだ」とうそぶいてはいても、心の奥の奥を探っていけば欺瞞にすぎないのです。自分に嘘をついているのです。

事実、真奈子は自分ひとりのときは、凝った料理は作らないのです。自分のために手によりをかけておいしいものを作らない。



~~~~~~~~~~~~~

このお話の最後に、スタッフド・ターキーをお料理する箇所が出てきます。このお料理は、アメリカの料理で、収穫感謝祭に親族一同集まって属するものなのですね。

6キロほどの凍った七面鳥を3日かけて解凍し、それから全体に塩やスパイスを漬け込み、当日は中に栗やひき肉や松の実を入れたもち米を詰め、オーブンで焼きながら、何度も何度もたっぷりのバターを全体に回しがけするのです。

だいたいこの分量で10人分だそうです。

つまり、これほど手間がかかって、高カロリーなお料理というのは、めったに食べられないごちそうなんですよね。普段は食べられないハレのお料理ということです。

この小説は、他人と比べることの愚かしさというものをそれとなく私達に教えてくれていると思うのですよ。

自分を大事にして生きるということは、自分本位で生きるということです。昨日の自分より、今日の自分が少しでも成長できるように生きるということです。

男であろうと、女であろうと、自分の日常のご飯ぐらいなら、きちんと作ることはできるし、それが自分の体調管理にも繋がり、よりよい毎日を送る基本でもあるのですね。

自分だけの食事であっても、自分の気に入った食器を使うなどすることはぜいたくじゃないです。

男の人の場合、奥さんにすべてを丸投げにして、妻に「かあちゃん」の役割を押し付ける。離婚されたとしても、きちんと自分の面倒ぐらいみるのが当然だと思いますね。

劇中で里佳は言います。

「ちゃんと暮らしてくれないのって暴力だと思うんですね。自分を粗末に扱うことは、誰かに怒りをぶつけることだと思うから」

家父長制度の時代はとっくに終わっています。


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Yui

sadafusaさま
お久しぶりです。まあ、また美味しそうな恐るべき本。
私、今ダイエット中なんですよ。「あすけん」というソフトで、カロリー計算をして1日1万歩歩いてます。だからこの本は恐怖だわーー。
私も美味しいものを食べたり作ったりするのは大好きなので危険極まりないです。


あ、それから6月末京都は今のところ中止や延期は出ていないので申込みました。sadafusaさまおすすめのア◯ホテルに予約を取りました。
なんとかコロナがその頃までに収束していてほしいです。

いい香りとかいい味、美味しいもの全てを味わうこと、こそ人生の楽しみですね。

私も木嶋さんは逮捕された時から関心を持って見ていました。彼女は男のもつどうしようもない寂しさ、哀しさを鋭く見抜く人ですね。
男であれば日々は戦いで、疲れきらない男なんかいないと思う。そういうところに暖かく美味しい料理を持っていくんですね、きっと。
by Yui (2020-03-28 09:47) 

sadafusa

Yuiさま

わたしもダイエット中です。タニタのアプリでカロリー計算して、毎朝、一時間ほど速歩きをしています。

ダイエットは一日2食にしてだいたい、カロリーは1200~1400ぐらいとしております。

まぁ、世の中、カロリーの高いもので溢れていますね。
スタバでちょっとほっこりとか思って、カフェ・フラペチーノとお菓子なんかを頼んじゃうと、もうそれだけで1000カロリー超えですよ。おそろしい、、、、。

だから、ほとんど外食しないで家でカロリーが低く、栄養価が高く、おいしいものを追求しております。

スーパーで買うパンはほとんどがマーガリンで作られているので、ホームベーカリーを買って2日おきにパンを焼いておりますし、パンに塗るバターはよつ葉の発酵バター。

でもって、世に出回っているオリーブオイルは本当に純正なオリーブオイルじゃないらしいので、オリーブソムリエが選んだオリーブオイルを買っております。(結構高い!です。ケチって使っているので、ダイエットにはいいかも ^^;)



お陰様でだいぶ痩せられました。目標値まではまだまだです。本当に肥るのはかんたんですが、痩せるのは大変ですよね~。

でも、痩せてきれいになりたい、とかそういう意味ではなく、やはり健康な人生を歩んでいきたいと思うのですよ~。

ボケて寝たきりになると家族に迷惑をかけてしまいますし~。

一緒に頑張りましょう~!!

