ものすごくいい香り…。 [雑文]

今日の京都は寒いです。

特にわたくしの家は夏向きに作ってあるので、寒いんですよ~。

さて、大輪の薔薇も着々と咲くようになりました。

やはり、大きい薔薇はいいですね。
こうやって見栄を張らないで見ると、案外わたしは大きくてピンク色のあっぱれ!みたいな
薔薇が一番好きみたいです。

小さいとなんだかなぁ~みたいな気持ちになるんですよ。


差し芽から育てたセンティッド・ジュエルズですが、
茎が細いのに、花がどっこらしょ~というほどてんこ盛りにつきましたので、
しまいには茎がしなって折れそう~になってやばくなってきたので、
やはりこれは木自体に負担がかかると思い、いい加減な長さで切りそろえてみました。

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すごいでしょ~。これ、ロハですよ。
(あ、肥料とか土とか半端なくかかっているから、そうでもないか)

でね!
お部屋に入ると得も言われぬ芳香がするのよ。
薔薇の花から直接香りをかいだ感触ともちょっと違い、
なんだかふぁ~と眠くなるようなトロンとした、天然の香りです。

オレンジのアロマキャンドルでも焚いたのかと思ったけど
それともちょっと違うんですね。

やはり何事も自然のものが一番麗しいなぁと思いました。

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ぼつぼつ咲いてきました。 [園芸]

ぼつぼつと薔薇のほうも咲いてきました。
一番すばらしいのは、ガブリエルです。

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本当に綺麗。白いけど、真ん中にいくと薄墨色に染まるの。
あまりにすばらしいので、娘に写真を送ったら、
「うわ、自分の葬式のとき、こんな花にしてほしい!」
と返してきました。

いや、死ぬのはわたしのほうが先だから…。
でもね、思わずそういいたくなるほど、死出の首途にぴったりというか死んでも美しくありたい、
と思う、女心をくすぐるんですよね。
こんな薔薇に紫色のリボンで飾られたリースが棺の上に置いてあったら、
すごく素敵だと思う。まぁ、縁起でもないのかもしれないけど。
ちょっぴり不健康な美しさがあるような気がします。

次はクロードモネ。

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これはね、フランスのデルバール社のものなんだけど、外に出しておくと思わず道行く人が
見惚れるほどの色と形、そして樹勢のよさなんですよね。

こういう園芸用の薔薇って実はガブリエルみたいな複雑な色のものより、こんな赤いばらのものがいいんですよね。しかもこの薔薇は赤一色ではなく、黄色が混じっていてなおさら華やかなんですよ。
だから同じシリーズの「マルク・シャガール」って薔薇もほしいな、と思うのでした。

そして、去年買って咲いたのが、オルフェオ。

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これね、スプレー咲きになるんだろうと思い、摘蕾をあんまりしなかったら、
こんなに花が貧相になってしまって…。残念。でも、他の硬いつぼみは取りました。
本来はもっと華やかな花になるはずだったんだけどなぁ。

そしてこの花の残念なことは樹勢がイマイチよくなく、ばぁあ~っと横に広がることなのね。
何事も体験して初めてその花のよいところも悪いところも実感でいるというか。
(恋人と一緒ですね)

最後に…。
これは去年、フラワーアレンジメントで使った花を適当に差し芽しておいたものが
こんなに立派に咲いたものなのです。

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名前は不明…。だけどとても花の形が綺麗。色もアプリコット色で華やか。
こんどこの写真を見せて、先生に名前を聞かなくては。
こういうイチから育てた薔薇って本当に愛着もあって、嬉しいものです。



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バレエについてもうちょっと語りたいかも…。 [雑文]

先日の『薔薇の精』のコメントのところで、
バレエの振り付けの著作権というのは、絵を描いて残しておくみたいなことを
かかれていましたので、
ハッと思いつくことありました。
『薔薇の精』にはわたくしの大好きなイラストレーターである
ジョルジュ・バルビエのイラストレーションがあります。

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後ろをよく見ると松が…(笑)ジャポニズムの影響でしょうか。


