気が付けばもう師走 [雑文]

みなさま、こんにちは。sadafusaです。

もっと頻繁にブログを更新せねばならない、とは思うものの、
なかなかできないでおります、ゴメンナサイ。


今年はですね、人生においてビッグ10の中には絶対入るだろうと思うほど
絶不調な年でして、結構毎日ハードモードでした。

実はいろいろと映画も見たし、本も読んでいて、
皆様にぜひご紹介したいなって思うものも本当にたくさんあったのですが、
どうもパワー不足でできませんでした。

そんな中でも、趣味の小説だけは、どうにかこうにか小品ですができました。
字数は5万字弱です。

私、自分の小説の実力がですね、本当のところはどの程度なのかを知りたくて、
以前、ブログやnoteなんかにも出していたんですが、
やはりプロの方に添削なり書評してもらうほうが、抜群に伸びることができるって
ある時わかったんですよ。

で、漫画なんかは出版社に直接持ち込みができるのですが、文学においてはそれは
絶対にやってはいけない禁止行為だということがわかったのです。
理由のひとつには、やはり文章は漫画ほどサッと読めるものではないから、
編集者の方にものすごく迷惑をかけるから、らしいんですよね。

で、どうしようかなって考えていた時、
婿がある雑誌を持ってきてくれて、
「おかあさん、ここにプロが有料で添削してくれますよ、一応ここに出してみたら?」
と勧めてくれるんです。

いやぁ、世の中にお婿さんほどやさしい人はいないです。
実の娘なんかより100倍優しいです。笑

で、ですね~。
やはりお値段は字数・枚数(原稿用紙にして)にして大幅に変わってきますので、
まあ、書いていた五万字の作品はほどほどに添削してもらうにはよい分量だったわけです。


今年は絶不調だったので、特に変わったこともせず、どこか特別な場所にもいかず、
ず~っとひとりで家に閉じこもっていたのですが、
まぁ、昔から脳内旅行だけは得意だったので、
アラビアン・ナイトの世界を描いてみようかなって思ったんですね。
『オスマン帝国外伝』もシリーズ4まで全部見ていたわけだし、
トルコはアラビアンな国ではないですが、それでもイスラム文化圏でもあったわけだし、
映像的には結構参考とすることも多かったので、それを題材にしようと思ったのです。

で、書いたのが戻ってきました。
プロの作家さんが添削および作品の指導をしてくださいました。
うれしいです。いいことでもあろうと、たとえ悪いことであろうとも、的確に「ここはこうしたほうがいい」と具体的に指摘されるのは本当にありがたいです。

やっぱりお金払ってでもプロの方に見てもらうのが一番だなと痛感しました。


文章については、「添削するところがありませんでした。巧いです」とのこと。
作品指導については、「文章の巧い人は自分の文章に酔ってしまうところがあるので、
ストーリーもなかなか練られていてよかったのですが、新人賞を手に入れるには
もっともっと人物の深堀りということをして、キャラクターの魅力を探ってください」と
書かれてありました。

これね、半分すごくうれしかったけど、半分ショックだった。
このままだと、そこそこのところまでは行けるけど、新人賞をもらうってところには至らないじゃないですか。

文章巧いのなんて、プロになったら当たり前。
素人には誉め言葉だけどさあ。

あと、私がすごく悩んでいたのは、自分は昔から『雨月物語』『聊斎志異』みたいな情念の世界で、死の世界から魂がさまようという話が書きたくて、それはどちらかというと、「ファンタジー」に分類されるわけですよ。ですが、文体からしてラノベじゃないんですよね。しかも今の若い人が書くような異世界に転生するみたいな内容じゃないです。
私ね、年齢的に今っぽいラノベは書けないです。
ああいう世界観ってやっぱり、一見簡単そうに見えてるけどそうでもなく、
それなりに若くて新しい発想が必要だと思うのですね。


で、添削してくれた先生が、「狙うとしたら日本ファンタジーノベル大賞」でしょうね、とおっしゃるんですよね~。ううう、佐藤亜紀さんとか受賞されたヤツですよね。
私にそんな実力あるでしょうか…。



私ね、変なこというようだけど、別にプロになってじゃんじゃん儲けたいとか、今更そういうこと思っているわけじゃないのよ。

ただ、このブログには未だに「読みたい」とおっしゃる方も多いので、「ベルばらの二次創作」を残していますが、私は二次創作ばっかりが好きなわけじゃないのよ。
二次創作の方っていわゆる「推し」への愛が深く濃くって、一途なんですよね。

