幸せの定義 [読書・映画感想]

皆様こんにちは。

書くときは毎日書くのに、書かないときは全くかかないsadafusaです。
ちょっと前までは、こういうなんてのかなー、ブレのある自分が嫌いでどうしようもなかったんですが、
最近、「それも、ま、個性だわ」ということで諦めました。

前々から子供たちに「お母さんは二重人格だ」ってよく言われていたんですよね。
ま、たしかに自分って突然趣味なんかがコロっと変わったりするんですよ。

で、この間娘が私の生年月日を六星占星術とやらで調べたら、
木製と金星の霊合星人で、かつ、運命数が33なんだって。

それがどのくらい特異なのかどうかはわからないのですが、
あ、そうなんだって感じです。

私ね、自分がず~っと同じものを好きで居続けられないんですよ。
結構、熱しやすく冷めやすいっていうか。

どうしてなんでしょうね。


~~~~~~~~~

さて、以前も紹介したけど、この本
「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

  • 作者: 苫米地英人
  • 出版社/メーカー: コグニティブリサーチラボ株式会社
  • 発売日: 2014/04/14
  • メディア: Kindle版




って本に確か幸せの定義なるものが載っていたのですよ。

この方の経歴ってすごくて、
認知科学者(機能脳科学、計算言語学、認知心理学、分析哲学)。計算機科学者(計算機科学、離散数値、人工知能)カーネギーメロン大学博士、CyLab兼任フェロー、株式会社ドクター苫米地ワークス代表、、、、

ずらずらと続くんだけど、まぁ、脳科学の権威なのですね。
で、この方が書かれていたんだけどね、だけどさ、なんかすんごく胡散臭いんよ。
言うなれば、ちょっと新興宗教のような感じもするんよね。

博士は「頭のゴミ」を捨てろっていうけど、
どうあったらその有害なゴミが捨てられるのかは書かれていない。
やり方さえわかったら、私だってこれまでの黒歴史を全部闇の中に捨て去って、
安心して夜眠れるはずなのにサ。



~~~~~~~~~~~

幸せには、抽象度の高い低いっていうのがあるらしく、
私にはこの「抽象度」って博士がいうところのものが、頭わるいんでイマイチ腑に落ちないんですよね。

抽象度の低い幸せっていうのは、
「おいしいものを食べて満腹になる」とか
「身体を動かして気持ちいい」とかいうのは、
脳でいうと、大脳辺緑系の扁桃体の情報処理とやらで、
サルやゴリラなみの幸せなんだそうです。

そうではなく、抽象度を上げたいと思うと、
「料理を家族のために作って、その結果おいしいといわれて嬉しかった」というふうに
人と関わることが大事らしいです。

で、最後になると、コロナ禍で一生懸命働いているお医者さんや
看護師さんたち、その他のスタッフさんたちに、クッキングカーっていうのかな
お料理できる設備のついたバンで現地に赴き、おいしいごはんを振る舞うとか
そういうことをするのが、抽象度で言えば、最大の幸せになるらしいです。

よく企業なんかはこういうことをよくやっておられますね。
たしか、先日「カンブリア宮殿」みてたら、丸亀製麺が病院へ行って、さぬきうどんを
病院スタッフに配ってたわw

大きく成長する会社というのは、ただ単に儲けるだけでなく、
自分たちが成長する先には、不特定多数の人間の幸せを必ず考えているものなのですね。

ま、それはなるほどとわかる。

自分以外の人も一緒に幸せになってこそ、人間の幸せである。

とこのように博士は説かれるわけですよ。

そこまではいい、わたしにだって解る。それは。

博士はこうもおっしゃっておられます。
「自分はもうすぐ60歳だが、今後もマラソン大会に出続けて、同年代の人たちに元気を与えるランナーになる」とか
「ボクシングの試合に出て、観衆に勇気を与えられるような戦いをみせる」

とかなると、ゴリラから少し人間のレベルに近づいているそうですよ。


博士によると、自分だけの幸せというのはありえないそうです。


しかし、こうなると全く私は受け付けられなくなるのよね。


よく、私も下手の横好きで、小説書いてたりします。
で、小説家の卵の人たちの多くにはこんな動機で書いている人って結構いるのよね。

「ボクの小説を読んで、たとえ一人でも感動してくれる人がいるなら、ボクはそのために書いている」

私、こういう言葉大嫌いなんだよね。

というのも、この動機はおそらく欺瞞だから。
人の心を動かす芸術というのは、善意だけで成り立つも者じゃなくて、才能が必要なんですよ。

たとえばですね、幼少の頃から毎日毎日ピアノを一日8時間以上練習して、最難関というわれる東京藝術大学の音楽部ピアノ科に在籍した人でさえ、人を唸らせる演奏できる人はそうはいない。