いかにもフランス人が欠いた、それも男性って感じのちょっと毒の利いたドライなタッチが好みです。
これって、振り付けの著作権っていうのもあるかもしれませんが、薔薇の精のコスチュームのデザインとしての著作権と言うのも発生するのじゃないかなと思います。


だいぶ前だったと思うのですが、「バレエ・リュスのコスチューム展(正確な名称はわすれました)」って言うのを見に行って、たしかバレエ・リュスの美術・装飾を施した人としてレオン・バクスト(この名前かっこいいですね)って人が有名だと思います。
いいですね、色彩鮮やかなこの美術空間。
彼無しではバレエ・リュスの成功はなかったかもしれません。

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バレエ・リュスの作品はこれまでの既存のものとは違い、異国情緒あふれる豪華絢爛という形容詞がぴったりの舞台でした。




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ところで、最近、またお宝映像を発見しました。
ロベルト・ボッレが王子さまを踊る、「眠りの森の美女」のグラン・パ・ドゥ・ドゥ。


https://www.youtube.com/watch?v=7e1cw_0_k3Y&index=0&list=RD7e1cw_0_k3Y


ボッレは十代のときに日本に来日したことがあって、「うわ、すごそうなのが来た!」と思っていたのですが、それから子育て暗黒時代に突入したので、その後のことは知りませんでした。
でも、こんなすごい人に成長されていたんですね。

王子さまや、王女さまのソロはそれこそ、ルドルフ・ヌレエフなりバリシニコフなり、いろいろと素晴らしすぎる方たちが踊っておられて、技を競っておられましたが、
今回注目する箇所は最初のふたりで踊るところです。

いや、すごい! ボッレもすごいんだろうけど、相手の女性ダンサー(ダイアナ・ヴィシュネーヴァとお呼びすればよろしいのでしょうか?)も、これまたすごいですね。
で、とてもいいなと思うのは、このふたり、さほど身長差がないんですよ。
(いや、10センチ以上男性が高いとは思いますが)
昔はやはりね、リフトが大変だったので(今もリフトは大変に違いないけど)
なるべく女性が小さい人が好まれていたのですが、
やはりそれよりもこういう感じが絵としてサマになるとわたしは思います。

ピルエットしてから、フィッシュ、それを三回連続です。すごいなぁ~。


しかもぴたりと決まる。
あとやはり、昔より身体の可動率が高い。足なんかイチイチてっぺんぐらいまで上げているものね。
それでいて、踊りがバタバタせずに、音楽に乗ってふんわりと踊れるっていうのは、まぎれもなく天才の技よね。やはりこういうふうに昔よりも技術の点でアクロバティックになっていくのは、オリンピックの体操や新体操のレヴェルが年を追うごとに高くなっていることと関係がないわけじゃないと思う。

こういうふうに実際ゆっくりと踊る方が、実は早く踊るのより難しいと思います。ごまかしがきかないんですよ。


あと、なんていうんですかね、オリンピック競技の中に『シンクロナイズドスイミング』ってあるじゃないですか、あれがバレエに与えた影響も、計り知れないものがあるような気がしてならないんですよね。
シンクロってやっぱり群舞で踊っていて、それぞれがぴたりと決まる快感があると思うんです。
やはりそれを見て感動した人がこういったデュエットのときに、それを応用しているように思える。
ふたりの手を出す角度とかが一緒だと、平行線ができるわけで、それが連続して動いているのを見るのはとても心地が良いものだと思うのです。




★参考までに★ これはフツーレヴェルの舞台。(だからといって、これだって実はすごいレヴェルなのには違いないけど、いかにボッレとダイアナ・ヴィシュネーヴァさんの踊りがすごいかってことをいいたい)
https://www.youtube.com/watch?v=ChKL9ux60Jk&t=143s





これは、森下洋子とヌレエフの1983年の舞台だそうです。


https://www.youtube.com/watch?v=76FvXG-gTg0



これはこれで大変に立派で非常に品格のある踊りなのですが、
ロベルト・ボッレの舞台を見ているとやはり時代の流行というものは
常にあるものだと思わされるのです。


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薔薇の精 [雑文]