私はそういう意味ではすご~く淡泊なんです。
別なことばでいうと、熱しやすく冷めやすい、移り気なんですよね。


やはり、興味は次々と移ろっていくのです。
そういう意味で、なんていうかな、そういう一途な二次の作家さんとご一緒していると
違和感が半端ないんですよ。なんて言ったらいいのか、興味となるものの、主体が違うといったらいいかな、目指しているところが違うといったらいいのかな…。
みなさん、中高の文芸部にいるみたいに和気藹藹としていて仲良くてすごく楽しそうなんだけど、私には馴染めないところでした(決して悪口ではありません、念のため)

で、そうなるとひどく孤独になって、結局プロの人に書評してもらうのが一番ためになってうれしいという結果にたどり着いたのですね。

書いた作品は、発表しないのですかとはよく聞かれるのですが、
以前は読んでくださる方がいればいいな、とは思っていたのですが、
今は「読んでもらわなくても別にいいや」という気分です。

世の中、プロ・アマチュア問わず、これだけありとあらゆる作品にあふれている世の中です。
自分の地味な作品なんて、読んでもらうのが申し訳ないって感じです。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

実は、あるとき娘が日曜美術館かなんかを見ていたらしく
「これ、小説にしたらすごくいいと思う」といって
戦国時代の終わりごろに生まれた岩佐又兵衛という画家を教えてくれたんですよね。

で、この人の手掛けた絵巻って、もんのすごくグロくてですね、
それは幼少期の悲惨な体験によるものではないのかと言われていたりしていたのです。

お母さんは大河ドラマの『黒田官兵衛』に出てきた荒木村重の妻の「だし」って人なんですよ。
桐谷美玲が扮していました。
私、このドラマみていましたので、「ふ~ん、あんな感じか」と思っていたのですが、
専門の学術書を読めば読むほど、ドラマとはかけ離れていて、
いかに、父親の荒木村重という戦国大名が戦上手で立派だったか、
母親のだしも乳飲み子の又兵衛を心に掛けながら立派に果てていったか、
ってことがわかるのです。
ちなみにですね、テレビやゲームの影響だと思うのですが、
織田信長って過大評価されすぎているのですよ。
彼は現代人が思うほど、戦上手でもない。
それに部下にたいしてものすご~く不公平だった。


また又兵衛は画業のほうも一筋縄ではいかない不思議な人で、彼は40歳ぐらいのときに福井藩主松平忠直っていう殿様に仕えることになり、件のグロい絵巻物を手掛けることになるのですが、

この忠直って殿様はですね、ちょっとクレイジーな方でして、例えるなら、
『ババリアの狂王』ことルートヴィヒ二世に似ているんですよね。

現実が受け入れられなくて、自分の夢の世界に閉じこもるというか…。
ルートヴィヒは金持ちですので、ノイシュバンシュタイン城なんかを作らせるんですが、
日本の殿様はそこまで金持ちじゃないので、自分の趣味にあった絵巻物を描かせるわけですね。

それがどうも、常軌を逸している。

しかしながら、又兵衛のほうは両親の悲劇など辛酸をなめつくしているので、
もっと現実主義者であり、「今、この場所で起こっていることを楽しむ」
ややもすると不品行で享楽的な絵も辞さず、描き続けるのですよ。


調べれば調べるほどに、自分の頭の中のちっぽけな想像より、
現実のほうがスケールがでかいのです。


こんなの手掛けることができるのかなぁ…って空恐ろしい気持ちがします。
出来上がらなければ何とも言えませんが、ファンタジーにはならないような気がします。

でも、書評をしてくださいました先生のおっしゃる通り、人物設定はやりすぎじゃないのかと思われるほどやり、プロットもきっちり設定してから、次作には挑んでいきたいなと思う所存でございます。

ファイト!

nice!(5)  コメント(2) 

nice! 5

コメント 2

ぼんぼちぼちぼち

その道のプロのかたに添削していただいたのでやすね!
非常に有意義なことだと、あっしも思いやす。
文章が上手いと誉められたなんて、すごいでやすね!
改善するところを改善されて、ますます素晴らしい作品を書かれていってくださいでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-12-05 09:38) 

sadafusa

ぼんぼちさん

ありがとうございます。本当に文章がうまいかどうかかでさえ、プロに読んでもらわなきゃわからないことですもんね。

まぁ、ストーリー構成も悪くないといわれたのも少し自信がつきました。しかし強く強く言われたのが、「魅力的なキャラクター設定」という点です。小説を書き始めるまえに、「これでもか、これでもか」と過剰じゃないの?と思うくらいに「この人はどういう人なのか」ということを考えてくださいとアドバイスされました。「はなはだしいと思うかもしれないけどこの人の好きなセッ〇スの体位は何だろうぐらいまで、絞り込んでみてください」と言われ、プロってそこまで考えるんだ!って目からうろこでした。すごいですね。

ほかにも小説を書き始める前の段階でのプロット添削講座というのもあって、今度はそこにも出してみようと思います。
やはり、ものすごく勉強になりました。

by sadafusa (2021-12-05 18:45) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。