だれもがランランのように神業みたいなピアノが弾けるわけじゃない。
ミューズの神っていうのは残酷なものなんです。
努力したからって達成できるもんでもないんですよ。



かようにですね、プロになるためには、たしかに多くの人に支持される感性とスキルがいる。
しかし、小説や絵や音楽などというものは、自分の奥のどうしようもない衝動のマグマが燃え盛っていて、抑えきれずに書くもんじゃないかな。

アルタミラの洞窟の絵だって、描いた人は自分の内なる衝動に従って創作したんであって、
後世まで残る傑作を残そう!と思って描いたんじゃないんだろうなって思ったりするんよね。

私はなんで書いてるのかなって自己分析をしたんだけど、それはね、
親の支配を完全に逃れて、今まで洗脳されてきた自分自身の不甲斐なさに腹をたてて、
その怒りを創作物という形を借りて、アウトプットしたことで自身を浄化できたんだなって
思ってます。



私は自分のために作品を書いています。
それでいいと思っている。




話はもとに戻るけど、創作の原点っておそらく内発的動機がすべてじゃないかって確信している。
その結果、世に出ることが出来る人はできるんであってさ。

「人の感動できるものを書きたい」なんていうのは、体の良いいいわけであって、
実は「有名になりたい」って思っていることの裏返しなんじゃないかなって思う。
手段なんだよね。それって。

まぁ、そう思っていても成功出来る人もいるから、全部が全部悪いわけでもないだろうけど。
しかし、戦略的にプロデビューしたいと思っている人は、こんなみっともないことはいわないだろうと思うんだよね。

ま、私は内向的な性格なんで、ついついこんなふうに考えるけど、
外向的な人はまた違う動機で動くかも知んないし、人はそれぞれなんかな、それは。

だけどさ、私は思うんだけど、世のため人のためって思ってやってることって、
案外実は、はた迷惑なことって多いような気がするの。

だってさ、人のティストって本当にそれぞれだしね。
強制される、それ自身を嫌う人もいる。

件のマラソンがどうちゃらこうちゃらっていうのも、
まず、マラソン出るとしても60歳近くにもなると自己管理することも非常に大事になるわけよ。

厳密な健康管理とかさ。
どっちかというと、克己心というか、そっちが大事で目標になるよね。
で、やりおおせたとき、そういうメンタル、フィジカルを含めてコントロール出来たって思う、達成感がものすごくあるだろうなって思う。

でその次に、マラソン大会に出ることができた結果、副産物的に人々に勇気と希望を与えられることができると思うんだよね。

だけどさ、こういうことって遂行するまでは非常に孤独だよね。
一度世間が騒ぎ出すとうるさいけどさ。


で、最初にある、ゴリラ的な幸せであるところの
「おいしいものを食べたら、幸せを感じる」とか「身体を動かすことで幸せを感じる」っていうのは
私にとって、最近非常に大事なことだと思っているの。

だってさ、ともすれば現代人はそういうゴリラ並の幸せだって
わかんなくなっている人も多いじゃない。

嫌がる他人を巻き込まず、己一人で達成できるこのシンプルな幸せを
もっと大事にすべきだと思っているの。









nice!(5)  コメント(8) 

nice! 5

コメント 8

ぼんぼちぼちぼち

同感でやすね〜
あっしも、純粋な全ての表現って、内的膿の絞り出し、吐露せずにはおれないものを吐き出すことだと思ってやす。
あっしはかつて仕事で画家をやってた訳でやすが、あれは100%金を稼ぐ為の手段でやしたね。
描きたくもない客ウケする画風を描いて、買ってくれた客には「私が表現したいものを解っていただけて嬉しいです」って。
また買ってもらえる為にそう言えと、画商に言われてやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2020-09-22 20:48) 

sadafusa

そうですよねー。

満足している人は創作しないような気がします。

ぼんぼちさんはお若い頃、才能と時間とお金を搾取され、
さぞや大変だったことだろうと思います。
しかも、自分の好きでもない絵を量産してたなんて。


解放されたときはほっとされたことでしょう。
立ったままのりたまでご飯を食べておられた話が衝撃的でした。

悔しいことですが、過ぎ去った日は戻ってきません。
お互いに残された一日一日を大事に生きていきましょう。
by sadafusa (2020-09-22 23:18) 

Yui

sadafusaさま、そしてぼんぼちさま、
創作で悩むのは苦しいけれどやりがいはありますね。これが人に言われて嫌なことを制作するのはきついです。
製品を作るのは創作ではなく工業製品ですね。
あと、やはり人に見せて評価を仰ぐのは避けられない道のように思います。どう思われても自分は自分だと心を強くして!!