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実はわたしは30年来のバレエファンです。




田舎から東京に出てすぐしたこと、それは、東京文化会館へ行って
イギリスロイヤル・バレエを見たことですね。


それまで田舎には、そういうビッグなバレエ団はこなかったからです。
でも、その当時、バレエといったら、いわゆる三大バレエ「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」がほとんどで、ちょっと毛色が変わったところで、せいぜいが「ジゼル」ぐらいでした。

10年ほど前に夫と大阪のフェスティバルホールで「ドン・キホーテ」の全幕ものをみたときは、「やっと日本もここまできたのだなぁ」と感無量でした。

それからは、「ロミオとジュリエット」「こうもり」「シンデレラ」と昔では考えられもしなかった演目がバンバン劇場にかかるようになって本当にうれしい限りです。


さて、今日は『薔薇の精』についてお話ししようかなと思います。

これはニジンスキーのために作られた演目なんですよ。

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これが当時の写真です。
抜群の跳躍力をもつと当時言われたニジンスキーが、最後に窓をめがけて飛ぶのですが、
そのまま飛んでいくように観客には思われたそうなんです。

当時の写真をみると、「うわ、これで本当にダンサーだったのか」とおもうほど、
手も足も短くてちんちくりんだと思うのですが、まぁ当時ってそんなもんなのでしょう。
これって、タイトルは『薔薇の精』なんですけど、曲はウェーバーの『舞踏への勧誘』なんです。
わたしはこと、バレエ音楽に関しては、チャイコフスキーの三大バレエを見過ぎたトラウマなのか、端正な旋律よりも、プロコフィエフの『シンデレラ』のような不協和音のある、ちょっと危うい雰囲気のものが好きになりました。


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そういう意味ではこのウェーバーの『舞踏への勧誘』って端正でドイツっぽくって古臭くって、全くすきじゃないと思っていました。
それに、昔、熊川哲也が全盛期のとき、この『薔薇の精』を踊っているのを見たことがあったんですが、今考えてみると熊川哲也自身、この役はあんまり適役じゃなかったように思うのです。

薔薇の精ってね、男性のダンサーがピンク色のレオタードに全身その身を包んで踊るんです。
で、たいてい頭に薔薇の花をつけた水泳帽みたいなのを被っているんですよ。

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だからね、結構恥ずかしい姿なんですよ。
でも、これって本当に胸が厚くて、手足のなが~~い人が踊ると、めっちゃかっこいい演目ではあるんです。ただ、「うわ~、すてきぃ」という域にまでに行きつかないことがほとんどなんですけどね。

案外、そしてこの演目はスタイルのよさももちろん求められるのですが、なんていうのかなぁ、
表現力っていうのも実はとても重要で、薔薇の精が、女の子を操るっていうのか、
夢を半ばみさせているような状態でとろ~んとしているところへそっときて、
ふたりで踊るっていう設定なんですよね。

う~ん、結構妖しい設定なんです。
でもね、踊る人が上手いと本当にすごい!!

実はニ三日前まで、『薔薇の精』なんてクソだ!と思って今までスキップしていたのですが、
わたしのバレエ王子である、ルジマトフさんのを怖いものみたさでみたんです。
やっぱり、バレエ王子、変態チックな『薔薇の精』も見事に、そしてセクシーに、優しく語り掛けるように踊っておられました、脱帽。

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それを20回ぐらいみたあと、興味に駆られて、他のダンサーさんのをいろいろと見ていました。

意外とダメだったのが、バレエの帝王といわれた、ルドルフ・ヌレエフ。
金髪碧眼で完璧な王子さまなのに、実はゲイのウラジミール・マラーホフ。これもどういうわけかあかん。で、ヌレエフも、マラーホフもピンクのレオタード来てないのが潔くなくてまずあかん。

あと、バリシニコフ。バリシニコフはすごいダンサーで「ホワイト・ナイト」って映画でもすごくかっこよかったんだけど、どういうのかな、意外とプロポーションがそれほどよくないのだろうか?
あんまり色気を感じさせない演技でした。