そうです。美味しいものを愛する人と一緒に食べる、ということは人生の喜びだと思います。
ですが、そういうものすごいごちそうとかケーキっていうのは一年に何回でいいのだ、と思うようになりました。

いつもすごいごちそうに囲まれていると、待つ喜びっていうのがなくなると思うんですよ。

木嶋さんの『礼賛』っていう本は10ページほど読んで、辟易しちゃってリタイアでした。

なんていうんかな、彼女の理想としている生活って、昔の少女マンガのお金持ちの女の子のような雰囲気なんですよ。
それに、劇中で木嶋さん(梶井)は「ポンパドゥール夫人のように私は生きている」っていうけど、違うと思うんだよね~。

どっちかというと、彼女はデュバリー夫人っぽい。ポンパドゥールは貴族じゃないにしろブルジョワの出身でいいものは何かを知り抜いていた人だけど、デュバリーは貧民出身。

例の首飾り事件のことですが、ヨーロッパに冠たるハプスブルグ帝国の姫君だったマリー・アントワネットさまは生まれた時から、一流中の一流のものに囲まれ、誰に媚びへつらうことなく、自分が好きなものを好きなようにチョイスしていたんですよね。
事実、プチ・トリアノンに飾ってあった、王妃さまが選んだチャイナやジャパンの飾り物には、まがい物はただのひとつとしてなかったそうな。

そういう彼女が選ぶのは、「新古典主義」を予感させる簡素でシンプルな真珠のくびかざりであって、デュバリー好みのてんこ盛りのダイヤのネックレスじゃなかった。

だから、王妃様h「うわ、趣味わっる。いらない」って言ったっていうのが真相なんだそうですよ。

やはり、王妃様は自分主体に生きてらっしゃった。そういうとこを見習いたいなと思っております。

小説は安易に「これがベストな家族のモデルだ」っていうのはひとつもなくて、みんな手探りで自分の道を歩んでいこうってところで終わっているの。

本当に面白いから読んでみてね!!
by sadafusa (2020-03-28 19:18) 

Yui

sadafusaさま、読みましたです。
なんというか、別に木嶋さんでなくてもいいかもと思った。
でも必要かな?

私は、性には死の影があった方が、官能的であると考えている人ですが、味覚の感応にも死の影(殺人)がある方がよいのかもね。
でもこの小説は味覚の描写はたくさんあるのだけど、殺人については全く触れられていません。というか木嶋さんを殺人者だと思ってないのね。作者も主人公も。

なんかたいへんなこと(親の離婚とか)があっても毎日しっかり美味しいものを食べて生きていかなければならないのだという気にさせます。
そうね、よく書けたおもしろい小説なんだけど、私は空腹の描写がもっと欲しかったな。やはり空腹は最大の調味料ですからね。

私は良いワインとちゃんとした塩とバターで作られたパンと美味しいチーズがあれば、まずはそれだけで満足な人間なんです。でもまあいちおう主婦ですので、いちおう色々作ります。最近はあすけんでカロリー計算しながら。

料理は好きですね。確かに私もレシピを聞かれたら嬉々として答えちゃう方だわ。自分がふるまう料理を食べた人にレシピを聞かれたら嬉しいです。

七面鳥は自分で料理するのでなくとも、一度食べてみたいな。大物ですよね。

とにかく私は去年の5月でリバウンドしてしまった体重をなんとかすべくカロリー計算しつつ美食を実行しますね。

ところで、コロナのせいで4月中旬まで自宅待機になって大変です。
by Yui (2020-03-30 10:07) 

sadafusa

そうですね。
これは木嶋さんが一応モデルってことで、
木嶋さんそのものじゃないと思う。
木嶋さんは、この梶井さんより、なんかこうエロい発言が多いんですよね。それも叶姉妹が言うんだったら、たとえ眉唾であっても
なんとなく外見とあいまっているんだけど、
彼女の場合、そのギャップがすごかった。

私もお料理も好きだし、食べるのももちろん好きなんだけど、
でもねー、こういった奢り高ぶったローマ貴族みたいなのは
