旅行へ行きました。 [雑文]

皆様、こんにちは。

実はsadafusaですね、夫がずっと引きこもっているのに耐えられなくなって
一泊二日で関東のほうの温泉へ行ってきたんです。

そこはですね、オーシャンビュー、かつご飯がおいしい!ことが
売りの旅館でして、私、その写真につられてしまいました。
夫が代替案を出すんだけど、「絶対にいや! ○○温泉じゃないと行かないもん!」
とゴネにゴネて行った温泉だったんですよ。

出発の日はすでに台風が日本に迫っている状態でしたが、
だからといって今更キャンセルするわけにも行かず、
行ってきました。

到着したのは、夕方でそれから急いでお風呂を入りに行ったんだけど、
もうすごい風!
でも、せっかく来たんだし、露天風呂に入らずに帰らりょか、ってことで
ひとり、露天風呂へと直行したのでしが、
いや、すごい風!
滝壺から出るお湯が別の湯船に入っている私のほうまで飛んできます。
で、飛んでくるまでに温度が下がっていてもはや水!

やっぱりこれは無理だわと思って、すごすご退却。

で、この旅館はお食事が売りで、秘伝のタレで煮付けたお魚が非常に有名だったんです。

まぁね、すごく美味しかったですよ。

普通は年季の入った中居さんがお世話してくださるものだけど、
ここは袴をつけたお兄さんがそれはそれはかいがいしく面倒を見てくれました!


確かに美味しかった、それにサービスも良かった。
朝起きたら、ロビーで朝日をのぼるのを見ながら
コーヒーもサービスしてくれました。



だけど、だけどさ…。
なんっつーか、だけどすごく感動できないのよっ!

地元の京都のすぐそばにある料亭のほうが
なんていうかな、サービスがさりげなんよ。
それに出してくる器なんかもセンスがいい。
お汁を飲もうかなって思って黒いお椀の蓋を取ると
その裏に繊細な蒔絵が書かれていたりするしさ、
お料理も満艦飾じゃないんよ、京都は。

今更ながら、京都って世界に誇る観光都市なんだ、
おもてなしの真髄を極めているところなんだって実感しました。

降りた駅はこだましか止まらないとはいえ、一応新幹線が通っている。
それなのに、駅の周辺のお店は思わず昭和へタイムスリップしたのかと
思えるほど、感覚が古いんだよね。

ケーキなんかも、やっぱりショーワな感じ。

京都に住んでいて道を歩いていたら、
あちこちにしゃれたパン屋さん、ケーキ屋さん、レストラン、カフェ、雑貨屋さんなんて
あるもんなのになぁ~。

確かに東京はずごい!って思うけど、京都ほどコンパクトじゃない。
そこそこ賑わっているけど、東京や大阪ほど人で溢れていないってところが
非常にいいなって思っていたのよね。

二日目はバラ園に行ったのだけど、広すぎるせいか手入れが行き届かず、
荒れた雰囲気。

京都ならすぐそばに植物園があって、こんなふうに雑草なんか生えてないのにな~



やっぱり、お寺のお庭なんかもすごくきれいだもんね。


などなどなど…。


比べる気はないんだけど、
いかに自分は日頃無意識に極上のものに触れていたかを
改めて実感してしまいました。


やっぱり、日本中、世界中から観光客が詰めかけてくるはずだわw





ぶす~っと疲れた顔をしている私を見て夫は
「どうしたの?」
「ん…、なんつうか、期待していたのと違った…」
「温泉旅館なんてこんなもんでしょ」
「そーなのかなー」
「そうだよ、海辺の温泉なんてこんなもん、こんなもん」
「こんなことなら、コロナで行けなくなったけど、
春に予約していた日光金屋ホテルにしとけばよかった」
「あるいは富士屋ホテルとかね」
「うん…」

なんかね、旅館ってところは、お部屋で中居さんが甲斐甲斐しくサービスしてくれたり、
お布団しきに来てくれたり、かゆいところにも手が届くサービスなんだけど、
私にしてみりゃ、ちょっとウエットすぎるのよ。
重いのよ。