意外とよかったのが、ルジマトフさまのライヴァルといわれたパトリック・デュポン。わたしはデュポンのどっちかというとかっちりしたプロポーションが好きじゃないのだけど、意外としっとりと踊っておられてよかったです。

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最後にみなさまにもこの感動を供にしていただきたいので、youtubeのアドレスを貼っておきます。
アナニアシヴィリとルジマトフさまの奇跡の共演。ほとんど重力というものを感じさせない優雅な跳躍力。そして手の演技。最後の投げキスが悩殺ものですね(笑)

アナニアシヴィリはグルジア(現ジョージア)の人でルジマトフさまはウズベキスタンの人です。ここら辺の中央アジアの人は民族が交じり合っているせいか、あるいは騎馬民族の血のせいか、やたらと手足が長くて、足腰が強い人が多いのです。
アナニアシヴィリさんもボリショイの大輪の薔薇と謳われた人なんですよ。よく日本に来てました。

https://www.youtube.com/watch?v=_773LlvuYj0

あと、パリ・オペラ座のマニュエル・ルグリさんのも甲乙をつけがたい演技ですので、これもどうぞ。
ルジマトフさまのものが、ちょっと濃いなぁと思われる方はこっちのほうがよいかも。ものすごく上品な演技だと思います。
この演目は表現が難しいので、つい若いダンサーなんかはジャンプばっかり頑張る傾向にあると思うんだけど、そうするとこの作品って本当に退屈で「ひとりで勝手に踊っておれ!」みたいになってきて、見てる側は「早く終わらんか~」みたいになるんだけど、全くそういうこともなく、思わず引き込まれて見てしまう。

そこがただジャンプが上手いだけのダンサーとは違うってことですね。

https://www.youtube.com/watch?v=DBm8Kcr9FrQ


ふたりに共通しているのは、まず完璧なプロポーション。そしてたかい技術。まごうことない男性の演技です。ジャンプも高い。回転も速い。だけど、ふんわりと舞ってらっしゃる。ここがなんていうか、両性具有的なのかもなぁ。
マニュエル・ルグリってダンサーは昔からパリのエトワールで上手いことは解っていたけど、今回これを見て、この方の偉大さを改めて知ったように思います。

いずれの方も今は現役を退かれましたので、なんかちょっと寂しい。




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最後に。

これ、先日咲いた、ステファニー・グッテンベルグです。
ドイツの薔薇で、これとボレロとどっちにしようか、だいぶ悩んだのですが、
あえてこれにしました。

大輪の薔薇で、とてもやさしい芳香がします。
この薔薇はその名前のとおり、イメージとしては女性らしい薔薇ですね。



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室町時代って…。 [雑文]

最近、毎日園芸日誌みたいになってきてますので、
目先を変えて他のことを書きますね。

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最近の大河ドラマってつまらないと思いませんか?
たいてい、戦国時代の三人の英雄、信長、秀吉、家康が出て来るようなヤツか、
それじゃなかったら、武田信玄とか上杉謙信とか。
ちょっと変わったところでは「愛」って兜の直江兼続とか?

あともうひとつって幕末ね。
最近は切り口を変えて、地方からみた幕末みたいなのも流行っているけど、
もう、あんか飽きたって感じがする。

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それよか、もっと古代とか中世とか面白いと思うのに、何故やらないのかな。

これまで中世っていういうと、何があったかな。
古いところでは『風と雲と虹と』これは平将門。
『草燃える』これは北条政子
あとは『北条時宗』これは元寇の話で日本史というより、世界史で
結構ワールドワイドな視点が面白かった。
最近では『平清盛』かなぁ。
ほかにもあるのかもしれませんが、わたしが見てなかったものは挙げてません。

そして、今までかんがえてみたのだけれど、室町時代の大河ドラマってふたつしかないんじゃないのかな、って思うのね。
それは真田広之が主演した『太平記』です。これは足利尊氏の話。
最後の法に行くと血肉を分けた弟を殺したりして、結構酸鼻を極めているというかね、
なかなかすごい話だった。
あとは『花の乱』かな。これは応仁の乱をテーマにしたもので、今の海老蔵が17歳のときに、
足利義満若かりし頃を演じています。主演は三田佳子が日野富子。そして義光が市川団十郎かな。

そう、このふたつしかない!
これだけいっつも戦国か幕末しかなしないのはおかしい!と思う。

なぜ、足利義満とか足利義教(よしのり)とかしないの?