幸せは自分の幸せだし、人にどうこう言われる筋合いはないんじゃないかな?私はゴリラ並みの幸せで結構ですよ?
有名になりたいのも自然の欲求でしょう。特に若い時には。

私はもともと童顔で幼く見えるのですが、先日自分よりずっと上だと思っていた先生が年下だったのでショックを受けました。
なんかそれって自分が大したことをやってなかったみたいで、まあ実際には子育てとかあるわけでキャリア的には閉じていたこともあるんですが、モヤモヤしたりもするんです。
by Yui (2020-09-25 17:04) 

sadafusa

Yuiさま

>製品を作るのは創作ではなく工業製品
そういえば、ハーレクインは創作ではなく、
ハーレクインという登録商標がついた製品ですので、
作者がクリアしなければならない数々のルールがあるそうです。

それで食べていかなきゃならない人は、自分の個性がどうのこうのとは、言ってられないんでしょうね。

まだ世の出ていない作家の卵はよく官能小説を書いていると言われてますもんね。

小説って相性があるんですよ。この前、賞に応募したとき、
素人の選者のひとりが「何故、由利が常磐井と恋愛するのかわからない。そして何故フランスのナンシーに高校を辞めてまで行くのか全然理解できない」って感想が書かれていました。

こんなに感性の合わない人が最後まで私の小説を読むのは苦痛以外の何物でもなかったでしょうね、ご苦労さまなことでした。

ゴリラ並の幸せって、バカにしますけど、
だけど、世の中そういうゴリラ並の欲望で満ち溢れているじゃないですか?
おいしいものを食べたいから、世の中にはレストランやカフェが溢れているし、グルメ料理も多い。

飲む、買う、打つってみんなゴリラ並の幸せですよね。


っていうかさ、抽象的な幸せの追求って、その中心人物は
結構楽しいかもしれないけど、それに巻き込まれる人間って
迷惑な場合が多いと思うんですよ。

立派な政治理念を掲げて選挙活動するのもいいけど、
それで世界全体が絶対に一致団結しないじゃないですか。
抽象度の高いものは、そう簡単に人を幸せになんかしてくれない。

>先日自分よりずっと上だと思っていた先生が年下
え、それっていいことじゃないですか、この歳になれば。

人間、40すぎたあたりから、実年齢と見た目はどんどん乖離していくような気がします。

若くみえるということは、お肌や髪にツヤやハリがあるってことですよ。いくら童顔でもね、それがなくっちゃ、若く見えないです。
by sadafusa (2020-09-25 19:15) 

Yui

ハーレクインといえば私の母が好きで100冊以上持ってました。入院した時もハーレクイン歴史バージョンの最新版を買って来て欲しいと言っていました。関係ないけど王家の紋章も全部持ってましたよ。飽きない?ときいたら、うん少し飽きて来たといっていました。あれを仕組んだ人はすごいですよ、ハッピーエンドにするために色々工夫して作ってある少女漫画ですね。たぶん、出版側は理想の恋愛にするためにルールをいろいろ決めてあるに違いないです。

恋愛関係には向き不向きがたくさんあるのでベクトルの方向が違っちゃうともうダメですね。sadafusaさま、一つ前の古典のようなあのすばらしい作品をどこかにご投稿されたらいかがでしょうか?あちらだったら若者受けはしないだろうけど、良い読み手に出会えると思います。

私も若く見えているとはいえ、年相応になって来ました。でも周りはもっと年齢がいっているように私から見ると見えるんですよね。すごい偉そうに見えるのに年下だったかーっと言う感じです。でも合わせて年寄りにみえてもしょうもないので、独自の道をいくつもりです。
by Yui (2020-09-26 14:04) 

sadafusa

へぇ~、お母様が、ハーレクイン・ラバーだったんですね!
ちょっと驚き。

そういえば、昔、息子の幼稚園のママ友のひとりにいたなぁ。
普段はパトリシア・コーンウェルの検視官シリーズなんかをバリバリ読むタイプだったけど、ハーレクインも好きだったなぁ。
その人に検視官シリーズを教えてもらって、それは自分で買ってたけど、ハーレクインは借りて読んでました。

