モロッケイア [雑文]

さて、涼しくなったらまた新たなお話をかこうと思っているのです。
今回、ネタはなんと!娘がくれたものなんだよね。

詳しくは言えないけど、面白そうなネタなので、挑戦してみようと思っています。

そこで、お話は料理をモチーフするつもりなのです。
それとチュニジアね。

チュニジア料理っていっても、まったくなじみがないので
娘の友達にチュニジア人がいたので、その人にレシピを教えてもらったのが
今日、紹介するお料理です。

お名前は「モロッケイア」
ん~、なんか聞いたことあるような…?と思った人は鋭い。

これはね、私たちが常日ごろ「モロヘイア」と呼んでいるものよね。
最近はとんとスーパーでも見かけなくなったけど、一時期はよく店頭に並んでいた。

モロヘイアは非常に栄養価が高い料理なんだけど、
その調理法がなんというかちょっと難なんなんだよね。

モロヘイアが出始めたころは、鶏肉と細かく刻んだモロヘイアのスープっていうのが
定番だったと思うのよね。あれはね、エジプトの料理法なんです。

ですが、チュニジアのこの「モロッケイア」という料理は
生のモロヘイアを食べるのではなく、いったん、乾燥させたモロヘイアを石臼で挽いて、
粉末にするものを使うのです。この粉末にしたモロヘイアを使うってところがどうも
チュニジア独特のものらしい、とのことです。
同じ地中海沿岸の北アフリカの国でもそれぞれ微妙に調理法が違うということです。
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さて、では調理法と行きましょう。

まずですね、粉末モロヘイアと地中海ではミソとか醤油のような万能調味料、『ハリッサ」っていうのを手に入れなければならない。

粉末モロヘイアは、地産地消でよいのではないかという考え方から沖縄産にしました。

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(このブログはね、画素数が高いと縦方向のものが横になるのよ~。もうめんどくさいからこれで赦して)

ハリッサは、いろいろと考えたのですがあまりにも本格的過ぎてめっちゃ、スパイシーでホットだったりしたら日本人には食べられないと思い、石垣島の「島ハリッサ」っていうのをamazonにて購入しました。なんかラベルの「イタリアンから中華まで」って謳い文句がちょっと気になるけど…。


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いやぁ、昔だったらハリッサを求めて一万里だったんだろうけど、今じゃ1クリックで家まで届けてくれるもんね。

さて、ムスリムの国のお料理なので、なるべくムスリムらしく作ろうと思ったわけです。

たとえば、このお料理には牛肉の塊が入るのですが、普通フランス料理のテクニックですと、
ワインなんかでマリネをするのですが、やはりお酒はご法度ということで、
玉ねぎをフードカッターで粉砕してジップロックにお肉とともに玉ねぎのみじん切りとともに
一晩おいておきました。

あくる朝には、カタイ煮込み用のお肉も柔らかくなり、塩コショウをして小麦粉をはたいて、オリーブオイルで表面に焼き色と付ける。
それが第一段階ですね。

そして、今度はモロヘイアの粉を溶いていくんですが、本場のレシピはなんと「100ccのオリーブオイルで溶く」って書いてあるんですよ!
いや、日本人にはそれは無理だろうと思い、水を少しずつ足して、粉を溶いていきましたね。
モロヘイアの粉は100グラムあったのですが、わたし、めんどくさがり屋のタチなので、
全部使っちゃいましたね、


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溶いた後、本来なら例のハリッサと肉を加えてぐつぐつ煮込んでいくだけらしいのですが、
それじゃなんぼなんでも、日本人の口には合わないと思い、あらかじめマリネした玉ねぎを飴色になるまで炒め、そこに乾燥トマトを入れてさらにソテーsにたあと、液体状のドロドロに加え、そこにさらに、ホールトマトとローリエを入れます。ハリッサは入れすぎると辛すぎるので、別個にクミンシード、キャラウエイ、パプリカパウダー、コリアンダーを加えました。

でもね、どうもそれだけじゃコクがでないんですよ。
で、そこでマギーブイヨンを加えました。
隠し味に、乾燥白イチジクと蜂蜜を。

そこで煮込むこと5時間以上だと思うけど、お味見してみますと

どひゃぁああ、旨い!

これはね、言ってみれば、チュニジア版、「ブフ・ブルギキョンですね」
本当にモロッケイアのルーがおいしい。

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お肉は400グラムしか買ってこなかったので、あっという間になくなっちゃった。
今度はもっとたくさん1キロぐらい買ってこよう。

で、大幅にルーばっかりあまっちゃったんで、
野菜を塩で似て、モロッケイアのルーに浸して食べたり、
最後は鳥団子入れて、ジャガイモやニンジン、玉ねぎのシチューみたいにして食べました。

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感想
おいしいけど、どえりゃあ、手間暇のかかるお料理でございました。
んで、かなり見栄えが悪いので、インスタ映えは全くしません。

でも、これね、鉄分が本当に豊富に入っているし、モロヘイア自体が緑黄色野菜の王様っていうわれるくらい、いろんなビタミンが含まれているので、健康的だと思うんですよ。


チュニジアの友人に作った写真を見せると
「おお、一番ハードルの高い料理に挑戦したんだね」と感動してくれました。
「全く、食べたこともない料理をいくらレシピがあったからって、想像力だけで作るってすごいね」
ともお褒めいただきました。

でも、思うに、本格的なものは、今自分が作ったものとはまた別の味なんじゃないかなって思うの。
でも察するにものすごい油の量だから、日本人がそのまま食べるとおなか壊すような気がする。


ほかにもチュニジア料理のいろんなレシピをいただいたんで、おいおい作っていこうとは思うのですが、まぁこの暑さですから…おいおいね。
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