ちょっとなぁと思わなくもない。
そう、お腹がめっちゃ空いていたら、冷えた塩おにぎりだって
十分においしいんだよね。

いつもはおそらく豆のスープに、チーズとパンという粗食に甘んじていても、一年に一度は家族全員で集まって、太らせた七面鳥を絞めて、中にご馳走を詰めて、たっぷりバターを回しがけするんなら、
そりゃあ、とても素晴らしいイベントになると思うけど。

体重って気を抜くとすぐにもとに戻ってしまいますよね。
私、最近、体重の落ち方が芳しくないんで、
ちょっと気落ちしてますがー。

まぁ、健康を取り戻すためだ、がんばります。

コロナ、志村けんさんが亡くなってビックリです。
はやく収束してほしいですねー。
by sadafusa (2020-03-30 21:49) 

Yui

実は昨日の夜、3000歩ほど歩いて、近隣の駅の成城石井に行ってきました。バター、近所の店では普通の雪印バターも売り切れでした。
買ってきましたよエシレバター、ご飯にかけて食べたことはないです。
後は四つ葉バターとゲランドの塩のバター、成城石井ブランドの大山バター。そして今日はトロワグロでパンを買ってきました。
こうなることはわかっていたのです。
sadafusaさま、罪ですわ。

木嶋さんの記事で私が驚いたのは週刊新潮のデスクと獄中結婚した記事です。デスクは既婚だったという。離婚して木嶋さんと結婚ですよ。新潮社だったら世間のおもしろいもの変わったもの凝ったもの愛らしいもの綺麗なもの、散々見ているだろうにわざわざ結婚。そんなにおもしろいんですか、その女性は。っと驚いたです。

明日は本当だったら入学式だったんですが、中止。ガイダンスも中止。
授業開始は5月の連休明けです。
by Yui (2020-03-31 18:16) 

sadafusa

Yuiさま

いいじゃないですか、パンにバター。
食べ過ぎなきゃいいんですよ。
私も今、昼食に自家製のパンにバターをつけ、その上に
軽くメープルシロップをかけたものを食べました。

>週刊新潮のデスクと獄中結婚
うん、びっくりですよね。でも死刑が確定しちゃうと、
一般の人は接見できないんですよね。
このデスクの結婚の動機は、やはりブンヤ根性のなせる技だと思うんですよね。

結婚するのは接見して、木嶋さんの内面を分析するためだと思うので、別に普通の夫婦のように夫婦生活があるわけじゃなし、
そこらへんはかえって気楽なんじゃないかな。

元妻とは、奇妙な形だけど、夫婦生活は続いているかもしれないし、
まぁ、離婚したかもしれない。
でもまぁ、99%愛情なんかないと思うな、個人的に。

木嶋の獄中ブログがあって、木嶋の手書きの文章がそのまま掲載されているんだけど、
木嶋って一部では「ものすごい達筆」って言われているんですよ。
まぁ、そうなのかもしれないけど、

私から見ると字に独特の癖があって、ハネとかハライとか
妙に力が入ってるんですよ。
そこに、一種独特の粘着質な性格が読み取れるような気がして
あんまり好きになれない字なんだなぁ~。

あと、木嶋さんの文章ね。
やっぱ、文章ってその人となりっていうのが濃く陰影されるよなぁって読んでいて思う。

獄中に夫へ「絹の靴下」の差し入れを頼んで持ってきてもらって、
それを履いて寝たんだけど、熱くて眠れなかったんだそうな。
それはおそらくシルク100%じゃなかったせいだ、として
夫を罵っているトピなんだけど、

わたしにしたら本当にこの人よくわからないんだよね。
靴下なんかはかなきゃいいじゃんって。
別に絹だろうが、綿だろうが、化繊だろうが気密性が高かったなら、
脱げばいいだけなんで。

昔の高級布団は真綿といって蚕のまゆをいれていたんだし、
保温性は抜群なんだよ。温かいのは当たり前だと思うけどね~。

それを天然素材100パじゃないと、私は嫌だ、っていうのは
昔の歌謡曲で「絹の靴下」の連想かなんかなのかな。

あ~、やめてぇ~。絹の靴下がわたしをダメにするぅうう~

という退廃的でラグジェリアスな歌詞を覚えていたから???