じっと見つめられすぎるのが辛いのよ。

「次はね、鹿島の森ホテルとかにしたいな」
「それ、温泉じゃないじゃん」
「ん。だけど、もうホテルにしか泊まりたくない」
「本当はそうなんじゃないかなって思ったけど、
sadaちゃん言い出したらきかないから。やっぱり得心してもらわないとね」
「じゃ、なに? 最初っからこーなるって予測できてたの?」
「まあね」


トラベルはいつでもトラブルなのであります。





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ぼんぼちぼちぼち

いやあ、仰るとおり、旅館のサービスの引き具合やお料理や器は、京都にかなう所はないと思いやすよ。
確かに東京は今や首都ではあるけれど、歴史の深さとか古典的な美への認識って、格段に違いやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2020-09-27 11:12) 

Yui

新幹線こだまが止まる駅って、もしかして、「あ」から始まる温泉街へいらっしゃったんでしょうか?
そこなら無理というかダメというか限界があると思います。
京都はいいですよね。全然比べるべくもなく格上ですよ。
返す返すも6月に京都に行けなかったのは悲しかった。
by Yui (2020-09-27 17:17) 

sadafusa

ぼんぼちさん、


お返事遅くなってごめんなさい。

京都ってね、ここ最近は非常に観光客が多くて、
サービス全体が洗練されてきているけど、
私が東京の世田谷からこっちに越してきたころには
本当にしょぼくて、どこの僻地に来てしまったのだろうって
愕然としたことを覚えています。

ただ、やはり西陣織とか友禅染、あるいは京焼とか
禅庭とか古いから連綿とした伝統文化をそれなりに継承してきた
蓄積があるので、一度こんなふうにインバウンド景気がくると
復活したっていうか。

私は京都の伝統文化には実は懐疑的だったんですよ。
京都から一歩も外へ出たことないジジババがふんぞり返って
威張っていたりするのに反感を覚えていたので。

今の京都の復活があったのは、
やはりこれではいけないと思う、町衆たちの若い力があったればこそだと思っています。


みんな本当に研究熱心で、和菓子屋さんを経営している人でも、日仏会館へいってフランス語習得して、パリへ勉強しにいったりしておられました。

やっぱり、井のなかのかわずで外のことを知らないで生きているのではダメだと思っています。
by sadafusa (2020-09-28 11:22) 

sadafusa

Yuiさま

あはは、もしかしてそうかもしれないです。
というか、今もそこに現存しているということは
そういうのを求める需要があるってなによりの証拠だと思うし
それなりにみんな頑張っておられるということだろうと思うので、
あんまりディスることはしたくないんですね。

たしかに「あ」では下車したのですが、そこは中継点でございまして、それからさらに電車に乗って行ったんですね。

旅館の事を言いますと、非常に良かったですよ。
そこは間違えないでほしい。

絶対に京都では食べられないような
お刺身やお魚料理は絶品でした。

でも、以前和倉温泉に相当に高級な旅館に泊まったことがあったんですが、なんか場所は違えど、印象は非常に似ているような気がして。

なんか旅館ってところが
自分には合わないって思ったんですよ。

私もしかして、無礼講みないなことが嫌いなのかもしれないなって思ったんです。

旅館って寛いで、のびのびお風呂に入って、浴衣にドテラきて大盤振る舞いされた食事を食べるのが醍醐味なのかもしれないですけど、

この浴衣でご飯っていうのが、嫌かなって思ったんですね。
私、どうせご馳走を食べるのなら、いつもより少しは気取って、
周りの人もドレスアップしているような空間で食べるほうが、
ずっと高揚感があって好きかなって思ったんですよね。

で、プライベートなところに何度も何度もサービスのためとはいえ、
中居さんがやってくるのも、嫌なんです。

つまり私は、人よりも境界線が大きいのかなって。
ま、これももしかしたら、愛着障害の為せる技なのかもしれないですが、不用意に人に近づいてきてほしくない心理のあらわれなのかもと分析しています。


またコロナが収束したら、是非、京都に遊びに来てください。
結構、不思議な雰囲気のお店をいろいろと発掘しましたから!!


by sadafusa (2020-09-28 11:38) 

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