バレエについてもうちょっと語りたいかも…。 [雑文]

先日の『薔薇の精』のコメントのところで、
バレエの振り付けの著作権というのは、絵を描いて残しておくみたいなことを
かかれていましたので、
ハッと思いつくことありました。
『薔薇の精』にはわたくしの大好きなイラストレーターである
ジョルジュ・バルビエのイラストレーションがあります。

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後ろをよく見ると松が…(笑)ジャポニズムの影響でしょうか。


いかにもフランス人が欠いた、それも男性って感じのちょっと毒の利いたドライなタッチが好みです。
これって、振り付けの著作権っていうのもあるかもしれませんが、薔薇の精のコスチュームのデザインとしての著作権と言うのも発生するのじゃないかなと思います。


だいぶ前だったと思うのですが、「バレエ・リュスのコスチューム展(正確な名称はわすれました)」って言うのを見に行って、たしかバレエ・リュスの美術・装飾を施した人としてレオン・バクスト(この名前かっこいいですね)って人が有名だと思います。
いいですね、色彩鮮やかなこの美術空間。
彼無しではバレエ・リュスの成功はなかったかもしれません。

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バレエ・リュスの作品はこれまでの既存のものとは違い、異国情緒あふれる豪華絢爛という形容詞がぴったりの舞台でした。




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ところで、最近、またお宝映像を発見しました。
ロベルト・ボッレが王子さまを踊る、「眠りの森の美女」のグラン・パ・ドゥ・ドゥ。


https://www.youtube.com/watch?v=7e1cw_0_k3Y&index=0&list=RD7e1cw_0_k3Y


ボッレは十代のときに日本に来日したことがあって、「うわ、すごそうなのが来た!」と思っていたのですが、それから子育て暗黒時代に突入したので、その後のことは知りませんでした。
でも、こんなすごい人に成長されていたんですね。

王子さまや、王女さまのソロはそれこそ、ルドルフ・ヌレエフなりバリシニコフなり、いろいろと素晴らしすぎる方たちが踊っておられて、技を競っておられましたが、
今回注目する箇所は最初のふたりで踊るところです。

いや、すごい! ボッレもすごいんだろうけど、相手の女性ダンサー(ダイアナ・ヴィシュネーヴァとお呼びすればよろしいのでしょうか?)も、これまたすごいですね。
で、とてもいいなと思うのは、このふたり、さほど身長差がないんですよ。
(いや、10センチ以上男性が高いとは思いますが)
昔はやはりね、リフトが大変だったので(今もリフトは大変に違いないけど)
なるべく女性が小さい人が好まれていたのですが、
やはりそれよりもこういう感じが絵としてサマになるとわたしは思います。

ピルエットしてから、フィッシュ、それを三回連続です。すごいなぁ~。


しかもぴたりと決まる。
あとやはり、昔より身体の可動率が高い。足なんかイチイチてっぺんぐらいまで上げているものね。
それでいて、踊りがバタバタせずに、音楽に乗ってふんわりと踊れるっていうのは、まぎれもなく天才の技よね。やはりこういうふうに昔よりも技術の点でアクロバティックになっていくのは、オリンピックの体操や新体操のレヴェルが年を追うごとに高くなっていることと関係がないわけじゃないと思う。

こういうふうに実際ゆっくりと踊る方が、実は早く踊るのより難しいと思います。ごまかしがきかないんですよ。


あと、なんていうんですかね、オリンピック競技の中に『シンクロナイズドスイミング』ってあるじゃないですか、あれがバレエに与えた影響も、計り知れないものがあるような気がしてならないんですよね。
シンクロってやっぱり群舞で踊っていて、それぞれがぴたりと決まる快感があると思うんです。
やはりそれを見て感動した人がこういったデュエットのときに、それを応用しているように思える。
ふたりの手を出す角度とかが一緒だと、平行線ができるわけで、それが連続して動いているのを見るのはとても心地が良いものだと思うのです。




★参考までに★ これはフツーレヴェルの舞台。(だからといって、これだって実はすごいレヴェルなのには違いないけど、いかにボッレとダイアナ・ヴィシュネーヴァさんの踊りがすごいかってことをいいたい)
https://www.youtube.com/watch?v=ChKL9ux60Jk&t=143s





これは、森下洋子とヌレエフの1983年の舞台だそうです。


https://www.youtube.com/watch?v=76FvXG-gTg0



これはこれで大変に立派で非常に品格のある踊りなのですが、
ロベルト・ボッレの舞台を見ているとやはり時代の流行というものは
常にあるものだと思わされるのです。


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