よくわからないけど、デスクさんは結構端正な方だったらしい。
それだけで木嶋の自己認証欲求は満たされるような気がする。

木嶋さんはある面においては、頭もいいんだろうけど、
なんていうのかなぁ、またある面においては、どうしようもなく
ダサくて趣味がアナクロなんだよね。

なんてのかな、太めなのに細い人しか似合わないような、時代もののコスプレに身を包んでいるおばさん、たまにいるじゃん?
なんかあんな感じ。
by sadafusa (2020-04-01 12:41) 

Yui

ああ、私もネット上で彼女の筆跡を見ましたよ。私は自他共に認める字の汚さなので、あれくらいで十分達筆です。確かに力が入りすぎるとは思うけどね。彼女は頭の良さもあるけど、なんかが強行突破なんだと思います。センスも行動もこうと思ったらバランスを取るとかしなくてわが身を振り返ることなく強行突破。でも普通の人間はそんなことできないから(回りの人の目を忖度してしまうから)すごく彼女が強い人間に見えるのね。強い人間に惹きつけられる気持ちはよくわかるような気がする。本当に殺人犯なのかはわからないけど、人の気持ちを惹きつけて止まない部分があるんでしょうね。
拘置所でハーレムが作れるなんて危篤な人だ。デスクさんもブンヤ根性があろうがなかろうがよく決断しましたね。妻はともかく子どもはどう考えてもいるんだか。
絹の靴下が100%じゃなかったですか。どーでもいーけどな、そんなこと。自分のブログに書くんならそれでもいいけど。でも、こうやっていろんな人が読んで、怒ったり、興奮したり、楽しんだりしてくれるんでしょう。拘置所の暇の時間がつぶせますよね。
「女子刑務所に入っていました」という漫画が拘置所や刑務所の生活を実話で漫画にしていておもしろかったです。
by Yui (2020-04-02 08:36) 

sadafusa

強行突破、それな!笑笑

彼女の場合、それを貫いてしまったがために、
結局、ブタ箱行き、死刑、と割りのあわないことばっかじゃないですか?
彼女は見つけようと思えば、スマートでハンサムな旦那様だって獲得できたと思うんですよね。
たとえばリッチなお医者さまとかさ。
へんな写真ばっか載せられてとてつもなくドブスに見えるけど、
実際あった人はみな、結構魅力的で可愛い人だったっていうしね。

彼女のいう通り、世の中の男ってみんながみんな細い人ばっか好きってわけでもないし。

そういう方の奥さんになって、コルドンブルーも行ったんだし、
さらな研鑽を深めつつ、自分サロンで開けば成功したかもしれないのに。

大きく損得勘定できなかったんでしょうか。

マンガ面白そうです。
by sadafusa (2020-04-02 21:55) 

Yui

普通の人はどこかで損得勘定してそんなヤバいところまでいかないですよ。上手にやれば自分の想定するそこそこの暮らしができて、そこそこ満足しているのが普通の人です。
そうそう、sadafusaさまのおかげで、ロシア料理の教室に行ってみたんですよね、私。料理教室って特別な雰囲気があって面白かったです。
今の日本で時間にもお金にもゆとりのある人口ってたくさんいるんだろうなと思いました。
マンガは何かの拍子に読んだのですが、実話で文書偽造を会社に言われるがままにやってしまった(といっても2回目は自らやったそう)の主人公が拘置所と刑務所の仕組みや出てくるものについて説明してくれます。下着がね、ぶかぶかで使い回しなんだそうです。木嶋さんもその部分をどうやって乗り越えたのか、聞いてみたいですね。
by Yui (2020-04-04 11:59) 

sadafusa

使いまわしの下着????