結構、ハーレクインの歴史ものって面白いですよね。わかります。

王家の紋章は、コレもママ友から借りて40巻ぐらいまで読んだかなぁ。ちょっと私には絵が古すぎるんだわw
で、王家の紋章の裏バージョンで「天は赤い河のほとり」のほうが自分は好みです。
王家のほうは話はエジプトだけど、天河のほうは、舞台はヒッタイトなんだよね。ほぼほぼ話は一緒なんだわ。
どっちもヒロインが現代から古代の国へタイムスリップするのも一緒だし、そこの王様と恋人になるのも一緒。
なんかいろいろと共通点があるわw


「聖徴」は自分の作品の中ではよく書けている部類だと思います。
この話と「月蝕」が一番好きかも。

どちらの主人公も三毒に蝕まれているどうしようもない人間なんだけど、あのふたりはわたしの分身だし、それだけにかわいいですw

「境界の旅人」は「聖徴」から派生した物語で、聖徴のようにイチから始めた話じゃないので、ちょっと話としてはゆるい部分もあるんだけど、現代をテーマに書くのは非常に難しく、ちょっとおかしいと読みてにすぐに伝わってしまうんですね。でもとても勉強になりました。

読み返すと、表現に甘い部分がちらほらと見られるので、もう一度きちんと遂行して、どっかに投稿してもいいですね。
ただし、これを受け入れてもらえるようなところじゃないとダメだけどね。



もう30過ぎると、実年齢はどうでもいいような気がします。
すごく偉そうにしている人は自己愛肥大、それでいて、コンプレックスのものすごく強い人だと思いますよ。

たぶん、Yuiさまは旦那様にものすごく愛されているから、自然と幸せオーラを漂わせているんじゃないですか?

いつまでも乙女っぽいみずみずしい感性を失わない人、
いいですね。

たしか、トーベ・ヤンソン女史もそういう方だったそうです。
by sadafusa (2020-09-26 16:09) 

Yui

篠原千絵でしたっけ。天は赤い河のほとりの作者。こちらは読んでないんですが、闇のパープル・アイは学生時代、貸漫漫画屋で借りてきてシェアしていた友達と読みました。最後の方で主人公が生きてたという筋書きにウンザリでしたが。

sadafusaさまの聖徴は素晴らしい作品だと思うのどこかで日の目を見て欲しいです。

>いつまでも乙女っぽい
いやいや本人の中では着実に年をとっているんですよ。
乙女っぽいというより子供っぽいですね。旦那は明日還暦なんですが、この人の方が若者っぽいです。年をいうとみんなびっくりします。
by Yui (2020-09-27 17:13) 

sadafusa

ありがとう~。

あれはね、自分が史学部にいて卒論書いているとき、
卒論のつまらなさにうんざりして、これを創作したら
きっと面白いだろうと思って書いたんですよね。

話そのものも大変だったのですが、中世の賤民っていうのを
書きたかった。とりわけ、芸能民ってやつをですね。

現代ものって、みんなが知っている世界ですので、
あんまり大風呂敷広げられないっていうか。

最近、株のほうも一段落できて、こんなもんかっていう見通しがついたので、小説のほうもぼちぼち再開していきたいかなって思っています。まずは資料あつめですけどね。

篠原千絵って最初はホラー漫画家だったみたいですね。
私は、「蒼の封印」って漫画がめっちゃ好きでしたね。

彼女はめちゃくちゃ勉強しているので、装飾品とかかなり史実に近いんですよ。今、「夢の雫、黄金の鳥籠」っていう漫画を書いていて、
「オスマン帝国外伝」とほぼほぼ題材は一緒なのですが、
結構話は深くてですね、オスマン帝国とはまた全く違ったアプローチで面白いです。

おそらく、オスマンの時代考証より、「夢の雫」のほうが、だんぜんしっかりしているし、オスマン帝国時代のヒエラルキーなんかもよく解説してあって非常に読み応えあります。

ドラマのほうは非常に絢爛豪華で美男美女しか出てこないから、ビジュアル的に見応えはあるのですが、漫画も相当に評価してます。


>この人の方が若者っぽいです。年をいうとみんなびっくりします。
なんかね、Yuiさまとうちの夫って(失礼だとは思うけど)なんとなく似ているなって思うんですよ。

私、夫と結婚していなかったら、とっくの昔に自殺していたと思います。

うちの夫もね、アラカンのくせに白髪がほとんどなくてですね、
そこら辺の40代の人より若いです。
体型も20代の頃からほとんど崩れてないし。
もしかして、こいつバンパネラなんじゃ?
と思うことがあります。

私ばっかり年取って、老けて見えるからいやなのよ…(同い年)


by sadafusa (2020-09-28 11:13) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。