義満なんて、自分の子供を天皇に挿げ替えようとして、実は暗殺されたかもしれないんだよ。
もっとすごいのは、義教。
この人は一旦、出家して青蓮院だっけかなの、門跡になるんだけど、跡取りがいないので
無理やり還俗させられちゃうんだよね。
お坊さんだったんだから、じゃあ、温厚な人だったのか、っていうととんでもない!

この人の冷酷無比なところは、爬虫類を思わせまして、
ある意味、そのサイコパス的な行動は織田信長を上回るとすら思えるんですよ。

信長は明智光秀に襲われた時、「是非に及ばず」っていって
自分の好きな幸若舞である「人間五十年~」ってやつを舞って自害したとあるけど、
義教なんて、あまりに残酷なんで追い詰められた赤松満祐が将軍を招いて
申楽をしながら酒を飲ませていた時、暗殺されちゃったんです。
しかも、頸を切られちゃったんですよ。
当時、看聞御記という日記をつけていた後崇光院は
「将軍の首を掻き切ったなんてことは、古今東西聞いたこともない醜態だ! なんて恐ろしい」
って書いているんですよ。




まぁ他にもあと、結構面白い人いっぱいいるんで…。
義持なんかも面白いと思うし…。

そりゃ室町時代って小学校の教科書に「後醍醐天皇は吉野に逃れ、南朝を作った」しか書かれていなくて、足利将軍の「あ」の字もかかれてませんでしたからねぇ(今の時代はどうなっているのか知らないけど)

意外と平安時代っていうのは、偉大な『源氏物語』と『枕草子』のお蔭で、世俗的なこともよくわかっているんですよね。でも、実は鎌倉から信長入京するまでの時代って、どんな風俗だったのか、どんな生活をしていたのかってあんまりわからないと思うんですよ。

唯一、権力者が交わらないで暗黒史っぽいものを描いて傑作だったのは『もののけ姫』だったと思う。
日本にはああいう権力者の手の届かない人間もいた、みたいなアンタッチャブルな世界を描けて素晴らしいと思うんだよね。わたしはジブリの中じゃあの物語が一番好きです。


大河ドラマの『平清盛』って本当に面白かったんですよ。だけどやはりなかなか難しいので、視聴率が悪いのだと聞きました。だからといって『おんな城主直虎』みたいなやつをやるくらいなら、視聴率悪くたって、中世をするべきだと思う。

なぜ、室町将軍をやらないのか!
時代まつりだって足利将軍歩いているはずだよ(昔は逆賊だからってんで、入れてもらえなかったって聞きますが)







獅子の座―足利義満伝 (文春文庫)

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  • 作者: 平岩 弓枝
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/10/11
  • メディア: 文庫





海と風と虹と〈上巻〉 (1968年) (角川文庫)

海と風と虹と〈上巻〉 (1968年) (角川文庫)

  • 作者: 海音寺 潮五郎
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1968
  • メディア: 文庫





平家物語〈第1巻〉 (小学館文庫)

平家物語〈第1巻〉 (小学館文庫)

  • 作者: 森村 誠一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2000/09/01
  • メディア: 文庫



昔は推理小説で名をはせた森村誠一さんですが、最近は時代小説を書いておられます。これがまた結構評判がよくて…。読んでみたいなと思っています。



魔将軍―くじ引き将軍・足利義教の生涯 (双葉文庫)

魔将軍―くじ引き将軍・足利義教の生涯 (双葉文庫)

  • 作者: 岡田 秀文
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2009/06/11
  • メディア: 文庫



これは「くじびき将軍(義持が後継者を指名しないで死んだので、石清水八幡宮にてご神託の形でくじ引きを引いたゆえついた渾名)といわれた義教の小説ですが、本当に恐いです。

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