え~!え~?

使いまわしって前回は他人さんが着ていたのを
今度は自分が着て、その次は誰か知らない人が着るってこと?

うわ~、いやだ~!!

やっぱり刑務所って刑務所だけのことありますね。

昔、洋の東西を問わず、女性は股の部分がついているパンティは
なんか屈辱的な気分にさせられるとして
みんな嫌がって履かなかったそうです。

そう言われてみると、そうなんかなぁと思ったり。

どんなに一生懸命洗濯しても汚れますしね。

あ、そろそろ新しい下着を買わないといけないな~。
by sadafusa (2020-04-04 12:17) 

Yui

いやもちろん洗濯はしてあるんですが、洗濯は自分たちでするそうですが、それだって人が着た下着を洗ってあっても着るのはイヤじゃないですか。1か月たたないと自分のお金も使えないので、使えるようになると買うのはまず下着なんだそうです。

下着は女のもっともデリケートな部分なので使い古しの共用は辛すぎますね。
漫画は可愛い絵柄で明るく描かれているので、好奇心だけで割に楽しく読めます。私は留置場と拘置所と刑務所の違いがよくわかってなかったのでそれだけでも勉強になりました。
by Yui (2020-04-05 01:49) 

sadafusa

HULUでやってるドラマで『ウェントワース女子刑務所」っていうのがあって、一瞬「どんなドラマなんだろう?」って思うんだけど、
ドラマってずっと観てなきゃならないんで(途中でやめてもいいんだけど、それって性格にあわないんだよね)観たこと無いけど、
それでも、ちょっと興味あります。

アマゾンで確かめると確かにおっしゃる漫画はありました。
それとは別に、同じような内容の漫画があって、それをみると
女子死刑囚のたどる道筋みたいなのが目次にあって、
それもちょっと気になってます。

死刑になる人は何人も人を殺した凶悪犯がほとんどだけれど、
それでも死刑って怖いだろうと思うw

by sadafusa (2020-04-05 21:36) 

Yui

sadafusaさま、
6月末の学会が完全に中止になってしまいました。
にっくきコロナウィルスのせいです。
ホテルも泣く泣くキャンセルしました。
ごめんなさい。
楽しみにしていたのに。
残念です。京都に行けないです。



死刑囚って事情が様々にあるだろうから
一口には語れないんだろうけど、
それを聞きたいが故に結婚するというのは
すごいなあっっとやはり思う。
by Yui (2020-04-14 09:56) 

sadafusa

Yuiさま

あ~、それは残念。だけどおそらくそうなるだろうと
思っていました。

こんな時だもの、無理に出歩かないほうが賢明です。
いつかきっとお会いしましょう!

私が中野へいってもいいんです。
そのときは、例の坊さんの占い師のところへ連れて行ってください。

9月からウォーキングをはじめましたが、
今日みたいに風がめちゃくちゃ強い日はでかけたくない、
さっき、ルームランナーが届きました!

やったー、これで悪天候のときに出かけなくてもすむ、
真夏とか絶対に歩くの、無理だし~。

ブログももっとひんぱんに書かねばと思うのですが、
なんか怠惰に陥っております…。
by sadafusa (2020-04-14 11:25) 

Yui

sadafusaさま

あー、もし東京へいらっしゃる時には
ぜひご連絡くださいね。
四谷3丁目のガネーシャにぜひ行きましょうね。

ここのところコロナで仕事は自宅だわ、子どもは部屋にいるわで、ストレス溜まりまくりです。ルームランナーはいいですね。外を歩こうと思ってもここのところの自粛帰省でやりづらいです。新宿は大手百貨店が駅地下までしまってしまっているし、閑散としています。
by Yui (2020-04-14 14:52) 

sadafusa

はい、ぜひぜひ!!
by sadafusa (2020-04-14 20:04) 

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